The History of Yamaha Guitars
Museum
過去50年間のヤマハギターのなかで歴史的に重要なモデルを写真付きで見ることができます。
- 1965GSX33B
1965年に製造されたGSX33Bは、後にS201、S301、SG2、SG3へと発展したその初期のデザインです。これからエレキギター市場への本格的な参入を真剣に考えていたことがうかがえるプロトタイプギターです。
- pre-1966DYNAMIC GUITAR No.80
このギターは、ギター部門が出来る1966年より前に「ダイナミック・ギター」という名称で販売されていました。文字通り「ヤマハ初のギターシリーズ」としていくつかのモデルがあり、用途に合わせて仕様を変えていました。
- 1966FG180
1966年にギター部門を設立してから製造された記念すべきヤマハ初のアコースティックギターFG。海外製品を模したものでなく、人間工学に基づいた独自のデザインで開発されました。後に「赤ラベル」と呼ばれ人気となった赤いインナーラベルを採用したモデルです。ここから全てのFGの歴史が始まります。
- 1966SG2
ヤマハ初のエレキギターは1966年4月に「S302」「S201」のモデル名で正式に発売されましたが、ほどなくその一月後に「SG3」「SG2」と変更しました。トレモロ・ユニット、ネック・ジョイント・システム、ピックアップなどに独自のデザインを採用し、初代モデルからのヤマハの個性と革新性を示すものとなっています。
- 1968SA15
SG7の特徴的な1弦側ロングホーンと同じ仕様を持たせ、シングルコイルピックアップを2基搭載したホロウボディモデルです。
- 1968SB7A CAB
SG7と同様のボディ形状を持つ当時の最上級ベース。1弦側のロングホーン仕様が印象的なボディシェイプ。スケールが800ミリとなっておりSB2よりも短い仕様になっています。
- 1975L51
1975年11月から1980年7月までの5年弱の期間のみ販売されたLシリーズのカスタムモデルの一つです。このシリーズは総称して「Lシリーズ四天王」と呼ばれ、中でもこのL51は低音弦側がFG、高音弦側がFSの左右非対称ボディになっており独特な形状のヘッドストックも印象的で、その外観は今日でも際立ったモデルになっています。音質と全体のバランスを重視したデザインにより、繊細な音色のニュアンスにも応える表現豊かなギターになっています。
- 1975L52
L51/L52/L53/L54を総称して「Lシリーズ四天王」と呼ばれている中の1本です。
サウンドホールの両サイドに配置した白いピックガードと、後にCJ(カントリー・ジャンボ)シリーズへと発展したボディシェイプが特徴となっています。アジャスタブルブリッジを搭載し、コードバランスの優れたモデルとなっています。
- 1975L53
L51/L52/L53/L54を総称して「Lシリーズ四天王」と呼ばれている中の1本です。
ヤマハが誇るクラフトマンシップを感じさせる細やかなインレイワークが華やかで、ヘッド部分にはメキシコ貝をふんだんに使用し個性的なデザインと最上級木材を使ったクリアで突き抜けるようなサウンドが特徴のギターです。
- 1975L54
L51/L52/L53/L54を総称して「Lシリーズ四天王」と呼ばれている中の1本です。
朱色にカラーリングされた側板と裏板が印象的なL54。ホトトギスがデザインされた大型ピックガード、白蝶貝の装飾が施されたブリッジ、本体外周のバイアス模様など美しい装飾などが特徴的な一本です。明るくクリアでパワフルに仕上がっています。
- 1976SG2000 BS
名器SG175の特徴的なトーンを追求し革新的な技術を応用して開発され人気モデルとなったSGシリーズの最上位モデルです。独自のネックスルー構造となっており、ブリッジ下に用意されたサスティーンプレート、オリジナルのセミオープンハムバッカーを搭載したモデルです。
- 1977SF700
SFシリーズの特徴でもあるブライトな音色を持った一本。24フレット仕様とし、プレイヤーの身体にフィットする滑らかなトップ&バックコンター、左右非対称のボディデザインを採用しています。
- 1977SC1200
“Super Combinator "と名付けられたSC-1200は、独自のスルーネック構造となったシリーズ最高峰モデルです。特徴的なバーマグネットタイプのポールピースを採用したピックアップに加え、3つのピックアップそれぞれに配線された3つのミニトグルスイッチで13種類のサウンドバリエーションを作り出すことができます。
- 1978AE1200
