【導入事例】THE GRAND GINZA(ザ・グラン銀座)様 / 商業施設 / 東京都
Japan/Tokyo, Aug 2017
2017年4月20日に開業した「GINZA SIX」
総面積15万㎡のスケールを持つ、銀座最大級の規模を誇るこの大型商業施設にはワールドクラスクオリティの241店のブランドが集結しています。そのGINZA SIXのトップフロアである13階にオープンしたのが「THE GRAND GINZA(ザ・グラン銀座)」
約1500坪もの規模をもつこの多目的ラウンジは、食を中心とした文化発信の場であり、茶室もあるVIPルームから、レストラン、バー、パーティ会場、多目的ホールまで完備しています。
このたびTHE GRAND GINZAにおいて、ミキサーMGP16X、グラフィックイコライザーQ2031B、パワーアンプPX3、MA2120、XMV8140、NEXO DTD-I、スピーカーシステムVXC4、VXC6、NEXO PS8などが導入されました。
導入の経緯や実際の運営について、ザ・グラン銀座 ディレクター 福山俊樹氏(写真左)と音響を担当したイースペック株式会社 システムエンジニア 大薗淳二氏(写真右)にお話を伺いました。
まず「ザ・グラン銀座」のコンセプトについて教えてください。
福山氏:
GINZA SIXさんから私どもにお声掛けをいただいた際、GINZA SIXは「これまでの百貨店とは違う商業施設」を目指されたと言うことで、「物に囲まれることではなく、ライフスタイルそのものを満たしていくことこそが、これからのラグジュアリーのあり方」であり、それを提案する商業施設としたい、というお話をお聞きしました。
そして「文化という軸で何かここから発信していきたい」ということでしたので、そのご要望とコンセプトから食を中心とした提案、情報の発信、それを体現する場所としてこの「ザ・グラン銀座」を作りました。
様々なスタイルの「食」が提供される素敵な場所ですね。
福山氏:
1500平米の全てが一つのレストランとしての機能しか持たないのはおかしな話です。そこで我々はシティホテルのラウンジのように大人たちが集まる「銀座のラウンジ」機能と、食を中心とした「日本のトレンドや文化を発信する」という2つの機能を持たせました。
このフロアにはさまざまなスペースがありますが、たとえば「ザ・グラン・ラウンジ」は銀座の新しい待ち合わせ場所としての機能を持っています。
またレストラン「ザ・グラン 47」では全国47都道府県の食材や銘品を使って日本の食文化を知っていただくことをコンセプトとしています。VIPルーム「ザ・グラン VIP」は大人の粋を楽しむラグジュアリー空間で、恐らく銀座で唯一ではないかと思いますが、現代的な茶室を備えています。さらに「銀座 極-KIWAMI-」は12席限定シェフズテーブルのカウンタースタイルのフレンチとなっています。
こうした質の高いスペースでの音響システム構築は大変だったと思いますがいかがでしたか?
大薗氏:
音に対して基本的に妥協はしたくないと思っていました。
福山氏:
大園さんとのお付き合いは12、3年になりますので、お任せしていますが、NEXOに関しては以前から採用していました。もともと私は音楽をやっていたのですが、アコースティックギターもミキサーもずっとヤマハでしたので、私自身ヤマハびいきであることは確かです(笑)
音響システムを構築する上でのコンセプトはどんなものでしたか?
大薗氏:
ポイントは催し物としてフロア全体が使えるシステムでもあり、かつまた各レストランやスペースで独立しても使えるシステムであるということです。
なるほど、実際はどのような趣旨で機材選定をされたのでしょうか?
大薗氏:
各レストランにPAシステムが入るわけですが、使う方はお店のスタッフの時もあれば、外注の音響オペレーターが入ることもありますので、どの方でもすぐに使える、シンプルな機材であるべき、という考えで、ミキサーはアナログ卓である16チャンネルのMGP16Xを導入しています。
また、誰が入っても同じように操作できるようにしたいと思い、基本的に同じシステムを各スペースに入れています。これは使いやすさ、そしてヒューマンエラーをなくすための工夫です。
あえてアナログミキサーを選ばれた理由は?
大薗氏:
何かあったら瞬間的に現場で対応しなくてはならない。そのためにはその場で誰でも対応できる必要があると思い今回はアナログミキサーとしました。
デジタルは使われていないのでしょうか?
大薗氏:
利便性を考えて、館内BGMに関してはオーディオ信号をAD変換してLANで伝送しDA変換して使っています。
シーリングスピーカーにはVXC6、VXC4をご採用いただきましたが、いかがだったでしょうか?
大薗氏:
シーリングスピーカーを嵌める時にネジで留めますよね。その時にスプリングで1回カチャっと受けてくれるんですよ。口径が大きなスピーカーになればなるほど、あの仕組みがすごく便利です。施工性をよく考えてくれていると思いました。
あと、安全性ですよね。ワイヤーの取り付けなどの部分でも何か別のアタッチメントが必要なわけではなく、ワイヤーのリング自体が本体に嵌るようになっていて、こうした点もよく考えられているなと感じました。
デザイン面ではいかがでしょうか?
大薗氏:
店舗を作る、商業空間をデザインする、と言う視点でスピーカーを考えると、やはり目立たないほうがいいんです。音響機材が自らを主張してしまうと、空間全体のデザインにかなり影響を及ぼしてしまうので。その点VXCシリーズはデザインが控えめで落ちついた雰囲気なのでいいと思います。
データ
製品情報 | ・MGP Series ,PX Series , XMV Series ・MA/PA Series ・VXC Series , Q2031B ・NEXO DTD Digital TD Controller , PS8 |
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