PHX
2024年7月1日
ヤマハアコースティックスネアドラム「RRS1455」,「RRS1465」受注停止のご案内
2022年11月16日
ヤマハアコースティックドラム「PHXシリーズアッシュモデル」生産完了のご案内
The Sound of Excellence
「より大きな音」「より太い音」「幅広いダイナミックレンジ」―長きに亘りヤマハを使い続けてきたアーティストがヤマハドラムスに求めていたのは、この3つの要素を兼ね備えたサウンドでした。
そこでヤマハは、長年の研究開発や豊富な製造経験で培った技術と見識を注ぎ込み、「より大きな音」「より太い音」「幅広いダイナミックレンジ」この3つの要素を具現化する最高のドラムセットを創り出すことを目指しました。
その結果、かつてないほどの幅広いダイナミックレンジと豊かな中低域の音を生み出すPHXが誕生しました。
Hybrid Shell
PHXのコンセプトである「大きな音」「太い音」「幅広いダイナミックレンジ」を実現するために考案された「ハイブリッドシェル構造」。
最も重くて硬い木材を中心に置き、外側に向かって少しずつ素材が柔らかくなる構造が、理想的なシェル振動を生み出します。
シェル材の中で最も硬い「ジャトバ」を芯材として使用し、その次に重く硬い素材である「カポール」でそれを挟み、さらに外層には「メイプル」を使用。
幾度となく試作を繰り返し、アーティストとサウンドチェックをする中で、理想のシェルを見つけ出しました。
Bearing Edge
ドラムの音色と発音を決定づける「ベアリングエッジ」。
PHXは全てのシェルサイズのベアリングエッジ角度を30°に設定しつつ、ヘッドと接触する頂点の丸みをタム、フロアタム、バスドラムのそれぞれで変更しました。
これにより、バスドラムはより輪郭のはっきりした音を、タムはよりふくよかな音を実現しました。
エッジ部は各木材の特性に精通した職人の手作業により、徹底的な研磨作業と特殊な表面処理加工を経て、最高のコンディションを生み出しています。
Hardware
理想的なサウンドを実現する上で重要な役割を担っているのが、ラグやマウントシステム、フープといったパーツ類です。
マウントシステムは、タムの振動を阻害しないヤマハ独自のY.E.S.S.をPHXに合わせて大幅に進化させたY.E.S.S.Ⅱを使用。重量のあるPHXのシェルを安定して保持しつつシェルの振動を最大限に生かし、さらにメイプル材のプレートが中低域の音を引き出します。
フックラグは、シェルの振動を阻害しないようラグの設置面積を少なくしつつ余分な倍音を抑え、基音を際立たせる設計を採用。このY.E.S.S.Ⅱとフックラグの効果により、PHXのサウンドは生音でありながらバランスの整った特徴的な音色となります。
ヤマハ独自の3.0mm厚アルミニウムダイカストフープは、高い剛性と軽量化の双方を実現。ヘッドが最大限に振動し、メロディックな音色と適度なアタック感を生みます。
Beautiful Shell Exteriors
PHXはドラムとしての機能性だけでなく、楽器としての美しさにもこだわりました。
外装面はお客様の趣向に合わせて選べるよう、伝統的なメイプル材と、美しい木目が特長であるアッシュ材の2種類を用意。
塗装と研磨を幾度となく繰り返すことで、非常に薄い塗膜厚にもかかわらず、奥行きのある美しい色合いと高い硬度を実現。さらにアッシュ材には、PHXにのみ使用される、通常の半分以下の塗膜厚となる極薄のテクスチャードフィニッシュを用意。木目の美しさが際立つとともに、シェル振動への影響が抑えられます。
フックラグとアルミニウムダイカストフープは、クロームパーツに加えてゴールドパーツを用意。ドラムセットにさらなる高級感を与えます。
製品情報
製品の色は実際の色と若干異なる場合があります。