ソプラノ歌手 森朱美さん

#06

森 朱美さん

ソプラノ歌手

「セフィーネ」は自然で豊かな響きなので長時間歌っても疲れません
 
結婚した当初住んでいたマンションで、防音室も設置してあり音出しはもちろんOKという条件で入居したにもかかわらず、上の階から苦情が出るというトラブルに見舞われました。その後、気兼ねしないで音が出せるということで、練馬の環七沿いのマンションに住みました。音が出せるのはいいのですが、なにしろ騒音がひどいんですね。もっと静かな環境で暮らしたいというのと、主人の勤務先が変わって近くにということで、2005年9月にここに引っ越してきまし た。このあたりはリビングにピアノを置いているお宅が多くて、一応音を出しても大丈夫なのですが、私たちのように長時間音を出すとなるとさすがに気が引けて、翌月にアビテックスを設置しました。  
 
主人が仕事としてではないのですが、ピアノと作編曲を本格的にやるものですから、実際にアビテックスを使う時間は主人の方が長いかもしれません。以前私がパリに留学したときも、主人は精神科医の仕事を一時中断してピアノを勉強するためにエコール・ノルマルに入ったぐらいなんです。パリでは防音には苦労して、主人はヤマハのサイレントピアノを買って練習していました。でも今は、アビテックスの中で弾いていると、リビングにいても低音部がボソボソと聞こえる程度です。歌の場合はもっと聞こえないようです。  
 
実はアビテックスに対しては、響きがデッドで歌にはちょっと負担がかかるというイメージがありました。この新しいセフィーネを試してみて、以前より響き が自然で豊かになっているのですぐに導入を決めました。現在のアビテックスは4.3畳ですので、ヤマハのC3のグランドを入れた上で歌を歌うには、ちょっと狭いかな、というのが正直なところです。本当は六畳ぐらいは欲しかったのですが、日本の賃貸マンションですと、なかなか6畳を入れられる間取りがないんです。将来的には、持ち家にもっと広い防音室を設置したいと思っています。気になるのは広さの問題だけで、防音はもちろん天井の高さも響きも大変満足して使っています。
 
 

アーティスト情報

 
もりあけみ
東京芸術大学声楽科卒業。同大学院修士課程オペラ専攻修了。文化庁オペラ研修所第11期修了。文化庁派遣在外研修員としてパリに留学。帰国後国内で数々の オペラに出演。2004年4月にはチェコ・プラハ国立歌劇場定期公演で「椿姫」のヴィオレッタを東洋人として初めて歌い、本格的な欧州デビューを果たした。フランス歌曲のスペシャリストとしても活躍。