名古屋女子大学中学校・高等学校 豊田真由美先生、脇谷勲名誉総監督、 卒業生

バンド紹介をお願い致します。

1967年に吹奏楽部が創設され学校行事を中心に、吹奏楽コンクールに出場しておりました。1979年にマーチングバンド中部大会(現東海大会)に初挑戦し、第7回マーチングバンド全国大会に出場することが出来ました。
その後1983年全国高等学校総合体育大会(式典音楽部門にてマーチング披露)やドリルチーム世界大会、1994年国民体育大会、友愛ピック、ねんりんピック等を経験し現在に至っております。
コロナ感染症の影響によりほとんどのイベント・行事が中止となっておりますが以前は地域を中心として年間数十回の演奏活動をしておりました。
一般社団法人日本マーチングバンド協会が主催するマーチングバンド全国大会へは35回の出場、25回連続出場し、金賞18回(その内、編成別最優秀賞10回)を受賞。
吹奏楽連盟主催のマーチングコンテストも過去に9回出場しております。
吹奏楽マーチングバンド部創部以来、楽器も手具もない頃より43年間音楽監督として基礎を築いてこられました脇谷勲先生には昨年度より名誉総監督としてご就任いただき現在もご指導いただいております。
「音楽を通して人の道をわきまえる」ことを部の方針とし、部員は練習後に三随五訓という部訓を毎日唱えながら自身を戒めております。

豊田真由美先生のプロフィール

兄の影響により中学校1年生の時にブラスバンド部に入部。
名古屋女子大学高校の入学と同時に吹奏楽マーチングバンド部へ入部。
高校3年生より社会人マーチングバンド、吹奏楽、ビッグバンドジャズオーケストラなどに参加。
マーチング指導法を脇谷勲氏に師事、トランペット奏法を元名古屋フィルハーモニー交響楽団の畑田和雄氏、ジャズトランぺッターの五十嵐一生氏に師事。
2021年4月より、前監督脇谷勲先生退任により同部の顧問に就任、現在に至る。

マーチングとの出会いをお聞かせください。

脇谷監督
吹奏楽部として活動していたころ、ヤマハの名古屋店に楽器を見に行ったときにたまたまDCIの映像が流れていてその時始めて観ました。
なんだこれはと思いつつ、国内でこれに近いマーチングをしているところは神奈川県警だと思い、パレードやマーチングをするにあたって必要な基礎練習を警察音楽隊の方からの指導を受けて生徒達も面白いというようになり、1979年からマーチングをはじめました。

豊田先生
私は中学校1年生でブラスバンド部に入部しました。
その時の先輩に名古屋まつりに連れて行ってもらい、イベント内の名古屋マーチングバンドフェスティバルで演奏演技していた名古屋女子のマーチングを観た時に鳥肌が立ちました。
迫力に圧倒され衝撃を受けて、名古屋女子に入りたい!と思うようになったのがきっかけですね。

指導をされる上で気を付けているポイントは何ですか?

豊田先生
私たちのバンドは人数が少ないので、少人数故の編成的な問題等があります。
多くのバンドは個人個人のパートが固定されていることがほとんどかと思いますが、バッテリーの部員がピットをピットの部員がバッテリーを、管楽器も同様にバリトンの部員がチューバをチューバの部員がバリトンをといったようなことが当たり前にでき、パート・セクション間での壁を感じさせないようにできるよう取り組んでいます。
編成上の問題を上手く活用できているところがポイントの1つかと思います。

脇谷監督
少子化に伴い、部員が激減したときにはどうしようかとおもいました。
そんな時、島根県の中学校の吹奏楽部が少人数で持ち替えをしながら演奏している動画を観て衝撃を受けました。そして自分たちもできるんじゃないかと思ってそこからは今のような編成で工夫するようになりました。

豊田先生
少人数だからできない、であきらめるのではなく、少人数でできることを曲も含め模索しながら可能性を広げられるようにしたり、また一人一人の責任を理解しながら練習してもらえるよう意識しながら日々指導しています。

卒業生
私たちはまずたのしく練習できるように、またメンバーを一人一人細かく見れる様に心掛けて指導しています。

練習場所や練習方法で工夫されていることはありますか?

