【導入事例】伊豆ホテル リゾート&スパ 様 / ホテル・レストラン / 静岡

Japan/Shizuoka Nov.2020

伊豆諸島を見下ろす熱川の地に、6月17日、全室オーシャンビュー&温泉露天風呂付の「伊豆ホテル リゾート&スパ」がオープンしました。温泉地でありながら、南国のような明るいリゾートをイメージしたというこのホテルの音響システムに、ヤマハのシーリングスピーカー「VXC4W」と、サーフェスマウントスピーカー「VXS5」が採用されました。

機材の選定理由と、音の印象などについて、伊豆ホテル リゾート&スパ 支配人の上野 勝則氏にお話をうかがいました。

伊豆ホテル リゾート&スパ 支配人 上野 勝則氏

小高い丘から熱川の海を望む、全室オーシャンビューのリゾートホテル

最初に伊豆ホテルリゾート&スパをご紹介ください。

上野氏:
「赤倉観光ホテル」「東府やResort & Spa-Izu」を運営する私ども、R&Mリゾートが手がける3つ目のリゾートホテルとして、2020年6月17日、ここ熱川に「伊豆ホテル リゾート&スパ」をオープンしました。伊豆諸島を遠く望む、熱川の別荘地でもいちばん高い場所に建つホテルで、眼下に海を見下ろす南国のリゾートホテルをイメージしています。ここはもともとあった二つの大きな保養施設を合体させてリゾートホテルとしてリノベーションしたものです。すべての部屋が熱川の海に向かったオーシャンビューで、ホテルとしては洋風ですが、部屋に温泉露天風呂がついているので、温泉という日本の良さも味わっていただいています。

伊豆ホテルリゾート&スパは、熱川の海を遠く望む小高い丘に立つ
全ての部屋に温泉露天風呂がついている

上野氏:
全室に温泉があるのですが、別に大浴場もご用意しています。こちらは熱川の豊富な湯量を生かした温泉となっており、胸まで浸かれるため「深湯」と呼んでいます。立ち湯のような感覚で、熱川の海と空を見ながらふわふわした浮遊感を味わっていただけます。

大浴場の深湯露天。胸元までの深湯を堪能しつつ、眼下に熱川の海を望む

ヤマハのシーリングスピーカー「VXC4」採用の決め手は音質の良さとデザイン性

リゾートホテルならではの上質な寛ぎスペースを演出するにあたり、「音」は重視されたのでしょうか。

上野氏:
はい。ここは風や木々の音、鳥の声などの自然音も大切な要素ですし、音楽によって空間の魅力を引き立てる演出も同じぐらい重要だと思っております。今回は音質の良さ、デザインの良さなどで、ヤマハさんのシーリングスピーカーを設置しました。

ヤマハの白いシーリングスピーカー「VXC4W」を館内BGM用のスピーカーに導入いただきました。その選定理由を教えてください。

上野氏:
リノベーション物件でしたので、レンガの外観などはそのまま生かしていますが配管を含めた設備や内装は全面的に改装しました。天井に関してもどのくらいの厚さがあって、どのスピーカーなら接続できるかを考慮しなければなりませんでした。ヤマハさんのシーリングスピーカーは設置面の心配がありませんでした。またデザイン面でも当ホテルの内装にあった、ナチュラルでクオリティの高いデザインのものを選びたかった、というのもありました。「VXC4W」はその点、押しつけがましくない上品なデザインでとてもいいと思いました。

(上)エントランス天井、(下)レストラン天井に設置された「VXC4W」

確かにスピーカーがリゾート風のナチュラルなインテリアに調和していますね。

上野氏:
当ホテルで「VXC4W」を設置している場所は、エントランスホール、レストラン「Dining & Bar WAVW」、カフェ「Bakery & Table Sweets伊豆」、エステ「Etoile Spa」、スポーツジム、そして深湯露天の休憩室、廊下、脱衣所です。用途としてはBGMの再生が主なので必要最低限の数で、かつ心地良い音質で聴こえることを重視して音響設計をしていただきました。このタイプは音質もナチュラルで指向角が比較的広いので、スピーカーの存在を主張しすぎることなく、少ない本数で空間全体に音楽が響かせることができていると思います。

(上)ホテルのエントランスの天井、(下)ロビーに設置された「VXC4W」。天井高のある場所では設置本数を増やすことで、音量の調和をとっている
(上)レストランの天井、(下)エステに設置された「VXC4W」
(上)大浴場の休憩室、(下)脱衣所に設置された「VXC4W」

レストラン軒下ではサーフェスマウントスピーカー「VXS5」を導入

シーリングスピーカーに加えて、一部サーフェスマウントスピーカー「VXS5」も導入いただきました。その理由を教えてください。

上野氏:
レストランの外、屋外でお食事を楽しんでいただくウッドデッキの軒下に、「VXS5」を2台設置しました。ここは天候やほこりを考慮して防水性能IP35(防噴流型)の「VXS5」にしていただきました。「VXS5」は指向角の狭いタイプですので、ウッドデッキのお客さまへピンポイントで音を届けることができます。

サーフェスマウントスピーカーVXS5
レストランの中庭、屋外のウッドデッキスペースに設置されている

ナチュラルな音質が自然の音と心地よく調和

実際にスピーカーから流れる音楽を聴いてみて、音の印象はいかがですか。

上野氏:
ヤマハさんのスピーカーは、柔らかい音と言いますか、外から聴こえる木々の音や鳥のさえずりなどの自然の音ときれいに調和して心地良いと思います。テラスで寛ぐお客さまは、自然の音を感じながら同時にBGMも楽しんでいただけるのではないでしょうか。静かな海の景観とゆったりと柔らかなBGMの音が、よくマッチしていると思います。

今後伊豆ホテル リゾート&スパでは、どんな演出を考えていらっしゃいますか。

上野氏:
これから秋冬に向けて、夜は月がきれいな季節になりますので、屋外で足湯も楽しめるアクアガーデンを、夜空を見ながらお酒が楽しめるスペースにしたいと思っています。そこでも音の演出がポイントになると思っています。

本日はご多忙の中、ありがとうございました。

伊豆ホテル リゾート&スパ<公式>
https://www.izu-hotel.com/

製品情報
スピーカーシステム VXC4WVXS5