おかえり、おんがく。 ヤマハで“もっと”配信&音楽を楽しもう
SPECIAL INTERVIEW
使用者インタビュー
人に聴いてもらうことが一番のモチベーション
姫森ルーナが語る、
配信でエレクトーンを演奏する楽しさ
VTuber事務所・ホロライブプロダクションに所属する姫森ルーナさんは、
天真爛漫でかわいらしいお姫様。
時折見せる一生懸命でひたむきに努力する姿が、
多くの視聴者の心を掴んでいる。
そんな彼女の配信の中でも特に人気を集めているのが、
エレクトーンの演奏だ。
今回はルーナさんが思うエレクトーンの魅力や、
演奏の配信で工夫していることなどをうかがった。
視聴者さんにはなんでも言えちゃう!
- はじめに、自己紹介をお願いします。
-
ホロライブ4期生の姫森ルーナなのら。普段はゲーム実況や歌、エレクトーン演奏をメインに配信をしているのら。好きな食べ物はたこ焼きと蒙古タンメン※なのら。エレクトーンについてのインタビューは初めてだから緊張しています……!今日はちょっと大人モードのルーナでお話ししますね。
※蒙古タンメンは(株)誠フードサービスの登録商標です
- 蒙古タンメン……!少し意外です。味の濃いものがお好きなのでしょうか。
- はい!お肉も好きですし、あとはお菓子の国のお姫様なので、お菓子もよく食べます。特にかためのグミが好きで、配信中でもたまに食べています(笑)。
- ルーナさんは2020年の1月にデビューされましたが、 この2年間を振り返って一番思い出に残っていることは何ですか?
-
2021年の誕生日配信で、3Dのエレクトーンで演奏をお披露目できたことです。配信に映す形でエレクトーンが披露できることに自分も感動しましたし、ルーナイト※のみんなも喜んでくれたんじゃないかなぁと思います。
※姫森ルーナさんのファンの総称
2021年10月10日に行われた配信でのエレクトーン演奏の様子( 【姫森ルーナ生誕祭】沢山お祝いしてほしいのら!Luna's Birthday Live【ホロライブ】 より)
- ありがとうございます。ルーナさんにとって、ファンであるルーナイトのみなさんはどんな存在でしょうか?
- そうだなぁ……ルーナは見てくれる人のコメントとお話しながら配信するスタイルなので、ルーナイトのみんながいないと活動が成り立たないかも……まぁ、言葉にするとしたら「かけがえのない存在」かな?ちょっと照れくさいです!
- デビューした頃と比べて、視聴者さんとの距離感やルーナさん側の心持ちは変わってきましたか?
- 最初はどう接したらいいのか、どこまで自分を出していいのか正直わからない部分はありました。でも視聴者のみなさんが優しくて、甘えていたらなんでも言えるようになっちゃいました!
配信でファンと雑談する姫森さん( ゲームソフト紹介|ルーナたんのPlayStationソフト公開なのら!Part.1【#姫森ルーナ/ホロライブ】 より)
エレクトーンはいつか配信で披露してみたかった
- エレクトーンのお話もうかがいたいと思います。今使っているモデルについて教えていただけますか?
- ヤマハさんのELC-02です。エレクトーンって重くて運ぶのが大変なんですけど、これは分解もできて、運びやすくなっているんですよ。配信に合わせて部屋のレイアウトを変えることがあるので、ルーナでも運べるものがいいなと思って選びました。
- では、エレクトーンを選ぶ時点で、配信に載せることは想定されていたのですね。
- そうですね。ルーナはもともと、配信でキーボードを演奏していました。エレクトーンが弾けることも話してはいて、視聴者さんから「エレクトーンも聴いてみたい」という声が上がっていたんです。ルーナ自身も、いつか配信で披露してみんなに聴いてほしいな、と思っていました。
- もともとエレクトーンを弾いていたのは、どんなきっかけからですか?
- 最初は家にあるキーボードを弾いていたんですよね。でもあるときからエレクトーンを習い始めて……キーボードを弾いていたところからなぜエレクトーンに進んだのかは覚えていないんです。自分で「やりたい」と言ったのかもしれないし、母親が勧めたのかもしれません。
- スタートが自分の意思なのか親御さんの意思なのかあいまいなのは、習い事あるあるですね。
今、改めてルーナさんが感じているエレクトーンの魅力を教えてください。 - 自分の中では当たり前になっていたんですけど、エレクトーンを知らなかった人からは「こんなにいろんな音が出せるんだ」ってよく言われます。配信で演奏しているときも、「もしかして今音源流してる?」っていうコメントがくるんですよ。バンドやオーケストラで演奏しているような音を自分一人で表現できるところが、エレクトーンの魅力かなって思います。
- 配信では、よくジブリの曲を弾いている印象です。
- そうですね。ルーナもジブリが好きですし、なじみ深い曲の方が視聴者さんも楽しみやすいかなと思って、みんなが聴いたことありそうなジブリ曲をよく弾いています。特に「魔女の宅急便」の「海の見える街」という曲は、キーボード時代から、締めの定番曲としてよく弾いてますね。
2021年10月10日の配信で「海の見える街(作曲:久石譲)」を演奏する姫森ルーナさん( 【姫森ルーナ生誕祭】沢山お祝いしてほしいのら!Luna's Birthday Live【ホロライブ】 より)
演奏配信のために
重ねた試行錯誤
- 最初はキーボードだったとのことですが、そもそもなぜ配信で楽器を演奏しようと思ったのでしょうか?
