【導入事例】スノーピークランドステーション白馬 様 / 商業施設 / 長野

Japan/Nagano Dec.2020

日本のアウトドア用品をリードするトップブランド、スノーピーク。今やブームとなっているテント用のギアをはじめとする様々なアウトドア用品は、品質の高さと美しいデザインで多くのファンを集めています。2020年7月23日、スノーピークは長野県白馬村に国内最大規模の直営店を含む体験型複合施設「スノーピークランドステーション白馬」をグランドオープン。

その店舗にヤマハのスピーカーシステム「VXS1MLW」、サブウーファー「VXS3SW/VXS3SB」、ポータブルPAシステム「STAGEPAS 1K」が導入されました。機材選定の理由と、導入後の使い勝手、音の印象などについて、スノーピークランドステーション白馬 店長 小山 輝晃氏にお話をうかがいました。

スノーピークランドステーション白馬 店長 小山 輝晃氏

北アルプスの雄大な風景が堪能できるスノーピークの体験型複合施設

最初にスノーピークランドステーション白馬についてご紹介いただけますでしょうか。

小山氏:
ここはスノーピークが手掛ける体験型の複合施設です。施設としては「店舗エリア」「野遊びエリア」「イベントエリア」の3つがあり、エリアごとに様々なアクティビティが楽しめるようになっています。
野遊びエリアは手ぶらでいらっしゃってもキャンプなどが体験できるスペース。イベントエリアではテントの展示やワークショップ、そして毎週土曜日には「週末マルシェ」を開催しています。そして店舗エリアですが、ここにはカフェ、観光局インフォメーション、直営のレストラン「雪峰」と「スノーピークランドステーション白馬店」が入っています。スノーピークの販売店は全国で300店舗以上、直営店としては35店舗ありますが、ここスノーピークランドステーション白馬店が、国内最大規模の直営店となります。

レストラン「雪峰」。白馬三山が見える側の壁面は一面ガラス張りになっている

キャンプができて、ショッピングもできて、しかもレストランで食事もできるとは、至れり尽くせりのアウトドア体験ができそうです。

小山氏:
はい。全国探しても、レストランやカフェがあって、買い物もできて、なおかつ身近に素晴らしい自然があって気軽に遊びに行けるキャンプ場は、なかなかないと思います。

そもそも、スノーピークがみずから白馬に体験型施設を作ったのはなぜですか。

小山氏:
弊社の会長が、白馬三山を望む雄大な景色と、自然の美しさに惚れ込んだというのが、そもそもの始まりです。また白馬村からもぜひスノーピークに来てほしいというお誘いもありました。
もともと白馬はスキー場をメインとしたウィンターリゾート地ですが、冬だけではなく通年のマウンテンリゾートとして盛り上げていきたいという意向が白馬村にありました。スノーピークとしてもアウトドアが堪能できるマウンテンリゾートとしての白馬を応援したいと思っています。
ですから、私たちも単に自社製品を販売するだけではなく、ここを拠点として白馬の雄大な自然を味わい、体験をしていただきたいという気持ちを込めて「ランドステーション」と名づけました。施設内に白馬村観光局のインフォメーションセンターもありますし、⽩⾺エリアを電動アシスト⾃転⾞で周遊する「Snow Peak GO(スノーピークゴー)」も、白馬のいろんな場所を巡っていただくために企画したアクティビティです。

施設内には白馬村観光局のインフォメーションカウンターがある

施設の建築物としてのデザインの素晴らしさも、スノーピークランドステーション白馬の魅力の一つですね。

小山氏:
世界的な建築家である隈研吾さんにデザインをお願いしました。スノーピークというブランドをご存じない方やアウトドアに興味がない方でも、この建物を目当てにいらっしゃる方が大勢います。

施設は隈研吾氏によるデザイン。木の枝と雪の結晶をモチーフとした印象的な木組み

この施設のこだわりを教えてください。

小山氏:
私たちは「ピクチャーウィンドウ」と呼んでいますが、建物の白馬三山の側の壁面がすべてガラス張りになっていて、店舗に入ると白馬の山々がパノラミックに見えるようになっています。そのため、通常の店舗では背の高い什器を使ったり、店内にテントを建てたりするのですが、ここでは見通しを損なわないように全ての什器が非常に低い設計になっています。またテントの展示も店内には張らず、毎朝スタッフが屋外に建てて展示しています。

