【導入事例】Underground 様 / ヘアサロン / 静岡県
Japan/Shizuoka, Feb 2018
ヘアサロンUndergroundは静岡県浜松市で1995年にオープンして以来、その高い技術と洗練された居心地の良い空間で根強い人気を誇り多くの市民に愛されています。
2017年に新築された店舗にヤマハのBGMシステムと自動演奏ピアノが導入されました。オーナーの永田様に、店舗のデザインコンセプトや、ヤマハ製品をお使いになっての感想を伺いました。
「Underground」について、また新店舗のコンセプトを教えてください。
Undergroundはこの場所に集まってくる人たちの日々の生活を愉しく快適にするために何ができるかを大切にし、常により良いものを求めています。
新店舗の設計に当たり、サロンがお客様にどんな体験を提供できるか考えたときに、ただ髪を切るという場所ではなく、忙しい毎日の中で日常と違う時間の流れを感じられる空間にしたいと思いました。
また、我々も技術を売りにしているのもあって、壁一つとっても、作り手の顔が見えるもの、手仕事の良さを感じることができる素材を厳選しています。
音環境についてはどのような思いがありましたか?
新店舗はどことなく教会に似た雰囲気を出したいという思いがあり、天井を高くして窓も広く取り太陽の光が降り注ぐ設計をしています。音響的にも響きのある空間になりました。
お客様とのコミュニケーションが大切なのであまり大きくは流しませんが、音楽が空間作りの鍵だと思っています。音は眠っていても聴こえていますよね?その点で視覚よりも聴覚からの方が情報が自然に入ってくると思います。
カットの小気味良い鋏の音やシャンプーの水音に混じり何となく音楽が流れてきて安らぎを感じる、そんな空間を目指しました。
新たにハイブリッドピアノDisklavier YUS1ENSを導入されたんですね。
はい、音響とセットでヤマハの自動演奏ピアノを導入しました。私自身はピアノを弾きませんが音楽が好きで、お客様にも音楽好きの方が多いので。
自動演奏をBGMとして流していますが、生楽器の良さを感じられるととても喜んでもらっています。また、Undergroundでは時々音楽イベントも行っています。昨年はジャズフェスティバルの街中会場の一つにも選ばれました。
自動演奏も良いですが、生の演奏はまた格別ですね。プロのミュージシャンの方にもとても気持ちよく演奏が出来たと言っていただきました。
個室のVIPルームをギャラリーとして使用するとういう構想もあり、楽器があることでサロンの可能性が広がっています。
ヤマハのBGMシステムは店舗内にどのように設置されていますか?
スピーカーはヤマハのシーリングスピーカーVXC4Wを選びました。
以前のスピーカーは壁に設置するタイプだったのですが、今回はインテリアがシンプルになったこともありそのデザインを邪魔しないスピーカーが希望でした。
メインルームに4台、シャンプールームに2台、VIPルームに1台、トイレに1台、計8台設置しています。スタッフルームにアンプのMA2120を1台設置して、壁付けのコントローラーでボリューム調整をしています。
音量は、混雑時や掃除機を使う時間は上げたりするなどマメに調整しています。音源は、自動演奏ピアノからの音とiPadからの音楽をお客様の好みによって変えています。
音やデザインはお使いいただいていかがでしょうか。
空間にとても合っていると感じます。デザインが洗練されていて内装にマッチしていることと、音が包み込むように降り注いでいるからだと思います。
複数のスピーカーを分散配置したので、いい意味で存在感が無いというか、スピーカーから音が出ているという感覚がありません。音の良さは特にピアノを鳴らしたとき秀逸で、ピアノからの生音とスピーカーからの音がサロン全体に響き渡り特別な空間になります。
実はカット技術は突き詰めていくとそのリズム、音に繋がっているんです。鋏の奏でるリズムと音程でカット技法を伝えることもあります。
そんな背景もあり、ヤマハの音作りと共通するところがあるかもしれません。この自動演奏ピアノとBGMシステムの組み合わせで音の演出の幅が広がりました。これからもヘアサロンの枠に捉われないより美しい体験作りにチャレンジしていきたいと思います。