弓木 英梨乃 (Erino Yumiki)

プロフィール

弓木英梨乃プロフィール

弓木 英梨乃(ゆみき えりの)

1990年8月8日、大阪生まれ。
2歳半からバイオリンを始めるも、小学5年生の時に、大好きだった野球の道に進む。
中学1年生の大晦日、家族旅行中の車内でビートルズの「Ob-La-Di, Ob-La-Da」を聴いて衝撃を受け、来る日も来る日もビートルズを聴きまくる日々を過ごす。ヴィンテージギターコレクターの父親のギターを借りて、ひたすらビートルズの楽曲を完全コピー。
中学3年生頃から、父親にプレゼントされたMTRでオリジナル楽曲の制作をスタート、徐々に音楽的才能を開花させてゆく。
その才能を裏付けるように、高校2年生の2008年2月 "第2回SCHOOL OF SCHOOL FINAL" でグランプリを受賞、デビューのきっかけをつかむ。

2009年10月21日 シングル「LφST[ロスト]」(映画『携帯彼氏』主題歌)でデビュー。
2010年 6月23日 2ndシングル(配信限定)「BLUE」
2010年12月 1日 3rdシングル「終わらない遊び」をリリース。
2010年12月 7日 シングル「終わらない遊び」のリリースを記念して行なわれた初のワンマンライヴ (@渋谷スターラウンジ)では200人を超える観客を動員。
2011年 4月 6日 映画「携帯彼女」主題歌「FOUND」配信。

インタビュー

ビートルズの「オブラディ・オブラダ」にハマって父のギターを弾き始めました。

弓木英梨乃インタビュー

最初に音楽をはじめたきっかけを教えてください。

中学1年の頃、車で家族旅行に出かけた時、父が車内でビートルズをかけていたんです。それで『オブラディ・オブラダ』が流れた時、あっこれ知っている!と思って。そうしたらこの曲にハマっちゃったんです。もちろんそれまでも聴いたことはあったはずなんですが、ちょうど中1で音楽に興味が出てきた時だったのでものすごく気に入ってしまいました。毎日家で『オブラディ・オブラダ』を聴いていたら父が「最近ビートルズばっかり聴いてるな」って言ってビートルズのコピーバンドのライブに連れて行ってもらって。それが私にとって初めてのライブだったこともあって、すごく感動して。それで私もギターが弾きたいと思ったんです。

お父さんはビンテージギターを集めていたんですって?

父は昔からギターを弾いていて、友だちとビートルズのコピーバンドもやっていました。それでビートルズが使っていたようなタイプのビンテージギターも集めていたんです。私が「ギターを始めたい」と言ったら「好きなの持って行っていいよ」って言ってくれました。

素晴らしいお父さんですね!

もらったギターはセミアコ。すごくいいギターでした。その時はよくわかんなかったですけど(笑)。

それでギターに夢中になったのですか。

はい。それまではスポーツ少女で将来はソフトボール選手になりたいと思っていたのに、ギターをはじめたら一週間でソフト辞めて(笑)。もうギターばかり弾いていました。

オリジナルはいつから作り始めたのですか。

高校に入ってからです。その頃ビートルズと同じぐらい影響を受けたのが「アナム&マキ」さん。はじめて日本語の曲で感動して。すごいな、こういう曲を自分でも作ってみたいと思ってオリジナル曲を作り始めました。

何曲ぐらい作ったのですか。

高校時代は全部で50曲ぐらいかな。最初は10曲ぐらい作って、その10曲をライブハウスで演奏したり、ストリートで演奏したりしていました。私、大阪なんですけど、よく心斎橋のストリートでも演奏してました。それで高校2年の時にオリジナル曲をコンテストに応募したんです。

それでグランプリにを受賞してデヒューのきっかけになるんですね。

そうなんです。

スティーブ・ヴァイやレイボーンが好き。ギターインストの曲も最初から作っていました。

オリジナルのインスト曲もあってリードギターを弾いてますね。

オリジナルを作り始めた時からギターのインスト曲も作っていました。私、実はギターのインストも好きなんですよ。父はビートルズだけじゃなくてエリック・クラプトンやジェフベックなどのギタリストも大好きだったので、私も影響されました。私が好きだったのはスティーブ・ヴァイやスティービー・レイボーンでした。

それって結構珍しいと思います。

最初は自分が好きだからギターのインスト曲を弾いたりしてたんですがお客さんが「へぇギター弾くんだ」って、すごく驚いてくれるので、今は自分の武器なのかなと思っています。オリジナルの曲にも間奏には必ずギターソロを入れたいと思っているし、ギターソロはいつも結構じっくり練り込んで作るんです。

弓木さんが好きなギタリストを教えてください。

一番好きなのはブルース・サラセノという人なんです。カッコ良くて王道ロックって感じなんですけど。それから小沼ようすけさんもずっとファン! ジャズだけどポップスとして聴けるところがスゴいと思います。