- ホロライブのメンバーに楽器演奏をしている方が何人かいて、「いいなぁ、自分も弾ける楽器があるならやってみようかなぁ」と思ったのがきっかけですね。
- 最初はどんな環境で演奏配信をしていたのでしょうか?
- 配信への載せ方がよくわかっていなくて、そのままマイクに拾わせていました。それだと音質がよくないので、自分で調べたり運営さん※に聞いたりして……機材関係が一番、どうすればいいのかわからず悩みましたね。でもインターネットにいろんな情報が載っていたので、参考になりました。
※姫森さんが所属する事務所の担当者の通称 - 今でも試行錯誤されていることはありますか?
- たとえば、声を拾うマイクの位置によっては鍵盤を叩く音まで拾っちゃうことがあるんです。自分には聞こえないんですけど、視聴者さん側には「ダンッダンッ」という音が入ってしまうので、マイクの位置はいつも微調整してますね。視聴者さんがコメントで教えてくれるのを参考にしながら、今もちょっとずつ工夫しています。
- 視聴者さんとのコミュニケーションによって、配信のクオリティーが上がっていっているんですね。
- えへへ、そうですね。本当に一緒に配信をつくり上げているような感じです。自分でアーカイブを確認して気付くこともありますけど、コメントで打鍵音や雑音について教えてもらえると、リアルタイムで「あ、なるほどね、気を付けてみるね」って直せるので。
- 2021年7月頃、かんざきひろ先生のアドバイスでエレクトーン配信の音質が格段に良くなったタイミングがありました。
どんなアドバイスを受けたのでしょうか? -
配信を見てくれてたんだと思うんですけど、かんざきパッパ※から「ここのなんとか端子からオーディオインターフェイスへつないでこういうやり方にしたらもっといい配信ができそうだよ」って、すごく具体的なアドバイスが来たんです。最初は言ってくれている意味がよくわからなくて、「それはつまりどういうこと?」って感じだったんですけど、そこからいろいろ教えてもらいました。エレクトーンの画像を送ってくれて、「ここにケーブル刺すんだよ」ってすごく丁寧に教えてくれたんです。
※かんざきパッパ:姫森ルーナさんのキャラクターデザインを担当するイラストレーターのかんざきひろ先生の通称 - ゲームや雑談と比べたときに、エレクトーン配信ならではだなあと感じることはありますか?
- エレクトーンのときは、癒しを求めて聴きにくる人とか、聴きながら寝落ちしにくる人が多いみたいです。ゲームと違って落ち着いた雰囲気の配信ですし、あとは……感謝されますね(笑)。「弾いてくれてありがとう」って。
- それから、娘の発表会を見に来るような感覚の人も多いかも。コメントで言われて「なるほど」と思ったんですけど、ルーナの練習配信を聴いていて、「そういえば子どもの頃、こんな感じで妹がピアノの練習をしてたなあ」って昔のことを思い起こす人もいるみたいです。
普段のエレクトーン練習配信の様子( 【 エレクトーン 】T-SQUARE「TRUTH F1ソングの練習するのら~ Playing the Electone 【#姫森ルーナ/ホロライブ】より )
- 練習という、ある意味“過程”の段階も視聴者さんと一緒に楽しめるのは、配信文化ならではの良さですね。
- 自分としてはしっかり練習して、うまく弾けるようになった曲だけ届けたい気持ちもあるんですけどね。練習中って、「ここはこうで、ここはこうで……」ってぶつぶつつぶやきながらになっちゃうし(笑)。でも視聴者さんは、「むしろ練習しているところも聴きたい!って言ってくれるんです。
- 別の配信をしているときに「またエレクトーン聴きたい」ってコメントがあったりすると、「待ってー!まだ新しい曲練習してないから弾けないんだけどー!」っていう葛藤があります(笑)。
- ルーナさんは、何をモチベーションにエレクトーンを弾いているのでしょうか?
- やっぱり誰かに聴いてもらえるのが一番モチベーションにつながります。一人で練習して楽しむのも良いんですけど、誰かに聴いてもらって、反応をもらえるのがすごくうれしいんです。配信でも「もっと聴きたい!」と言ってもらえると「お!じゃあ頑張ろうかな!」って思えますし。
- 憧れのエレクトーンプレイヤーはいますか?
- 「このプレイヤーさんに特別憧れている!」という人はいないんですけど、すごく衝撃を受けたのは、maruさんという方が「 ビッグブリッヂの死闘(作曲:植松伸夫) 」をエレクトーンで演奏された動画です。曲自体も難しいんですけど、演奏もすごくて、「足どうなってんのー!?」って思いました!
- 今回、ヤマハの楽器店でエレクトーンに触れたり、接客を受けた方にルーナさんの書き下ろしクリアファイルがプレゼントされます。
インタビューの最後に、読者のみなさんへメッセージをいただけますか? - 普段配信を見てくれている方の中にも、エレクトーンを実際に見たことがない方は多いと思うんです。これを機に、エレクトーンってこういうものなんだな、ルーナは普段これを弾いてるんだなって想像してもらえたら嬉しいです!
取材・文/ヒガキユウカ
画像/大竹真以
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