1978年に発売され高い評価を得たハイエンドのフルアコースティックギターです。トップ板をスプルースとし指板には最上級エボニー、特徴的なテールピースなどのハードウェアはゴールドとし、トーンノブにコイルタップを採用したモデルです。
- 1978BB2000
1978年にBB-2000が追加されたことでヤマハベースのステータスは一つ上がりました。
既に発売されていたBB-1200と同様のスルーネックデザインを採用し、ブリッジ・ポジションにバーマグネットタイプのピックアップを搭載。ジャズ・フュージョンからロック、ポップス・アーティストまで多くのプレイヤーに支持されたモデルです。
- 1982SG3000 WR
“カスタムギター”の名を冠したSGシリーズのフラッグシップモデルです。スルーネック構造になっており新開発のピックアップや軽量化のためのナローブリッジを採用し、80年代初頭にブームとなったハードロック・ヘヴィメタルプレイヤーの要望に応えて開発されたモデルです。
- 1983GC71
ヤマハを代表するクラシックギターの一つです。S.エルナンデスやヘルマン・ハウザー1世の音色を熱心に研究・改良されヤマハの設計・製作技術のもと、様々なアイディアを取り入れられて製作されました。その音色はアンドレス・セゴビアやバーデン・パウエルなどの巨匠達も絶賛しています。(日本国内のみの販売)
- 1984BB5000
ヤマハ初の5弦ベースです。価格はフラッグシップのBB-3000を上回りましたが、当時は高品質な量産型の5弦ベースが少なかったため、多くのプレイヤーに支持されました。
- 1987APX50
コンパクトで小柄なボディが特徴的なエレクトリック・アコースティックギター「APX」シリーズの初期カスタムモデルです。エレキギターからの持ち替えがスムースで取り回しの良いボディサイズは、多くのライブステージでも高い評価を得ていました。
- 1989IMAGE DELUXE
このモデルは、当時世界流行していたセミアコースティックギターのボディ形状をモチーフにソリッド構造としたモデルです。デザインは日本ではなく英国で開発され、3モデルがラインナップされていました。カスタム、デラックス、スタンダードの3モデルがラインナップされていて、こちらはダブルロッキングシステムを搭載したデラックスモデルになります。
- 1990PAC912
このギターは、1989年に設立されたノースハリウッドのR&Dセンターでヤマハギターデベロップメント(YGD)が開発・デザインした「パシフィカシリーズ」初のギターになります。トラディショナルなデザインの中にヤマハのオリジナリティを積み重ねたモデルです。パシフィカのその優れた基本性能は現代においても生き続いています。
- 1991TRB6P
TRB-6Pは、TRB Customと同様のメイプル&マホガニーの5ピース・ネックを採用したスルーネック構造、ボディにはキルトメイプルを採用し、指板はエボニーとしたボディシルエットの美しいベースとなっています。更にブリッジにはピエゾPUを搭載したものとなっています。
- 1995SG7AS
日本でエレキギターがブームになり始めた1960年代に発売された個性的なボディを持つ当時のフラッグシップモデルSG7。こちらは1965年のプロトタイプを1995年にリメイクしたもので、ネックのピックアップがスラント無し、カラーは当時に無かったモスグリーン、指板サイドのセルバインディング無しなど、1966年発売のモデルとは違う特徴を持たせました。
- 1995SG175B
カルロス・サンタナのために特別にデザインされ、開発されたSG175は、"ブッダSG "と名付けられました。仏像をモチーフにした特徴的なボディインレイワークは、日本製の品質の高さを世界に向けて発信することを意識したものになっています。SG175Bは1995年にヤマハエレキギター30周年を記念し、日本国内でのみ販売されました。
- 1998CPX15
高品位なサウンドとデザインの両面を追求し、新しい時代へと導く文字通り「羅針盤」となったCPXシリーズの第一弾モデルです。ポジションマークインレイには国際信号旗を配置し、ピエゾピックアップとコンデンサーマイクの2WAYピックアップシステムを採用し、よりナチュラルなアコースティックギターサウンドを実現するという開発コンセプトを実現させたものとなっています。
- 2003AES620
トップに大胆なコンター加工を採用したボディラインが特徴のモデル。6弦が独立式となったテールピースを採用し、ヤマハの一貫した革新性を表したモデルとなっています。
- 2014LL86Custom
厳選された最上級木材のみを使用し、熟練のクラフトマンによる匠の技を具現化したヤマハのアコースティックギターのフラッグシップモデルです。日本国内のみの販売となります。