正面ガラス越しに北アルプスが眼前に広がるエントランス

コンパクトで存在を主張しすぎないスピーカー「VXS1MLW」とサブウーファー「VXS3SW/VXS3SB」

このたびレストラン「雪峰」と「スノーピークランドステーション白馬店」の音響機器としてヤマハのスピーカーシステム「VXS1MLW」、サブウーファー「VXS3SW/VXS3SB」を導入いただきました。その選定理由を教えてください。

小山氏:
私たちが直接機種を選定したわけではありませんが、できるだけ視界を遮らないもの、目線がそこにいかないもの、コンパクトなもの、という趣旨で選定されたのだと思います。スピーカーに限らず、店内の設備は警報機やカメラ、ライトも含めて、できるだけコンパクトで存在感の強すぎないものが選ばれています。実際、スピーカーはよく見ないとわからないぐらい目立たないように設置されています。

天井から吊り下げられたレールに設置された「VXS1MLW」(白いレールの中央)
「VXS1MLW」はレールマウントアダプター「RMA1MB」を使って設置されている

サブウーファー「VXS3SW/VXS3SB」は壁面に埋め込まれていますね。

小山氏:
できるだけ目立たないようにということで、サブウーファーは壁面に埋め込まれています。このあたりも細部まで神経が行き届いた設計だと思います。サブウーファーがあるからでしょうか、どこにあるかわからないぐらいコンパクトなサウンドシステムなのに、十分な音量でしっかりと音楽が聞こえます。

店内壁面に埋め込み設置されたサブウーファー「VXS3SW」
「VXS3SW」
レストラン壁面に埋め込み設置された「VXS3SB」

屋外イベント用途にポータブルPAシステム「STAGEPAS 1K」を導入

ポータブルPAシステム「STAGEPAS 1K」も導入いただきました。これはどんな用途で使われていますか。

小山氏:
屋外の芝生のイベントエリアでのイベントを行う際のPAシステムとして導入しました。現在は主に、土曜日に地元の生産者の方々と観光客をつなげる「週末マルシェ」というイベントで使っています。

「週末マルシェ」
ポータブルPAシステム「STAGEPAS 1K」

使い勝手はいかがでしょうか。

小山氏:
週末マルシェは農産物、加工食品、クラフト、アート、ワークショップなど、地元の約30店ほどが出店するのですが、開催当初は小さなスピーカーしかなく、BGMを鳴らしても事務局のテント付近しか聞こえませんでした。でも「STAGEPAS 1K」を使うようになって、広いイベントエリアの隅々までBGMがしっかりと聞こえるようになりました。それとBluetoothに対応しているのも便利で、スマートフォンからワイヤレスで直接BGMが流せます。今後はマイクも接続して、ワークショップやヨガなどのイベントでも活用したいと思っています。

「STAGEPAS 1K」本体上面のミキサー部分。Bluetooth受信機能を搭載し、マイクは最大3本まで使用できる

最後に今後スノーピークランドステーション白馬としてやってみたいことがあれば教えてください。

小山氏:
「貢献」と言うとおこがましいのですが、やはり地元の白馬の方々に還元できる施設にすることが私たちの一番の目標です。このスノーピークランドステーション白馬の隈研吾氏の建築物や、ショップやレストラン、そしてキャンプでの体験が白馬の新しい魅力となり、それによって多くの方が白馬に遊びに来る、その拠点となるように、これから頑張りたいと思います。

本日はご多忙の中、ありがとうございました。

LAND STATION HAKUBA|スノーピーク * Snow Peak
https://www.snowpeak.co.jp/landstation/hakuba/

製品情報

スピーカーシステム VXS1MLW
サブウーファー VXS3SW/VXS3SB
ポータブルPAシステム STAGEPAS 1K