【導入事例】東京音響通信研究所様 / SR / 東京都

Japan / Tokyo, Sep 2013

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1965年の発足以来、日本におけるPA黎明期より現在に至るまで音響技術の発展に貢献してきた東京音響通信研究所(以下 東京音研)。音響オペレーションはもちろんのこと、各種施設の音響設計や管理、設備施工まで、音響にかかわるさまざまな分野において業界を牽引する存在であり続けている同社の新たなメインスピーカーシステムとして、NEXOのフラグシップアレイスピーカーシステム『STMシリーズ』が導入された。

カバーエリア内では指向性の切れ目においても均一な音を提供でき、上手に寄った場所でも下手のスピーカーの存在感が感じられるなど、その確かなサウンドクオリティを評価いただいたことはもちろんのこと、STMシリーズの最大の特徴であるモジュラーコンセプトが導入のキーポイントとなった。

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メイン/ベース/サブベースの各モジュールを必要な本数を組み合わせることにより、東京音研が受け持つ小劇場でのグランドスタックからドームやアリーナでの大規模フライングまで、同じ「STM」で対応できることが、非常に高い評価をいただいたポイントとなった。例えばスピーチイベントならばメインモジュールのみで、またアコースティックライブならメイン+サブ、ロックライブならばメイン+ベース+サブなど、内容に応じてシステム構成を組み替えられる。

同一アーティストによるツアーといったケースでも、このモジュラーコンセプトは非常に有効に働く。ツアーによっては、アリーナの次の日に2000人クラスのホール公演がブッキングされることがある。しかしSTMならば、モジュール構成を自由に組み替えることでどの会場でも同一のスピーカーでツアーを行うことが出来るため、いずれの会場においても均一なサービスを提供出来る。加えて、同一の機材を使いまわすことが可能なため機材の回転効率が上昇し、倉庫に眠る「デッドストック」となるリスクを大きく減らすことにもつながる。こういったモジュラーコンセプトの利点が導入の決め手となった。

また、STMから新たに採用された「PistonRig」「RedLock」といった全く新しいリギングシステムによりスピーカー仕込時間が大幅に短縮され、好評を得ている。

サウンドクオリティ、モジュラーコンセプトと同様に、NEXOスタッフのスピーカー開発に対する真摯な姿勢が導入を後押ししたようだ。

「NEXO社R&Dのトップであるフランソワ・デファラージュ氏の語るNEXO製品の哲学は非常にインパクトがあり、製品クオリティ向上への強い意志と努力が伝わった。また日本人スタッフも活躍していることから、『Lost in translation』が発生することなく、正しい形で意見や要望が届く」とのこと。

製品そのものからもNEXOの姿勢は伝わっており、東京音研社内においては「良い意味での神経質さが出ている」といった意見をいただくなど、NEXOの総力を挙げた「モノづくり」に対する姿勢に高い評価をいただいている。既に大規模イベントにおいても稼働を開始しており、『STMシリーズ』の秘めた高いポテンシャルとその活躍が大きく期待されている。

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データ

製品情報 STM Series