よりパワフルでクリアなサウンドを軽量設計で実現。ヤマハ パワードスピーカー『DXRmkIIシリーズ』

このたび発売する『DXRmkIIシリーズ』は、既存の「DXRシリーズ」をアップグレードした新モデルです。用途の汎用性が高い「DXRシリーズ」で高い評価を獲得しているエンクロージャーの構造、DSP処理、保護機能、クロスオーバーコントロールを踏襲しつつ、新たに大口径1.75インチボイスコイル搭載のHF(高域)スピーカーユニットを採用し、最適な音響調整を施すことで、より高品位でクリアな高域再生と、より強力な音圧レベルを徹底的に追求しました。従来モデル比で最大音圧レベルが1~2dB SPL向上し、クラス最大級の音圧レベルを実現したことに加え、音響調整では業務用スピーカーシステムの製造・販売を行う100%子会社であるNEXO(ネキソ)社(本社:フランス)と協業することで、優れた音響特性を獲得しました。

『DXRmkIIシリーズ』にはサイズが異なる4モデルを用意しており、これらのラインアップにより、ライブ、イベントでのメインスピーカーやモニタースピーカー、さらに固定設備まで幅広い用途に対応します。さらにパワードサブウーファー「DXSシリーズ」と組み合わせて使用することで、低域再生 により厚みを加えることも可能です。

カスタム設計のスピーカーユニットと高効率・ハイパワーのクラスDアンプ

『DXRmkIIシリーズ』は、HF(高域)スピーカーユニットに、高分解能で再現能力に優れた大口径1.75インチボイスコイルを搭載したコンプレッションドライバーを新規採用しました。指向制御に優れたCDホーンとの組み合わせにより、優れたダイナミクス、明瞭度、遠達性を獲得しています。また、この高域ユニットは、ネオジム磁石を採用することで軽量化にも寄与しています。LF(低域)スピーカーユニットは、高耐入力、低歪の設計でクリアな輪郭かつ強力な低音を実現します。高効率クラスDアンプユニットは、軽量・コンパクトな筐体でありながら、1,100W(ダイナミックパワー)の高出力を実現するだけでなく、制動の効いた歯切れの良いサウンドを生み出します。これらのスピーカーとアンプの組み合わせと高度なDSP制御により、ダイナミクス、音の再現性と高い音圧レベルを両立しました。大口径モデル『DXR15mkII』では、最大音圧レベル134dB SPL peak@1mを実現しています。

最新鋭のDSP技術とNEXO社との音響調整の協業による高音質と高度な保護機能

『DXRmkIIシリーズ』は、低域と高域の2つのスピーカーユニットをもつ2ウェイのフルレンジ構成で、アンプとスピーカーの性能を最大限に引き出すために、内部演算処理48bitの高性能DSPを搭載しています。クロスオーバーには、リニアな位相特性を持つFIRフィルターを採用した独自の「FIR-X tuning™」処理により、振幅特性・位相特性を最適化し、分解能に優れた高音質を実現しています。EQを含めた音響調整は、業務用スピーカーシステムの製造・販売を行う100%子会社であるNEXO(ネキソ)社と協業し優れた音響特性を実現しました。さらにヤマハ製パワードSRスピーカーで好評のマルチバンド・ダイナミクス・プロセッサー「D-CONTOUR (Dynamic-Contour)」を搭載しています。「D-CONTOUR」は、アンプの出力レベルをリアルタイムに監視し、人間の聴感特性に合わせて振幅特性をダイナミックにコントロールするため、どの音量でも、バランスの良い迫力のあるサウンドを提供します。また『DXRmkIIシリーズ』のDSPは、サウンドチューニングだけでなく保護機能も提供しています。DSP制御の高度な保護機能により、電源、パワーアンプ、スピーカーユニット全てのコンポーネントを確実に保護し、それぞれの性能を最大限まで引き出します。

多彩な用途に応える機能性と優れた設置性

『DXRmkIIシリーズ』には、さまざまな入力ソースを同時に3系統まで接続できるミキシング機能を搭載しています。このため、ミキシングコンソールの出力だけでなく、マイクや楽器、ポータブルオーディオ機器などのさまざまなソースを直接接続することもできます。また、複数のスピーカーを使用する場合は、リンクモードによりステレオ構成やデュアルモノラル構成の接続を簡単に切り替えることができます。堅牢性と可搬性に優れたエンクロージャーには、吊り下げ設置のためのリギングポイントや、到達範囲に応じて2つのポジションを用意したポールマウント用ソケットなどを装備しています。オプションのUブラケットを装着すれば、水平・垂直のいずれでも設置が可能です。また『DXR15mkII』『DXR12mkII』『DXR10mkII』では、フロアモニターとしての設置が可能で、状況に応じて柔軟なセッティングができます。このように、シンプルなボーカル/楽器演奏の拡声から、ライブPAにおけるメインスピーカーやフロアモニター、設備での固定スピーカーまで、幅広い用途に対応します。