【導入事例】株式会社タケナカ様 / SR / 大阪府

Japan / Tokyo, Sep 2013

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ライブ・コンサートを始め各種展示会イベントや学会など幅広いアプリケーションで映像・音響のトータルソリューションを提供する株式会社タケナカ。大正15年に創業し映写機製造・販売を手がけ、映像分野を中心に事業を拡大。2009年に音響部門「タケナカオーディオ」を立ち上げ、その翌年GEOS12システムを導入し本格稼働を開始した。そして2013年7月、新たなメインスピーカーシステムとしてSTMシリーズを国内初導入。毎年8月に開催される「高知よさこい祭り」にて運用を開始した。


導入のきっかけとなったのは、STMに搭載された新たなリギングシステム「RED Lock」と「PistonRig」だ。従来のラインアレイタイプのスピーカーでは、スピーカーのフロント側の2つのピン、そしてリア側のピンを連結する必要があるが、STMにおいては全ての連結作業をスピーカー背面から一元的に行うことが出来る「オール・リア・アクセス」を実現している。モジュール間のフロント側は、リアのレバー「RedLock」を押し込めばワンタッチで連結が完了。そしてリア側のピンを一本入れた後に「PistonRig」を使ってダイヤル操作によりモジュール間の角度のプリセットを行えば、セットアップは全て完了となる。株式会社タケナカの武仲秀晃社長は、フランクフルトメッセで発表・展示されたSTMを一目見て、まずこのリギングシステムに強い興味を抱いたという。

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もう1つのキーポイントとなるのは、STMの名称の由来となるモジュラーコンセプトである。STMシリーズは、メインモジュールM46・ベースモジュールB112・サブベースモジュールS118およびダウンフィルモジュールM28の4種類キャビネットから構成されている。モジュラー構造のため、その現場のサイズや内容に応じてキャビネット数を入れ替えてシステムサイズを柔軟にコントロールすることが可能である。催しの内容や規模感にとらわれず、様々な現場での使用を可能にするSTMのモジュラーコンセプトが、導入を決定したポイントとなった。

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左より株式会社タケナカ・大内氏

同・武仲代表取締役社長

株式会社ヤマハミュージックジャパンProMusic・PA営業本部長 宮脇

チーフエンジニアの大内氏(写真左)は、STMの「音」について以下のように語ってくれた。

大内氏「一般的なラインアレイに不足しがちな中低域をベースモジュールでしっかりと補えるし、また現場の内容や予算によって自由に組み換えが出来るのが魅力的。また水平指向角が非常によく制御されているので、アレイシステムでありながら広いエリアでステレオ音像が得られるのもSTMの特徴の1つです」

今後のSTMの運用については、まずは各種アプリケーションにおけるパッケージ提案を行い、ビジュアルイベントと絡めたところで新しい価値を提供していきたいとのこと。今後の動向に注目したい。


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製品情報 STM Series