【導入事例】DULTON JIYUGAOKA様 / 小売店舗 / 東京

Japan/Tokyo Oct.2019

「便利ではないかもしれないが、心に豊かさを感じさせる物を創っていこう」というコンセプトをもとに、デザイン性に優れたインテリア雑貨の輸入・卸販売を手掛ける会社ダルトンの、初の大型旗艦店となる「DULTON JIYUGAOKA」(ダルトン自由が丘店) 。地上4階建・5フロア構成の広大な店舗のBGMシステムとして、シーリングスピーカー「VXC4W」マトリクスプロセッサー「MTX3」をはじめとするヤマハの音響システムが導入されました。導入の経緯と使い勝手について、店長の平野歩氏にお話を伺いました。


お店のコンセプトをご紹介いただけますでしょうか。

平野氏:
ダルトンは1988年に静岡で創業した、インテリア雑貨等の輸入・卸売会社で、これまでに卸売業を中心としながら、東京に5店、大阪に2店の店舗を運営してきました。こちらの自由が丘店を2016年にオープンし、インテリア雑貨メーカーとして積み上げてきた商品群と空間創りのノウハウを投入した、初の大型旗艦店になります。自由が丘駅から徒歩5分という都心の好立地で、内装とディスプレイにもこだわり、ダルトンが長年追求してきた、ガレージ・D.I.Y・キッチン・ガーデンという4つのシーンをベースに、5フロア構成で家具と雑貨をご提案させていただいています。雑貨屋さん、デザイナーさんスタイリストさんですとか、店舗をこれから経営される方に加え、一般の方にも商品に触れていただいています。

自由が丘店のフロア構成について教えてください。

平野氏:
1階はキッチン用品、ハウスウェア系やシーズンごとのアイテムです。2階はDIY がメインで、インテリア雑貨というと女性向けの商品が多いと思われるかもしれませんが、ダルトンでは男性でも楽しめる雑貨を多数ご用意していまして、一般の方がお手洗いを改装されたり等、一からモノ作りを始めるためのアイテムや、定番商品として生活に取り入れやすいものを2階に集めました。

3階は家具をメインに扱い、家や百貨店のショーウィンドウで使えるものですとか、店舗デザイナーさんやスタイリストさんに向けた、部材等も用意しています。また1階と中2階にはインショップの書店として「HUE BOOKS(ヒュー・ブックス)」という「本の新しい価値」を提案するお店を開いています。

4階はまた別コンセプトで、植木鉢専門店「ポット・エニー」という、ダルトンが経営する植木鉢専門店になっています。ダルトンオリジナルの鉢と、日本各地のこだわって作られているオーナー様の植木鉢を取り寄せて販売しています。最近は植物が生活の一部という考え方の方が増えていて、購入された方が鉢植えをした写真を送ってくださったりします。「雑貨で生活を豊かにして行きたい」というのがダルトンのコンセプトですので、そうしたお客様との会話やストーリーがあるというのは販売員としてとてもやり甲斐があり、うれしいですね。

お店に入ったとき、店内のBGMの音が明るい雰囲気で、とても印象的ですね。

平野氏:
やはりお客様にお店に来ていただいたときに「おっ」と感じてもらう、「この雑貨どうやって使うんだろう」と思ってもらい、雑貨で楽しんでいただくということを私たちはすごく大事にしています。それってただ商品が並んでいればいいということではなくて、明るい音楽が流れていると、お客様が「ここ、いつもいい音楽流れているよね」と言ってくださったり、入ってくるときからノリノリなお客様もいらっしゃいます。音楽も含めてお店の要素のひとつなので、いい音といい音楽といい商品があって、お店の空間が成り立つのだと思っています。

弊社の社長も、ダルトンを起こした現在の会長も、やっぱり昔の音楽が好きだったりしまして、商品のコンセプトに合った内装、商品のコンセプトに合った音楽、と一つ一つ考えて作りあげているので、音楽は欠かせない要素ですね。

ヤマハのシーリングスピーカー「VXC4W」を導入いただいた選定理由をお聞かせください。

平野氏:
店舗のデザインは社内のデザイナーが担当しています。スピーカー選定の際は、やはりヤマハの信頼性と、お店の中で響くときの音の広がり方の印象や、デザイン性、配置するときの設置のしやすさなどを総合的に検討して、選んだと聞いています。選定後も、それぞれのフロアに対して、どのスピーカーをどの位置に入れるのがよいかということは検討を重ねました。実際に聴いてみても、響きが優しいと感じるのと、お店の真ん中にいても端っこにいても音の印象にばらつきがなく、広がる感じがして、素敵だなと思います。

マトリクスプロセッサー「MTX3」も導入し、各フロアのコントロールも集中して行っているのですね。

平野氏:
はい、各フロアにはコントローラーがあり、音源自体は1階のレジ下に置いています。実際にお店で運用してみて、各階で音量が変えられるというのはとても良いです。
また、音量の微調整が容易で、すばやくできるのがとても便利で重宝しています。オープン前や閉店間際や、お昼過ぎにお客様がたくさん来店された際は上げる等、時間帯や状況によって日々音量調整しています。1階でも各階の音量を変えたり、フロアごとに流す曲を変えたりも簡単にでき、これらの機能も操作がわかりやすくて有難いです。

レジ下に位置する、デジタルコントロールパネル「DCP1V4S-US」、マトリクスプロセッサー「MTX3」、アンプリファイアー「XMV8140」

お客様からの反応などはありますでしょうか。

平野氏:
「音楽はどうやって流しているんですか」と聴いてくださるお客様がいらっしゃいます。また、お店では70年代の音楽をメインに、時期や季節によって80年代・90年代の音楽に変えたりしているんですが、70年代の音楽をリアルタイムで聴いていた方も、若い方も、口ずさみながらお買い物をされている方を多く見かけ、音楽を楽しみながら買い物をされているのが伝わってきますね。
本当に音楽が変わるだけでお店の雰囲気がまったく変わりますので、ヤマハのスピーカーと、ダルトンの商品コンセプトが相まって、とても良い相乗効果を生んでいると感じています。

本日はお忙しいところ有難うございました。

製品情報
スピーカーシステム VXC4W
マトリクスプロセッサー MTX3
パワーアンプリファイアー XMV8140
デジタルコントロールパネル DCP1V4S-US