フルート選びのポイント

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一部引用 「~管打楽器の~新しい楽器学と演奏法」

フルート選びのポイント

管体材質と厚さ

フルート作りには白銅、銀、金、グラナディラなどが使われ、それぞれ材質ごとに異なる音の特性を持っています。更に同じ材質でも肉厚(厚み)の違いで、音の響き具合や音色まで異なってきます。材質や管体の肉厚の組み合わせは、楽器の性格を決める大切な要素となります。

白銅

■標準肉厚:0.4 mm

耐久性があり響きやすい特性を持つ白銅は、各音域でのバランスも良く明るい音色が特長です。

銀(シルバー925など)

19世紀のフルート改革者ベームにより見出されフルートに採用された銀は、“最もフルートらしい”といわれる音色が特長です。

■標準肉厚:0.38 mm

豊かで暖かな音色でありながら伸びの良さが特長で、その音はホールの隅々まで広がっていきます。

■ライトウエイト:0.35 mm

銀製の特長である豊かな音色はそのままに、非常に響きやすく、自在な音色の変化を楽しめます。

■ヘビーウエイト:0.43 mm

深くダークな音色を持ち、奏者のパワーにしっかりと確実に応える響きが特長です。

金(K14金など)

金という材質はフルートに特別な輝きを与え、その艶のある音色はピアニッシモでもしっかりと広がる遠達性が特長です。その魅力はフルートの頂点といってよいでしょう。

■標準肉厚:0.3 mm

最もバランス良く響く厚さで、際立って艶・輝きのある音色は奏者のイマジネーションを限りなく広げます。

■ヘビーウエイト:0.35 mm (K14,K18金のみ)

抵抗感を増やして奏者のパワーに応え、一層伸びのある力強い響きを作り出せます。

■ビジュー・メルヴェイユウエイト:0.28mm

金製ビジュー、メルヴェイユフルートのために特別に開発された肉厚で、僅かに薄い管体が音色のパレットを広げ、色彩感豊かな響きを作り出します。

木(グラナディラ)

グラナディラは非常に硬く水に沈むほど比重が大きい木で、古くから楽器製作の材料として使われてきました。

■標準肉厚:3mm+

木質ならではの柔らかく暖かな音色は聞く人を魅了するだけでなく、奏者へも満足感を与えます。ヤマハでは木製としては薄い管体肉厚を採用し、現代のフルートと同様の表現力を得ることに成功しました。

キイタイプ

フルートのキイには、カバードキイ(ジャーマンスタイル)とリングキイ(フレンチスタイル)の2種類があり、それぞれに特長があります。

カバードキイ

キイカップがフタ状のため、キイが孔を確実に押さえ、息の漏れを防いでくれます。カバードキイモデルはオフセットキイ(左手薬指で操作するGキイがせり出し、指の長さに合った配列)とのコンビネーションにより自然で押さえやすいのが特長です。

リングキイ

キイカップがリング状のため、孔を確実に押さえるのに技術が必要ですが、指先に空気の振動を直接感じることができるため、細やかな響きのニュアンスをコントロールすることが可能です。また、指をずらすなどの操作で音程の自由度が高いのも魅力です。リングキイモデルではインラインキイ(主管のキイが一直線に配列されている)とのコンビネーションが一般的でが、オフセットリングキイのモデルもお選びいただけます。


カバードキイ


インラインリングキイ


オフセットリングキイ

Eメカニズムとは?

Eメカニズムはフルートの構造上、出しづらい第3オクターブの「ミ」(E音)を出しやすくするためのキイシステムです。 E音は古典派やロマン派の美しい旋律や、現代曲の技術的に高度な作品にも多用され、Eメカニズムは極めて有効なシステムといえます。しかし国ごとに認識が異なり、フランスでは一部のプロ演奏家以外にはあまり使われていません。考案された国ドイツでは必需品とされ、日本でもごく一般的な機能として認識されています。 ヤマハフルートでは、カバードキイモデル(オフセットモデル)にEメカニズムを標準装備しています(YFL-221、YFL-221Uを除く)。


Eメカニズム

U字頭部管

体の小さな方でも無理のない自然な姿勢で演奏ができるU字頭部管をご用意しています。フルートの特性を損なうことなく、頭部管をU字型にカーブさせてコンパクトな形状を実現しています。(YFL-221Uに標準装備)

H足部管とは?

ヤマハ500~900シリーズではC足部管付きモデル(C管:「ド」が最低音)に加え、H足部管付きモデル(H管:「シ」が最低音)もお選びいただけます。H足部管は「シ」の音が演奏できる他に、管体が長くなることで変化する音色の好みから選択されることもあります。C管フルートは明るく輝きのある音色、H管フルートはダークで艶のある音色が特長です。また、H管では特に高音域の音程を安定させるために最下部のキイを単独で使用することがあり、ヤマハではそのような場合のための「ギズモキイ」を標準装備しています。(ドイツ音名でCは「ド」Hは「シ」をあらわします)


H足部管


C足部管

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