ヤマハ株式会社が商品開発の拠点「イノベーションセンター」を新設

2018年、ヤマハ株式会社は革新的かつ高品質な商品開発を促進するため、静岡県浜松市の本社地区にイノベーションセンターを新設しました。これまで分散していた技術者を集結し、最新鋭の実験施設を整え、ヤマハにおける音響機器関連などの商品開発を加速させます。

イノベーションセンターには、新しく建設された7階建、総床面積35,000㎡の建物の他、生産管理部門と品質保証部門の施設が存在します。商品開発部門では、業務用音響機器に加え、ユニファイドコミュニケーション, ホームオーディオ、また楽器部門の開発者を1箇所に集約することで、異なるビジネスユニット間の技術交流を促し、開発効率の向上と、より創造と革新に富んだソリューションをお客様に提供します。

イノベーションセンターには試作品の技術評価および官能評価を行うための最新鋭の設備が整っています。

  • 幅9m, 奥行き13m、高さ13mの、国内最大級の無響室
  • 極めて高い防音性能を持つスピーカー試聴室
  • 振動実験室
  • 人間工学実験室
  • 感性実験室
  • 残響時間を0.3-1.6秒で調整可能な残響室

また、レコーディングスタジオやセッションスタジオ等、現場環境を再現した施設も充実しており、各種実験室は、アナログ回線とDanteによるデジタル回線によりつながっています。Danteネットワークにより、複数の部屋でリモートセッションを行い、それをモニタリング環境の整った環境で同時録音することが可能です。

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無響室

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レコーディングルーム

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スピーカー試聴室

また、企業ミュージアム「イノベーションロード」も開設されました。1887年製のオルガンにはじまる130余年の挑戦と情熱を紹介し、歴史からインスピレーションを受ける空間として、一般公開しています。

ヤマハ株式会社 音響事業本部 開発統括部 武田 文光 統括部長のコメント

イノベーションセンターには、我々の商品開発において3つの重要な使命があります。まず第一に、最高レベルの設備を整えることで、音響機器の測定、解析、試験精度の向上を図ります。

第二に、開発者どうしのコミュニケーションを円滑にし知見を広く有効的に共有することで、より良い音質、音声信号処理技術、ネットワーク、そしてユーザビリティを追求します。

第三に、新しいオフィスには、世界の技術情報やお客様情報のサイネージや、オフィスそのものを利用した実証実験、思いついたらすぐ試作評価できる環境が整っています。開発者の創造力を刺激し、高性能、柔軟かつユーザーフレンドリーな次世代のヤマハ音響機器をお客様に届けてまいります。

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イノベーションロード

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