カーボン弓アーティストモデル
ザハール・ブロン
今回ヤマハの技術者達とのパートナーシップによって、木に替わる大変丈夫で高品質な弓を実現できたことに喜びを感じています。長い歴史の中で巨匠と呼ばれる製作者たちによって作られたものたちと、多くの点でひけをとらず、その上「手の届く価格」で手にすることができるというのは大変すばらしいことだと思います。 バイオリニストにとって自分の音楽を奏でる「楽器-道具」がいかに大切かはみなさんもよくご存知でしょう。バイオリン本体はもちろんですが、「弓」は大きな存在です。発音やボーイングのテクニックは弓そのもののしなやかさ、重さのバランスなどの要素が密接に関わり、「最高の弓」は奏者の「右腕の続き」と呼ばれるゆえんです。 私自身すでに演奏活動でこの弓を愛用していますが、私の多くの教え子達もこの弓を使い、演奏性の高さに大変満足しています。
ザハール・ブロン Profile
1947年 旧ソ連のウラリスク生まれ。モスクワ音楽院を経てイーゴリ・オイストラフ教授に師事。後ドイツに移住。リューベック音大、ロンドン王位音楽アカデミー、ロッテルダム音楽院、ソフィア王妃音楽大学などで教鞭をとり、現在ケルン音楽大学教授。独自の指導法を開発して、ワディム・レーピン、マキシム・ヴェンゲーロフ、樫本大進、庄司紗矢香、川久保賜紀等一線で活躍する多くの世界的バイオニストを輩出する。自身の演奏活動と若手の指導者育成に加えて多くの国際コンクールに審査員として招かれる。(クライスラー、メニューイン、チャイコフスキー他)1999年から横浜みなとみらいホールで年3回「ヨコハマザハール・ブロンヴァイオリンセミナー」を実施。夏には金沢にて石川音楽アカデミーにも常連メンバーとして参加。
ピンカス・ズッカーマン
現代のテクノロジーと素材が弓の未来を創りました。ヤマハはすばらしい技術で演奏者の要望を具現化してくれたと思います。このカーボン弓は、丈夫であることはもちろんですが、あらゆるテクニックによく反応し、大変気に入っています。
※ピンカス・ズッカーマン シグネチャーモデル CBB107PZ は生産を完了いたしました。ご愛顧いただきありがとうございました。
ピンカス・ズッカーマン Profile
1948年イスラエル生まれ。アイザック・スターンとパブロ・カザルスの指導のもと、アメリカ・イスラエル文化財団の支援を受け、ジュリアード音楽院に学んだ。60年代よりバイオリン・ビオラ奏者として活発な活動を展開、70年にはイギリス室内管弦楽団を初めて指揮して以来、世界各地の有力オーケストラを多く指揮してきた。録音も多く、その数は95種を数える。バイオリニスト・ビオリスト・指揮者・教育者・室内楽奏者としてその比類のない実力から「現代の巨匠」と呼ばれている。現在、カナダ国立芸術センター(オタワ)の音楽監督。