メンテナンス・チューニング

メンテナンス

アコースティックギターのサウンドを長くお楽しみいただくために。

デリケートな「木」から最高のサウンドを引き出しているギター。お気に入りのサウンドや外観を長くお楽しみいただくためのお手入れの知識や、上手なチューニングのコツをご紹介します。

日常のお手入れ

お手入れの基本はカラ拭き

ギターを弾き終わったらすぐに楽器専用のクロスでカラ拭き。それだけでギターは長持ちするようになります。ギターについた手の脂や汗は、小さな傷からボディや指板に入り込むとひび割れの原因になることがあります。演奏後すぐに脂や汗をふき取ることで事前にトラブルを防止できます。ただし、アコースティックギターのラッカー塗装は、シリコンにより変質することがあるので、シリコンの含まれない専用のクロスを用意しましょう。

定期的に指板にオイルを
弦を交換するのと同時に、指板にレモンオイルかオレンジオイルを塗っておきましょう。過度の乾燥を防ぎ、しっとりとしたフィーリングを保てます。

保管するには、湿度や温度の変化を少なく

アコースティックギターは、湿度と温度による影響を非常に受けやすい楽器です。保管する場所の湿度は45~55%がベストと言われています。乾燥と高温多湿は厳禁。直射日光やエアコンの直撃なども、温度変化の原因となるので避けましょう。

弦の交換

1:ペグを回す方向を確認しましょう。1~3弦用のペグは正面から見て時計回りの巻き方、4~6弦用のペグは反時計回りになっています。
2:ブリッジに弦を差し込むときには、ブリッジピンも一緒に差し込み、軽く弦を引っぱり、遊びがないよう確認します。
3:弦をペグに取付ける時は2~3巻きを目標に。1巻き目は差し込んだ弦の上側を、2巻き目からは下側を巻き、差し込んだ弦を挟むようにすると、緩まずしっかりと巻きつけることができます。

弦の張替え(アコースティック・クラッシックギター)

弦の張替え(エレキギター・ベース)

チューニング

チューニングの知識

レギュラーチューニングを行う場合を例にご説明します。

チューニングの原則
正しいチューニングには新しい弦を。弦を交換する時は6本セットで交換することをお勧めします。また、音を合わせるときには、図のように、低いほうから高くしながら合わせます。低くしながらでは正確なチューニングができません。

チューニングの原則

チューナー(チューニングメーター)を使う方法
チューナーを使えば、あまり慣れていない人でも正確なチューニングが可能です。メーターを見ながら、6本の開放弦の音程を合わせて行きます。

ポジションを使う方法
A音=440Hzを常に出す音叉、あるいはピアノなどで5弦開放弦を調弦し、ギターのポジションを利用してチューニングを行う方法です。まず音叉を鳴らして、5弦開放をA音に合わせます。次に5弦5フレットを押さえた音と4弦開放を、4弦5フレットを押さえた音と3弦開放を、3弦4フレットを押さえた音と2弦開放を、2弦5フレットを押さえた音と1弦開放を、5弦開放と6弦5フレットを押さえた音を合わせて行きます。

ポジションを使う方法

ハーモニクスを使う方法
フレットの真上で弦に触れ、ピッキングすることで発生するハーモニクスを利用したチューニング法です。図のように、5弦7フレットのハーモニクスと1弦開放弦、6弦7フレットのハーモニクスと2弦開放弦、4弦5フレットのハーモニクスと3弦7フレットのハーモニクス、5弦5フレットのハーモニクスと4弦7フレットのハーモニクス、6弦5フレットのハーモニクスと5弦7フレットのハーモニクスを合わせていきます。

ハーモニクスを使う方法