【導入事例】株式会社USEN様/オフィス/東京都

Japan/Tokyo Oct. 2018

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2018年7月、JR目黒駅から徒歩1分に立地するオフィスビルに本社を移転した株式会社 USEN-NEXT HOLDINGS。地上27階、地下2階建てのオフィスビルのうち、9階〜13階の5フロアに、グループ企業9社、約1300名が勤務しています。その新オフィスのショーケースラウンジ『NextAvenue』とオフィススペースに、ヤマハのBGMシステムが導入されました。導入の経緯や選定理由について、お話を伺いました。

 

音楽配信企業最大手である株式会社USEN所属の北澤伸二氏と奥野輝政氏

photo001 (左)株式会社USEN事業開発統括部 USEN SOUND Lab. 所長 北澤伸二氏
(右)株式会社USEN 事業開発統括部 商品企画部 テクニカルサポート課 奥野輝政氏


USEN-NEXT GROUPでは、今年の6月から「Work Style Innovation」というプロジェクトがグループ全体で始動しています。「カッコよく、働こう。」をスローガンとした新人事プロジェクトで、今までの既成概念にとらわれず、斬新なアイディアで働き方を変えていく、いわば働き方の革命を起こすことを目的としたプロジェクト。その一環として新たなオフィスへ移転したとのこと。USENの広報などを担当するUSEN-NEXT HOLDINGS広報部のマネージャーである清水さやかさんに詳細をお聞きしました。

Responsive image 開放感溢れる打ち合わせスペース

清水:
時間や場所に縛られずに働けるフレックスタイム制度やテレワーク勤務制度を全社的に推進しています。新たなオフィスもそれらの制度に伴い、場所に縛られず仕事ができるように、ゆったりとしたスペースに設計がされています。そして立地している目黒は緑が多い土地柄と言うことで、オフィスにも植物が多く取り入れられており、大きな窓と共にとても開放感がある中、仕事ができています。

毎週水曜日、朝食でパンが無料となるカフェが設置されている13階は、ホスピタリティーフロアという来客者用のスペースでもあり、その一角に弊社が提案する新たなテクノロジーを活用したショーケースラウンジ『NextAvenue』があります。そこには「アパレル」「ホテル」「ダイニング」「クリニック」「ビューティーサロン」とグループ企業が携わっている5つの代表的な商談のショーケースがあります。タイプ別に音響機器を変え、USENだけではなくグループ企業のサービスを体感できる場となっています。例えば「クリニック」では、グループ企業のアルメックスが展開している、クリニックや調剤薬局のスタイルにフィットした自動精算機を入れるだけでなく、今後病院はこう変わってくるのではないかという、将来をイメージできるようなコミュニケーションロボットの提案などもしています。この「クリニック」と「ビューティーサロン」の2つのスペースでヤマハのスピーカーを採用させていただきました。これは後から説明があるかと思いますが、製品がいいから!というだけではなく、うちがスピーカーの取次販売もやっているので、まさにショールーム的にスピーカーをご案内するために、とても吟味して選んだんですよ。(笑)

Responsive image 広々としたフリーアドレスのワークスペースにはカフェが併設されている

photo001 『Next Avenue』のビューティーサロン

「ビューティーサロン」ではミニマルデザインとピュアな音質でVXS5を選定

 

「ビューティーサロン」ではなぜVXS5をお選びいただいたのでしょうか。

北澤氏:
このビューティーサロンは、木や白を基調としたオーガニックなイメージの空間ですが、そのようなナチュラルなインテリアにVXS5のミニマルデザインはよくフィットします。
具体的に言うと、通常のスピーカーは四角いハコ型の形状ですが、VXS5は後方が上下左右ともに綺麗にシェイプされたラインになっています。その圧迫感を与えにくいデザインがナチュラルなインテリアとよく調和します。これは他のメーカーのスピーカーにはない独創的なデザインだと思います。まずそれがVXS5を選定した第一の理由です。

photo005 ビューティーサロンの室内。VXS5が二台、天井に設置されている。

奥野氏:
スピーカーのデザインで特に気になるのが縁のグリルです。市場には個性を出そうとしていろんなデザインになっているものもありますが、VXS5はグリルがほんの数ミリしかなくて、スマートフォンで言うフレームレスと呼んでもいいくらい。これはヤマハにしかない特徴的なデザインだと評価しています。
また、塗装も重要です。VXS5をはじめ、ヤマハの商空間用のスピーカーの塗装は陶器に近いタッチのマットなイメージなので、ナチュラルな空間でも自らの存在を主張しすぎることがなく、インテリアによく溶け込みます。

Responsive image VXS5 / VXS5W  希望小売価格(税抜):38,000円(1ペア)

VXS5の音質はいかがでしょうか。

北澤氏:
ヤマハのスピーカーは一般にピュアオーディオ的な印象で、音に味付けをせず、音をそのまま出してくれるスピーカーだと思っています。たとえば特定のジャンルを得意とするものでは流す音楽が限られてしまいます。ビューティーサロンでも様々な音楽を好まれるオーナー様がいますから、ジャンルを選ばず幅広いレンジで再現できるVXS5は良いと思います。

Responsive image ビューティーサロンの天井に設置されたVXS。ホワイトモデルが明るいウッディな内装に馴染んでいる。


サブウーファーまで天井に埋め込めるVXS1ML+VXS3Sを採用した「クリニック」

 