CPX1200のサウンドはPAさんにも大評判。色もステージで映えるので気に入ってます。

弓木英梨乃インタビュー

最近ヤマハのCPX1200を使ってらっしゃると聞きました。

この頃アコースティックギター1本で弾き語りのライブをすることが多いんですけど、CPX1200を弾いています。それまではエレキばかりだったので、ライブでアコースティックギターを弾き始めたのは本当に最近です。

CPX1200はどこが気に入っているのですか。

ずっと父にもらった古いアコースティックギターを弾いていたんですが、ネックが太くて弦を押さえるのがキツかったんです。家ならまだいいんですけど、ライブでは特に厳しかったです。その点、CPX1200は本当に弾きやすいですよ!弦高が特に低いわけではないので、やっぱりネックがいいんだと思います。

CPX1200のSRTピックアップはどうですか。

もうスゴいです! ライブでは必ずPAの方やメンバーから「いい音だ」って褒められます。自分はステージ上なのでPAからの出音はよくわかりませんが、いつも「前のギターと全然違う」って言われるので、ああ、やっぱりCPXすごいんだって思いました。

ルックス的には?

私のは黒なんですけど、すこし木目が透けていてライブで照明が当たると光の方向次第で木目が見えたり緑っぽく見えたりして、とても綺麗で気に入ってます。

CPXは家でも弾いていますか?

よく弾いています。というか今は家ではCPXしか弾いてないですね(笑)。弾きやすいのでついギターに手が伸びてしまいます。弾いているうちに、自然に曲ができることも増えました。

弓木さんにとって理想のギターとは?

やっぱりルックスかな(笑)。まずデザインがグッとくるものを弾きたいと思うんです。次に弾きやすさ、それでサウンド、っていうのが私の順番かな。

憧れの理想のギタリストは?

オリアンティさんです。昨年のサマーソニックでお会いできたんですけど、ギターは上手いしステージも華やかで。ソロになるとギターをガーンと弾くけど基本は歌、というのも私が憧れているスタイルなんです。「オリアンティさんと共演」というのが、ここ数年の目標の一つでもあります。

CPX1200

CPX1200
  • CPX1200 TBL:トランスルーセントブラック
  • 希望小売価格¥140,000(税抜)
  • セミハードケース付

いつも「ギターありき」で曲作り。ライブで実際に弾いているのを見てもらいたいです。

曲はどんな風に作るんですか。

オリジナルを作り始めた頃は、自分の恋愛のことや辛いことなど、その時の気持ちをそのまま曲にしていました。でもデビューしてからは私の曲を聴いてくれる方たちを意識するようになりました。どうやったらリスナーに共感してもらえるのかなって考えるんですけど、やっぱり自分で経験したことを歌うのが一番いいんですよね。それで今はいろんな経験をしたいと思ってます。それから曲作りは「聴いてきた音楽の蓄積量」だとも思っているので、いろんな音楽をたくさん聴いていきたいです。この両方が大切だと感じています。

歌、ギター、作曲、弓木さんとしてはどれがいちばん大切ですか。

私としてはギターなんです。だからギターありきで曲を作りたいです。

それって曲を作ることでもありますよね。

あ、そうですね(笑)。ギタープレイで興味を持ってもらってもいいですし、同世代の女の子には曲や歌詞で共感してもらってもいいし。どちらから入ってもらってもいいと思っています。

私を見てギターをはじめる女の子が増えるといいなと思っているんです。

弓木英梨乃インタビュー

今後やっていきたいことを教えてください。

まずはアルバムを出したいです。アルバムをリリースしたら全国のいろんな場所でライブがしたいですね。それと今、大阪と関東でラジオ番組をやっているんですが、これがスゴく楽しいんですよ。好きな曲をかけて、おしゃべりして、番組でギターも弾けるし。ラジオって何でも好きなことができる場だから、ラジオから何か新しいことを始めたいんです。

最近ラジオ番組でかけた弓木さんが好きな曲は?

私自身が女性シンガーソングライターだから、同じような人の曲をかけたいなと思って。最近自分が好きでオンエアしたのはサラ・ハーマー(Sarah Harmer)、それにホリー・コール。2人ともカナダのアーティストです。

好きな曲を自分で紹介できるのは楽しいですか?

自分の好きなアーティストを紹介できるのはとても嬉しいです。私、おしゃべりがすきなんですけど、ラジオって勝手にいろんなことをしゃべれるし、だれも止めないので(笑)。しかも誰かに聴いてもらえているし。

最後にギターを弾きたいと思っている女子たちにメッセージをお願いします。

私を見てギターを始めたっていう女の子が増えるといいなと思ってるんですよ。でもギターだけ弾いていても女の子ってあまり興味を持てないかもしれないので、まず曲や歌詞に共感してもらって「ああ、この人ギターも弾いているんだ、わたしもちょっとギター始めてみようかな」っていう流れになるといいなと思っています。ギターって、練習するっていうより自分が好きな曲を弾くのがいちばん楽しいし、いちばん早く上達すると思うので、上手くなるなら、好きな曲をたくさん弾くといいんじゃないかな、って思います。