豊田先生
普段の練習は、学校の行事が無い限りは第2体育館内の講堂で20m×20mのスペースがとれるところがあり、そこで練習させていただいています。
天候が良ければカラーガードは外のスペースでの練習と分けることもでき、場所に関してはありがたいことに確保できている状況です。
大編成に出場していた時は運動部が優先の体育館しか使えず場所の確保も大変でしたが、小編成になってからは今の練習場所を活用し工夫しながら練習が出来ている状況です。
市外から通っている生徒もいますので、朝練は強制していませんが朝早くから練習しにくる生徒もいますね。

脇谷監督
管楽器も打楽器もカラーガードも基本的なことですが、最終的には技術を見せるのではなくて、聞いてくれている人観てくれている人にみんなの気持ちを演奏演技に乗せて伝えられるようになるために練習をしています。

豊田先生
重複になるかもしれませんが、人数が少ないので一人一人の完成度を上げるために、時間や回数を増やすことも大切ですが、まずやっている練習の内容を理解してもらうというところが1番大切かと思います。できない事の原因が分かるためにも練習内容を理解し、理解が深まれば自分たちでも何が原因だったかが分かってくる、そして答えが見つかるという様になり、その先に次の練習方法や目標を生徒達自身で見つけていけるように工夫をしています。
ただ中学1年生と高校3年生では理解の度合いが違うので、まず上級生の理解が深まれば下級生に自然と伝わるようになるのではないかと感じています。生徒同士だからこそ伝わる部分もあるかと思います。
動きの基礎練習では学年関係なく動く人みる人を半分にわけて、生徒から生徒へ感想を伝えることでお互いに意識が付く、理解が出来るという様に取り組んでいます。

脇谷監督
出来るか出来ないかのギリギリのところの練習は正直厳しいとは思いますが、そのラインの練習内容だからこそ子供達も頑張ろうという気持ちになって取り組んでくれていると思います。
一人一人が責任感を持ってやってくれていると思いますね。

ヤマハの楽器のいいところをお聞かせください。

脇谷監督
管楽器は本当に音程がいいです。これは演奏している生徒たちも1番実感しているところかと思います。
打楽器はやっぱりチューニングを含め、扱いやすいです。

豊田先生
音質も音程も安定感があるし、メンテナンスもきっちりしていただけるので信頼しています。

これからマーチングを始める方、指導される方へメッセージをお願いいたします。

脇谷監督
初めの1歩を踏み出すのは大変だと思います。
興味を持たれているのであればまずは見学することからはじめてみてはいかがでしょうか。
私自身も振り返ってみると、マーチングをやっていなかった吹奏楽部の時代に生徒達と一緒に生のマーチングを観に行ったり、映像を観たりするうちに初めは興味も無かった生徒たちも徐々に興味が湧いてくるようになり、やってみたい!と言うようになりました。
これは子供達だけでなく、指導者・先生方含めて同じです。まずは興味を持つところから始めて、自分もちょっとやってみてもらえればと思います。実感するところからですね。

豊田先生
卒業後脇谷先生の元で長年勉強させていただきました。
昨年から顧問となりいざやろうと思っても、先生がされていたようにはなかなか上手くいかず毎日四苦八苦しているところです。これまで築かれてきたものを繋ぎたいという想いがある中で、子供たちが私に教えてくれることがたくさんあります。その子供たちの姿が私にとってのヒントであったり、モチベーションに繋がっていて、一緒に成長していきたいと思います。
そんな私が偉そうなことは言えませんが、私がマーチングと出会った名古屋マーチングバンドフェスティバルの会場は体育館の中での演奏でしたが、大勢のお客様に向けて演奏しているのが言葉を交わすわけではないですが、コミュニケーションを取っているかのような感じを受けました。
マーチングはこんな広い場所でも大勢の人と繋がりコミュニケーションが取れる音楽なんだと感動したのを今でも覚えています。なのでまずはこのようないい体験をしていただけるきっかけをみつけていただきたいと思います。
マーチングは本番だけではなく、ここへ来るまでの練習が想像できる音楽なんじゃないかと私は思います。表情や熱量含め伝わるものがあり対話ができるのがマーチングなのでその魅力が伝わればと思っています。