「クリニック」ではなぜVXS1MLとサブウーファーのVXS3Sをお選びいただいたのでしょうか。

北澤氏:
ビューティーサロンではボックススピーカーを吊り下げていましたが、多くのクリニックでは天井埋め込みタイプが使われます。そうした埋め込み型のスピーカーの新提案として、VXS1MLとサブウーファーのVXS3Sの組み合わせは、オンリーワンの製品なので、ぜひお客様にご紹介したいと思い採用しました。

photo001 天井にVXS1が二台、天井の左前方と右後方、中央にサブウーファーVXS3Sが埋め込まれている。

ありがとうございます。VXS1ML+VXS3Sは、どんな点がオンリーワンと評価いただいているのでしょうか。

北澤氏:
埋め込み型のスピーカーはたいてい一体型ですが、サブウーファーをVXS3Sとして独立させることで、VXS1を手のひらサイズに凝縮しています。2個のスピーカーを個別に鳴らすのではなく、サブウーファーを含む3個のスピーカーで、空間に対して面で音を鳴らすことで音場が広くなり、レイアウトの自由度も高まります。またサブウーファーは音場設計上、設置場所の自由度が高いので、結果的に店舗の内装を乱しにくい設置ができます。

奥野氏:
手のひらサイズにまで小さくなったことのメリットは設置場所を選ばないことです。天井は配線や強度などの問題もありサイズによっては付けづらいものもありますが、その点コンパクトな1インチというVXS1MLは設置場所を選びません。営業からも「VXS1MLなら取り付けられない場所はない」と言われています。そしてサブウーファーのVXS3Sですが、こちらも従来のサブウーファーよりも圧倒的に小型で天井への埋め込みが簡単です。普通のスピーカー程度のサイズなので通常の施工で収まりますし、もともと埋め込み用のシーリングマウントアダプターも用意されているので、天井に埋め込む提案がしやすく良かったです。

Responsive image サーフェースマウントスピーカー VXS1MLB / VXS1MLW 希望小売価格: 10,000 円(税抜)

Responsive image サブウーファーVXS3SB / VXS3SW 希望小売価格: 30,000 円(税抜)

Responsive image 天井に埋め込まれたサブウーファーVXS3S。通常のスピーカー程度のサイズでサブウーファーには見えない。

奥野氏:
VXS1+VXS3Sが出たときに、ヤマハさんからデモ機をお借りして社内で試聴を行いましたが、スピーカーの直下でもあまりとがった音がしなくて、「音に包まれているようだ」という印象を持った人間も何人かいました。

オフィスではコストパフォーマンスに優れ広い指向性を持つVXC4を導入

 

『NextAvenue』以外にも、9~11階のオフィススペースでヤマハスピーカーを使用していただいています。

北澤氏:
はい。私たちはオフィス向けに「働く上での音楽」つまり仕事の効率を上げるための「Sound Design for OFFICE」という提案を行っています。これは「空間を音楽で彩る」という店舗向けのアプローチとは異なり、音楽で働きやすい環境を実現するためのものです。オフィスには電話の声やキーボードの打鍵音、さらにコピー機の音や空調音など様々なノイズがあります。オフィスでの仕事はこうしたノイズによって集中が切れやすくなります。そんなオフィスでも音楽を上手に使うと、素早く集中できて、その集中がより深く、長く続きやすくなります。

photo001 株式会社USEN事業開発統括部 USEN SOUND Lab. 所長 北澤伸二氏

オフィスでの音楽再生用にヤマハのスピーカーを導入していただいた理由を教えてください。

奥野氏:
オフィスでは、ヤマハのシーリングタイプのVXC4を採用しました。理由としては指向性が広いこと、デザイン、そしてコストパフォーマンスです。今回のオフィスの音響としては、スピーカーの数を多めにして間隔を詰めることで音楽をオフィスのどこでもまんべんなく流すことをコンセプトとしました。あるところは音がうるさく、あるところは音が小さい、ということを避けるのが目的です。そうした目的には指向性が広いVXC4がマッチしました。また再生する音楽ジャンルを考えてもVXC4は適していました。アコースティックな音楽やナチュラルな音楽、USENにはそれらに川のせせらぎなどの自然音を加えたチャンネルがありますが、そうしたタイプの音楽を再生するのに、VXC4は最適な音質です。

Responsive image 株式会社USEN 事業開発統括部 商品企画部 商品テクニカルサポート課 奥野輝政氏

Responsive image VXC4 / VXC4W 希望小売価格(税抜):26,000円(1ペア)

Responsive image USENのオフィスフロア。天井にVXC4が埋め込み設置されている。

VXC4 のデザイン面に関してはいかがでしょうか。

北澤氏:
VXC4に関してもミニマルで、限りなく縁が少ないデザインを評価しました。多くの人間が働くオフィスでの音響機器は、デザイン的に主張しすぎないことが大切だと思います。お客様にとって新しさがあり、しかも上品で主張しすぎないということで、ヤマハのシーリングスピーカーはオフィスユースのお客様にもお勧めしやすいスピーカーです。

Responsive image 縁が少なく、デザイン的にも主張をしない点がオフィス用として評価されたVXC4

コストパフォーマンスはオフィス用途では特に重要なのでしょうか。

北澤氏:
大変重要です。オフィスの規模によっては導入台数が大規模になることがあります。そうなると選定する上でコストは非常に重要になります。1ペア5万円とか7万円以上するモデルもある中で、VXC4は一定の音質を維持しながら1ペアで26,000円という価格設定ですから、コストパフォーマンスは大変優れていると思います。

奥野氏:
オフィスで静かに鳴らすだけなら、もっと安いスピーカーでもいいとおっしゃる方もいらっしゃいますが、いいスピーカーを使って小さい音で出せば、静かな音でも包まれる音がちゃんと聴こえてきます。その環境をぜひ体感していただきたいと思っています。このオフィスもヤマハに換えてからは聴き疲れがなくなったような気がします。


本日はありがとうございました。

株式会社USEN
http://www.usen.com

株式会社 USEN-NEXT HOLDINGS
https://usen-next.co.jp

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