箕面自由学園高等学校 福里大輔先生

バンド紹介をお願い致します。

箕面自由学園高等学校吹奏楽部は、今年で創部29年目を迎え「自由の大地に響く心・響きあう心」をモットーに、地域の方々に愛されるバンドを目指し日々練習に励んでいます。「全日本マーチングコンテスト」では5回金賞受賞、8回全国大会出場。2018年には台湾嘉義市より招請頂き「第27回台湾嘉義市国際音楽節」に出演。2013年・2016年に引き続き昨年の2019年11月には、岩手県陸前高田市と大船渡市に復興支援演奏活動を実施。音楽やマーチングで岩手の皆さんに「元気・勇気・笑顔」を届けてきました。部員を一言でたとえると「自由闊達」。現在は2月に行われます「第29回定期演奏会HAPPY CONCERT」に向け頑張っています。

箕面自由学園高等学校吹奏楽部 GOLDEN BEARS Marching Band
Twitter https://twitter.com/goldenbears_mb
Instagram https://www.instagram.com/goldenbears_brass_official/

先生のプロフィール

大阪府出身。1991年大阪音楽大学音楽学部声楽学科卒。
声楽を山村弘氏に師事。在学中は数々のオペラの副指揮者として研鑚を積む。
卒業後は私立箕面自由学園高等学校教諭並びに吹奏楽部顧問に就任。
大阪府吹奏楽連盟常任理事。

マーチングとの出会いをお聞かせください。

箕面自由学園にはアメリカンフットボール部やチアリーディング部があり、アメフト応援やハーフタイムショーをして盛り上げたいという想いがあり、私としてはそこがマーチングとの出会いとなりました。
私自身は学生時代にマーチングの経験も全くなかったのですが、指導に抵抗もなく、右も左もわからない状況でも、好奇心の方が勝り、生徒と一緒になってコンテを作成したり楽しんでいました。
その後吹奏楽連盟の先生方に大会に出ないかと勧められ、1996年に初めて28人で出場しました。その時は私も生徒と同じマーチング衣装を着てドラムメジャーとして出場したんですよ。
たくさん苦労もありましたがその分面白かったですね。

指導をされる上で気を付けているポイントは何ですか?

子どもたちの限界を大人が勝手に決めないようにしています。
時間や場所等の制限はありますが、どこまでも限りなくより良いものを作り上げていこうと考えています。
なので私達指導者も限界を作らないようにしています。
とにかくやってみる。不可能はないということですかね。
そして子どもたちと向き合い、同じ目標に向かって、良かったことも悪かったことも、みんなで共感しあえる環境づくりを心がけています。
何より「楽しむこと」が1番のポイントですね。

練習場所や練習方法で工夫されていることはありますか?

基礎体力作りに「エアロビクス」を取り入れています。リーダーの指示のもと、みんなで円になり流行りの曲などのテンポに合わせてジャンプをします。スケジュールがタイトな時は1曲、時間があるときは3曲ぐらいを様々なステップや掛け声を入れて楽しくジャンプをします。音楽に必要なテンポキープやアフタービート、マーチングに必要な筋肉や楽器を吹くために必要な筋肉を鍛えるトレーニングに大変有効です。
普段の練習では合唱も取り入れています。呼吸、ユニゾンやハーモニーの体感だけでなく、骨を響かし声を出すことが大事です。そして合唱の1番良いところは、歌詞に共感してまた共有できることです。
時には先輩から後輩へ、またその逆だったりと歌い合うことで部員同士の絆もグッと深めることができます。
他にはドラムラインも取り組んでいます。そもそもスネアドラムの練習をさせたいという強い願いがあってのことでしたが、パーカッションパートに限らずコントラバスパートや他のパートも引き込んでステージやマーチングイベントでドラムラインを披露しています。スネアドラム・バスドラム・シンバルのみのアンサンブルですが、パフォーマンス力の向上にも繋がっていると感じています。

ヤマハの楽器のいいところをお聞かせください。

奏者が音楽に集中できる楽器設計で、きちんと音程が取れ、奏者が意図する音楽表現が可能なところですね。初心者・経験者問わず安心してヤマハの楽器を演奏できるところが良いところだと思います。

これからマーチングを始める方、指導される方へメッセージをお願いいたします。

私は大学時代声楽を専攻しオペラをしていました。マーチングを見たとき「オペラと似ている!」と思い、そんな単純な思いでマーチングをはじめました。
マーチングは、フィールド・フロア・ステージの三つに分かれますが、それぞれお客様に何を伝えるのかを考える事も楽しいですし、実際に部員たちとステージを創りあげることもすべてが楽しいです。ステージを終えた後の爽快感は半端ないです!
マーチングスタイルもさまざまですので、自分のバンドのカラーにあったマーチングを是非見つけてみてください。

そして指導者も子どもたちと楽しむ心を持って取り組んでもらえたらと思います。