UNIST
プロフィール
UNIST
全く異なる音楽に影響を受け、それぞれの活動をしてきた植草岳、玉手ゆういち、上間善一郎が意気投合し2010年に結成された。バンド名の由来は個性(unique)を持ち寄ってギターを弾く(stroke)、その頭文字からとられたものである。
●植草岳:2004年メジャーデビューしたポップバンド「えちうら」ドラマー。
●玉手ゆういち:2004年にラバーキャロッツとしてデビュー。JAZZに根ざした卓越した音楽能力が注目を集める。2007年12月5日『玉手ゆういち』として満を持してメジャーデビュー。
●上間善一郎:元CATAMARANのボーカル。“透明感と力強さを併せ持つ声”でうたうシンガーソングライター。
インタビュー
UNISTの3人の出会いは中野の路上。ギター3本で歌った感じがよかったんです。(植草)
UNIST結成のきっかけを教えてください。
植草:僕と玉ちゃんはもともと10年ぐらい前からの知り合いで去年の1月頃に「久々に飲もうか」ってことで会ったら、飲んでいるうちにテンションが上がっちゃって! ギターも持ってたから「路上に歌いに行こうよ!」って、中野の商店街「サンモール」の路上でライブをやったんです。その時「友だちも呼ぼうよ」ってことになって、玉ちゃんが(上間)善ちゃんと知り合いだったから来てもらったんです。それが3人の出会いですね。
玉手:あやうく「サンモールズ」になるところでした(笑)。
植草:それはないって! その時、とても楽しかったけど、まだ正直言って「いける!」って感じはなかったんです。その後、ある方からこの3人で3マンのライブをお願いしたいと連絡があって、それなら「バラバラにやるより3人でやったほうが面白くない?」って話が進んで、本格的に曲作りをはじめました。曲をしこたま作り始めた頃から、だんだん胸がザワザサしてきて。お互いの感触がすごく良かったんですよ。「これはいいぞ」ってそれで「3人で本気でやらない?」という話になりました。
UNISTの名前の由来は「ユニークなストローク」ですか?
植草:そうです。UNISTっていう名前は個性を持った3人がそれぞれギターをかき鳴らして歌ってというイメージです。初めてやった中野の路上の感じがとてもよかったので、僕が2人に「あえてアコギ3本でやりたい」って話して。僕以外の2人は元々路上でギターと歌をやっていたし、僕は10年ぐらいバンドでドラムをやっていたんですけど、もともとギターが大好きだったし、人間力向上のためによく路上でギター弾いて歌っていたんです。
上間:あの時の岳さんのコトバを信じて良かったよね。僕と玉ちゃんはなんとなく「岳さんはプロのドラマーだから、やっぱり時々はドラムを叩くんだろうな」って思っていたし、ギター3本が本当にいいのかな?とも思っていたけど、結局やってみたらスゴく良かった(笑)。
いい評価より、自分たちが納得のいく「いい曲」と「いいライブ」を作りたい。(玉手)
3人ともそれぞれバンドでのキャリアをお持ちですよね。
玉手:バンドをやったのが2000年なので10年ですね。今年で11年めです。
植草:僕もバンドをはじめて10年。
上間:僕は14の時からずっと音楽をやってきたので、もう12年。実は一番先輩なんですよ(笑)。
演奏を聴かせてもらって音楽を10年やってきた余裕のようなモノを感じました。
玉手:余裕というより「気張らない」ってことですかね。料理人の友人がいるのですけど、彼が「最初の頃は先輩よりも美味しい料理を作って評価されたいと考えていたけど、評価は食べる人が勝手にするのだから、作ることだけを考えればいいということに気づいた」と言っていました。それって、僕たちも同じだなって思います。今は「評価される曲」より「いい曲を作ろう」と思ってるんです。それも大人たちがいっぱい絡んで「いい曲を作れ」って言われて作るんじゃなくて、僕たち自身が納得いくという意味のいい曲です。ライブも同じで、いいライブを落ち着いて作り上げられるようになりました。
植草:そういうことに気づけたことが「余裕」かもしれませんね。
今、この3人がいっしょにやれてることが僕は奇蹟だと思っているんです。(上間)
3人で活動を始めてケミストリー(化学反応)はありましたか。
植草:ありましたね。今までは、一緒に音楽する人と温度差やモチベーションの差を時々感じてしまうこともあったけど、2人はいつでも意識が高いし、この3人だと曲作りの時なんかでもアイディアの溢れ方が全然違うんです。モチベーションも高いですし。これはスゴイぞって、曲作りをやってみて衝撃がありました。
上間:多分僕が一番「これはいける!」って最初の頃から感じてたと思います。2人のことはデビューした頃から知っていましたが、いっしょに音楽をやるなんて当時は1mmも思ってませんでした。でもこんな経緯で3人でやってみて、僕はカミナリみたいな衝撃を感じたんです。「これはスゴい!」って。でもこの2人に「いっしょにやりましょう」って僕からはとても言えなくて……。だから岳さんが「本気でやろう」って言ってくれたときはすごく嬉しかったです。今この3人が出会っていっしょにやれていることって、僕は奇蹟だと思ってるんですよ。
CPX1200はコントローラーが素晴らしい。(玉手)
ちょっと考えられないぐらい弾きやすいです!(植草)
LJ66とLJ26は一生弾いていきます。(上間)
玉手さんはCPX1200VSをお使いですね。
玉手:今はヤマハのCPXがメインです。CPXはコントローラーがとても使いやすいんです。アンプで鳴らしたりライブハウスで演奏する時は、音量や音質の調整が手もとですぐにできるので本当に便利なんですよ。以前は別のギターでヤマハのアコースティックギター用のエフェクター「AG-Stomp」を使っていましたが、もう必要ないですね。
CPX1200のサウンドはどうですか?
