Francesco meets reface

 

Francesco meets reface

NOVEMBER 30, 2015 | Tokyo, Japan

Francesco Tristanoはクラシック音楽とクラブ音楽、この2つの異なるジャンルで活躍する若手アーティスト。彼はルールにとらわれず、時代やジャンルの違うさまざまな音楽のスタイルを織り交ぜることで、枠にはまらない新たな音楽を生みだしている。
1981年生まれの彼は13歳のとき、初めてコンサートでの演奏を経験する。以来、ロシア・ナショナル管弦楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、ハノイ交響楽団とのツアーをこなしながらInnervisions、CLR、Visionquest、PIASやInfine等といったレーベルでコラボ楽曲やリミックスをリリースしている。2015年11月、東京へ訪れたFrancescoに、refaceシリーズについて話を聞くことができた。

“まさにこの音だね”

「reface DXは懐かしいChick Coreaのような音が創れるんだ。これは以前のDX7ではできなかったことだよ!」
Francescoは嬉しそうにそう言った。refaceシリーズはライブでの使用を念頭にデザインされており、自分が欲しい音を忠実に再現できるだけでなく、場合によってはモデルとなった元の楽器よりも良い音が出せるからだ。彼はreface CPの印象について、「とても力強く、生き生きした音がする」と話す。
refaceシリーズの持つレトロさも魅力で、特にYCのパーカッションサウンドを使い8ビットのようなサウンドやフィーリングを出せるところを気に入っていた。
「最高だね!ヤマハの楽器はいつもご機嫌だよ」

“このシリーズを見た瞬間、自分だったらどうやって使おうかいろいろ思い描いたよ”

「refaceは見た目もクール。今の時代、楽器にもデザインは重要だと思う。かっこよくなくちゃダメなんだ」
Francescoは自らのパフォーマンスのあり方を非常に重視しており、refaceを取り入れたライブでの演奏をとても楽しみにしていた。
「とても洗練されたなデザインだね。ライブではアームのようにいくつか設置して、コントロールルームのような雰囲気を出せるんじゃないかな。白い(MOTIF)XF8、黒い(MOTIF)XF6、そしてシルバーのMOTIF-RACK XSとの組み合わせにもぴったりだと思うよ」
電池駆動できるため、必要なケーブルが少ないことも新たな可能性を広げるものだ。
「キーボードはとにかくケーブルを持ち運ぶ必要があるのだけれど、refaceには1つも必要ない、それなのに他の楽器とのつなぎ方の可能性はたくさんあるんだ!」

“ライブがやりやすくなる”

「これはアナログキーボードにとっての新たな一歩だ。アナログ楽器を持ってツアーをするのはかなり大変なのだけれど、refaceの大きさは素晴らしい。僕の場合、楽器は全部合わせて35キロ以下に抑えてスーツケースに収めたいから、このシリーズは僕にぴったりだね」
コンパクトなrefaceシリーズは、Francescoのように大きくて重いアナログ・シンセサイザーを使用したい一方で、飛行機での移動の多いミュージシャンに新しい可能性を開拓してくれるだろう。
「この1台でなんでもできる。まさしくステージで使うための楽器だね」 さらにFrancescoは、refaceシリーズの機能が、ライブの質を向上させてくれそうだとも話す。
彼はレトロサウンドが好きなことから、特にreface CSを気に入ったようだ。
「CSは斬新なポリフォニック・シンセだ。確かバーチャル・アナログ・エンジンはこれまで4ボイスが最高だったはずだけど、CSは8ボイスまで対応しているから、キーボードのように演奏することができる。そのうえ、ルーパー、エフェクト、オクターブも内蔵しているのだから、言うことはないよ」

“明日、使ってもいいかな?”

「明日のライブに1台か2台使いたいくらいだよ!」
あまりにrefaceが気に入ったFrancescoは、翌日のライブでrefaceシリーズを自らのライブ機材に使用したい、と言い出した。
私たちはもちろん快諾し、翌日、東京渋谷のスタジオDOMUNEのライブにてreface CSとDXはFrancescoの新たな機材としてステージデビューを果たした。

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