YH-5000SE ヘッドホン

音の精度を追求した、ヤマハ独自のオルソダイナミック™ドライバー

1970年代、HP-1をはじめとするヤマハのヘッドホンに搭載された平面磁界型ドライバー「オルソダイナミック™」はオーディオファンから注目を集めました。YH-5000SEでは先進の技術を駆使し、薄膜振動板と金属コイルパターンを組み合わせたドライバーとして再設計しました。音質劣化を最小限に抑えるため、従来のヘッドホンのようにドライバーを中央で固定せず、同心円状の波形とパターン補強によって形状を保持し、ドライバー周辺に影響を及ぼす磁性体を置かないなどの工夫をしています。ストレスが少なく、かつレスポンスのよい本格的なサウンドを実現するこのドライバーはあなたに感動の音楽体験を届けます。

音楽の躍動感を忠実に再現

超軽量・薄膜振動板

YH-5000SEでは、数多くの試作を繰り返し綿密な測定と分析を経て、独自に開発した薄膜振動板を採用し、振動板の両面に独自コイルパターンと微細コルゲーションを施しています。従来のダイナミック型ドライバーと比較して大幅な軽量化を実現し、音楽の持つ微妙なニュアンスや繊細な空気感を十分に引き出す優れた応答性を実現しています。さらに、両面に配置した透過性の高い微細孔ダンパーにより、振動板の動きを適度に抑制し、音楽の躍動感を損なうことなく正確にコントロールされた表現が可能です。また、外周部以外に定点のないラウンドフォルムは、振動板全体の動きを妨げず、非常にクリアで豊かな低域表現を実現します。

音楽への深い没入感を実現

2種類のイヤーパッド

リスナーが音に深く長く浸るため、快適な装着感が必要不可欠です。そこで『YH-5000SE』には2種類のイヤーパッドを同梱しました。レザータイプは、肌に触れる前面に羊革を採用し、適度な吸湿性と防臭性を持たせています。また、外周に柔軟性の高いパンチング加工した合成皮革、内周に通気性の良いメッシュを組み合わせることで、きめ細かな音像定位とクリアな音場を両立しています。スエードタイプには、高級車の内装などで世界的に高い評価を得ている合成繊維「Ultrasuede ®*」を採用しており、しなやかで包み込まれるような装着感、柔らかで温かみのあるサウンドをより長くお楽しみいただけます。

*Ultrasuede®の名称は東レ株式会社の登録商標です。

2層構造のヘッドバンドと滑らかなステップレススライダー

ヘッドバンドのアーム部分にはステンレスを採用し、頭部側圧を最適に利用することで耳への負担を軽減、長時間の使用でも快適な着け心地を実現しました。また、頭に直接触れるヘッドパッドは、適度な厚みのある立体縫製で接触部にしなやかにフィットし、頭部面圧をスムーズに分散させます。さらに、ステップレススライダーでバンドを細かく調整することで、装着時に自由度の高い調整を可能にしました。

熟練した職人による国内生産

SPECIAL FACTORY FOR FLAGSHIP MODELS.

「YH-5000SE」の生産には、ドライバーの製造から組み立て全体の丁寧な仕上げに至るまで非常に高い技術力と精度が必要になります。そのため、この専用モデルの生産はグランドピアノやオーディオコンポーネントのフラッグシップモデルを手掛ける国内の掛川工場で行うことにしました。厳しい品質管理のもと、熟練の職人が一台一台丁寧に組み立て作業を行い、厳しい検査に合格したものだけが出荷されます。