玉手:100点です! ただボディが小さいぶん生音がちょっと小さくて、路上だとたまに2人に負ける感じがあって、それが悔しいです。もう一切、何一つ負けたくないので(笑)。
- CPX1200
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- 希望小売価格¥140,000(税抜)
- LLX36C ARE
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- 希望小売価格¥460,000(税抜)
植草さんは今日ヤマハのギターを試してみていかがでしたか?
植草:これ凄いですよ! ラインも生音もクリアで音がとても綺麗です。今日ちゃんと弾かせてもらうまで、正直、ヤマハのギターがここまでいいという印象はありませんでした。ラインの音もナチュラルでまったく嫌みがない。ヤマハってそこがすごいですね。
弾いたのはLLX36Cですね。ネックや握りは?
植草:僕、手が小さいんですけどね。もう、ジャストなんですよ!だから女性にもすごくいいと思います。ちょっと考えられないぐらい弾きやすいです。
上間さんはヤマハのLJ66の特注のモデルですね。
上間:以前新しいギターを買おうと思っていろんなギターを試奏していた時期がありました。でも結局どのギターも納得がいかなくて。それで最後の最後に「ヤマハはどう?」って言われたんです。でも正直言ってヤマハは嫌いだったんですよ。荒々しいストロークをする僕には合わないと思っていて。まとまった音というか「いい子ちゃん」のイメージがあったんですよ。でもちょうどLシリーズが新しくなった時でもあったので試してみたら、これがすごく良くて。それでLJ66で自分の好みの仕様でギターを作りました。サイド・バックがハカランダで、インレイが特注のデザインの桜! ネックの幅も少し狭めで弦高も下げて。あ、僕、このギターを「さくら」って呼んでます(笑)。
玉手:名前、ついてるんだ(笑)。
上間:それとLJ26も使っています。僕、日本の全都道府県を自転車に乗ってツアーしたことがあるのですが、その時は雨に打たれたりもして危険なのでLJ26を使ったんです。そうしたら今、26がめちゃくちゃいい音がするんですよ。弾き込んだせいだと思うんですけど。どっちも一生弾くつもりです。
植草:レコーディングで善ちゃんのギター借りたけど、ほんとうにいい音だったよね。でもそんなにスゴいギターなんだ! 今、軽くビビりました(笑)。
- LJ26 ARE
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- 希望小売価格¥290,000(税抜)
- LJ66 CUSTOM
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- 希望小売価格¥1,000,000(税抜)
一生音楽をやっていけるヤツらになれるといいな、と思ってます。(植草)
最後にUNISTの目標や夢を教えてください。
玉手:でっかすぎちゃって、何から言えばいいのかな(笑)。
植草:まずこれは俺の個人的な目標なんですけど、この3人が、一生一緒に音楽をやっていけるヤツラになれるといいなと思っています。「今どういう音楽が受け入れられているのか」っていう考えとは違う、3人が面白いと思う音楽をずっとやっていく。それが一つの夢。それと僕の地元に千葉マリンスタジアムがあるんですけど、そこでライブをやりたいですね。
玉手:「こういう音楽が流行っている」ってことを知ってる必要はあると思うんです。でもそれを考えに入れずに大きなステージに立てるようなアーティストになりたいです。
上間:僕はいつもチャラチャラしてるように見られていたいんですよ(笑)。頑張ってることとか、真面目に音楽やっていることがバレないようにして。それで音楽をやった瞬間にドーンというインパクトを与えたいんです。
玉手:それ、いちばん贅沢だよね。でも、もうバレてるって。
上間:あ、それと一生無理だと思うけど、観客としてUNISTを見てみたいんです。僕自身がUNISTのファンだから。
植草:じゃ、若い子を入れてやってみるから、客席で見てみる?
上間:あのー、泣いていいですか!