【導入事例】THE APOLLO様 / レストラン / 東京
Japan/Tokyo Oct.2019
銀座数寄屋橋の「東急プラザ銀座」のオーストラリア・シドニー発モダンギリシャレストラン「THE APOLLO(アポロ)」。明るく開放的な店内を彩るBGMシステムとして、ヤマハのサーフェマウントスピーカー「VXS5W」が導入されました。BGMのコンセプトとサウンドの印象について、株式会社トランジットジェネラルオフィス PR&コミュニケーション事業部 シニアマネージャー 飯島大輔氏と、THE APOLLOマネージャー 田中孝平氏にお話を伺いました。
はじめにお店のコンセプトをご紹介ください。
飯島氏:
ギリシャレストラン「THE APOLLO」はオーストラリア・シドニーに本店を持ち、2016年に、こちらの銀座数寄屋橋「東急プラザ銀座」に日本での第一号店をオープンしました。
ギリシャ料理は世界無形文化遺産にも登録されておりまして、オリーブオイルや新鮮な食材をたっぷり使ったヘルシーな料理をモダンにアレンジしたメニューで、地元シドニーではハリウッドスターやモデルといったセレブたちにも愛好されている人気店です。カクテルからワインまで、ワインはギリシャ産のものが半分以上で、オーストラリア産ワインも3割くらい。他にも各国の流行のワインなどを取り揃えております。
東急プラザ銀座という抜群の立地ですが、お客様はどういった方が多いのでしょうか。
田中氏:
銀座というロケーションなので幅広く、20代前半から年配の方は60歳くらいまで、海外にアンテナを張っている方々が多くいらっしゃいます。男女比では圧倒的に女性のほうが多く、6割7割くらい女性ですね。ギリシャ料理は女性に人気が高く、最近はママ会で、お子様連れのベビーカーの方も多く、広い席にご案内して広々としたスペースでご利用いただいています。
また、海外ゲストが4割程度いらっしゃいます。日本人の方でも、外国で生活をされた方などの比率が高いです。オーナーの意向で、あえて日本的な方向へ寄せず、日本的なホスピタリティ精神は大切にしつつも、本国オーストラリアのお店の雰囲気をそのまま持ってくるというスタンスなので、そういうスタイルの影響もあるかもしれません。
内装も窓が大きく天井はスケルトンで特徴的ですね。本店と共通したデザインなのでしょうか?
飯島氏:
内装については、シドニーのオーナー2人の希望で、店舗の空間的にもシドニーの本店にとても近い雰囲気で、テーブルや椅子、壁もすべて同じ素材になっています。
例えば、ギリシャのサントリーニ島の火山灰をイメージしているものです。本店にくらべてこちらの銀座のお店のほうが天井と窓が広い分、より開放感があります。ニュアンスはちがうのですが、シックでクールな内装は共通しています。
客席数は2つの個室を含めて160席あり、テーブル席とバー・カウンター席、窓側にもカウンター席が20席ほどあります。昼は明るいのですが、夜は照明を落として薄暗くするので、各カウンターのコーナーにキャンドルを置いて、銀座の街灯りとあいまってとても良い雰囲気になります。
店内には音楽がしっかり鳴っている印象ですが、BGMはどんなコンセプトなのでしょうか。
田中氏:
音はとても重要な要素でして、お料理を召し上がっていただきながら、同時に音楽も楽しんでいただけるよう、オーナーのジョナサンとサムはメニューや内装と同様に、音についても大切に考えて店づくりに取り組んできました。もともと日本に来ると必ずオールド・スクールのレコードを買って帰るくらいヒップホップが大好きです。
店内では、R&B、ヒップホップ中心に種類を豊富に流しています。夜の会話のわりとにぎやかなときは、それに合わせたようなちょっとBPMの速いような曲を、といったように雰囲気にあった曲を選んでいますね。
曲は、90年代中盤から2000年代頭くらいの、どちらかというと古めの曲が多いです。最新の曲だと今風すぎてお店のコンセプトに合わないので、懐かしい、昔どっかで聴いたことあるなあ、という落ち着く曲が多いですね。
次に音響システムについておたずねします。ヤマハ「VXS5W」を14台導入いただきました。選定の理由を教えてください。
飯島氏:
「東急プラザ銀座」ビルのオープン3か月前くらいから施工に入ったのですが、早いタイミングでヤマハのスピーカーをチョイスすると決めていました。店内には、サーフェスマウントスピーカー「VXS5W」をトータルで14台導入しています。
田中氏:
実際に音を聞いてみて、重低音にかたよりすぎず、高音がとても美しく響くという印象を受けました。またお店がこれだけ広いので、きれいな音がうまく店内に行き渡るといいなと思っていたのですが、とてもクリアな音がお店のすみずみまで届いているなと感じています。
またさきほど申しましたように、静かな曲から激しい曲まで選曲の幅があるので、それらがどちらもバランス良く鳴ってくれるのが心地よいですね。
内装の観点で、スピーカーのデザインも重要だったのでしょうか。
田中氏:
はい、まずこのお店の外観、内装のコンセプトがあるので、デザインに溶け込むことが重要でした。実はわたしもこの店のオープン後に初めて店内に入ったとき、スピーカーの位置が分かりませんでした(笑)。
フォルムと色が壁とうまくマッチして、内装の色調をなにも崩さないで、スピーカー本体は隠れたところに設置されていて、なおかつどの位置からも同じ音量できれいな音が聴こえてくる、それってすごく重要だと思います。
お客様がお店に入って来られたとき、天井がこのように吹き抜けになっていますので、見上げられることが多いのですが、そのときにスピーカーはどこ?みたいな反応はとても多いですね。
飯島氏:
このサイズ感と色とが、店舗の空間に馴染んでいるというのがまず第一です。加えて、いろんな曲が流れている中でどんな音質にも上手く対応して、バランス良く美しく聴こえるというところが、本当に心地良いと思っています。
オーナー様がシドニーから来日された際、BGMについて何かフィードバックはありますか?
飯島氏:
「THE APOLLO」のオーナーは基本、細かくて、口うるさいところがあり(笑)、例えばテーブルがちょっとずれているとか、グラスの配置が変わっているとか、照明の位置や角度等、オープン以来3年間、いろんなことを指摘されて今日に至っています。そんな中、音や音響に関してこうしろとか、変だとかスピーカーを変えろと言われたことは一度もありません。
そんな細かい方で、しかも先ほど申しましたように音について人一倍こだわっている方であるにもかかわらず、音響に対してなにも言って来ないということは、それはもう、「素晴らしい」ということだと(笑)。「合格」をいただけたと、私どもは考えております。
本日はお忙しいところ有難うございました。
モダンギリシャレストラン「THE APOLLO」
http://theapollo.jp/
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