教育研修活動の新名称『Audioversity』と共に プロオーディオ分野のテクニカルマーケティング活動を拡大推進

ヤマハ株式会社は、プロオーディオ分野におけるテクニカルマーケティング活動の一環として行っているトレーニングセミナー等の教育研修活動を、新たに『Audioversity(オーディオバーシティー)』と呼称し、今まで以上に拡大推進してまいります。

当社は業務用音響機器の市場に、デジタルコンソールをはじめとする数々の先進的な製品を投入してきました。さらに、それらをより深く活用していただくための情報や知見をユーザーの皆様と共有するテクニカルマーケティング活動にも力を入れています。世界各地に置かれた19の現地法人と80名を超えるスペシャリストが、それぞれの国や地域の事情に合わせた活動を展開し、厚い信頼を得てきました。

テクニカルマーケティング活動の大きな柱となるのが、四半世紀以上前から展開している教育研修活動です。まず、実際の製品に触れて機能やサウンドを体感できるトレーニング施設として、1990年にY-DACC(Yamaha Digital Audio Creative Center)を東京にオープン。2000年代以降はアジア、ヨーロッパ、アメリカ等、世界中に同様の施設を開設し、ハンズオン形式のセミナーを行ってきました。さらに、各国のディーラーやイベント会場などにも当社のプロダクトスペシャリストが赴き、実践的な内容の研修会やトレーニングを実施。近年は、Webを活用したオンラインセミナーにも力を入れています。

こうした活動を通して関係を築いてきたプロエンジニアの方々は、全世界50か国以上で延べ100,000人以上にのぼります。これは当社にとって、何物にも代えがたい財産となっています。

一方、ヤマハプロオーディオサイトには豊富なセルフトレーニングコンテンツを用意。製品のセットアップや操作方法のガイド、オーディオネットワークの基礎知識やシステム設計に関する情報を、多言語のチュートリアルビデオおよびドキュメントで提供しています。もちろん、カタログや仕様書、取扱説明書も多言語で用意。システム設計に役立つCADデータ、シミュレーションツールといった資料も提供しています。

製品導入前後のサポートも、当社の精鋭スタッフが世界各地の言語で行っています。導入を検討されている方へのソリューション提案や、すでに使用されている方からの問い合わせ対応、必要に応じて行うシステムの検証等、いずれも細かな意思疎通と深い知識が求められる場面で、製品やソリューションを熟知したスタッフが丁寧にサポートします。

さらに、製品やシステムに万一不具合が生じた際は全世界に展開するサービス拠点にて高い技術を有する修理担当者が適切に対応します。また、修理用のパーツは製品の生産終了後も適切に保有しており、購入後も長く安心して製品をお使いいただけるような体制を整えています。

近年は、ライブコンサート、放送、制作といった分野のみならず、オーディオネットワークや商業空間設備等、当社のプロオーディオ製品がカバーする領域はさらに広がりを見せています。より多彩なユーザーとの接点が生まれ、製品やソリューションが進化、多様化する中で、テクニカルマーケティング活動の重要性はさらに増していると言えます。

当社はAudioversityという新たなシンボルと共に、これまで行ってきたテクニカルマーケティング活動をより充実させることで、お客様により大きな満足感と安心感を提供し、プロオーディオ分野のさらなる発展を目指してまいります。

Audioversity Logo

Audioversity Logo

高度に進化した音響機材や通信ネットワークを巧妙に操り、素晴らしい音・音楽を人々に届ける。そのための知識や技術を、当社はAudioversityを通して世界に伝えていきます。そのような思いを込めて制作した新しいロゴは、音の伝達やイコライザーカーブを想起させる波形曲線をモチーフに、音・音楽の持つ躍動感や、人と人、人と物、物と物の繋がりを表現しています。

《ヤマハ株式会社 音響事業統括部 PA事業推進部長 津川能行のコメント》

目覚ましい変化を遂げるプロオーディオの世界において、メーカーは製品を出すだけではお客様に寄り添っているとは言えず、その責任を果たすことはできません。

当社はAudioversityを通じて、お客様の求めるシステムに対して最適な付加価値を提供し続けることで、プロオーディオ業界に従事する全ての皆様と共に、業界を進化させていくことの一端を担いたいと考えています。