【導入事例】株式会社綜合舞台 様 / SRカンパニー / 東京

Japan/Tokyo May.2020

株式会社綜合舞台は、舞台照明・音響・映像などの技術を核として、コンサート、イベントなどのデザイン・プランニングを含む総合的なプロデュースを行っています。同社では2015年よりNEXOのスピーカーシステムが導入されています。その導入の経緯や音質、使い勝手などについて株式会社綜合舞台の萩原桂吾氏、山下伸一朗氏にお話をうかがいました。

株式会社綜合舞台 萩原桂吾氏(中央)、山下伸一朗氏(左から二番目)、ピウポーン・パンタナパット氏(右から二番目)(※右端、左端はヤマハミュージックジャパンNEXO Japanチームスタッフ)

綜合舞台は創立50年、ヤマハとも古いおつきあい

最初に株式会社綜合舞台についてご紹介いただけますでしょうか。

萩原氏:
弊社は音響、照明、舞台、そして制作までを総合的に請け負う会社です。ジャンルとしてはコンサートやイベント、演劇など様々で、大規模な現場から小規模な現場まで幅広く手掛けています。

株式会社綜合舞台 萩原桂吾氏

1971年創立ということですがPA会社としては日本でもかなりの老舗ではないでしょうか。

萩原氏:
もうすぐ弊社は創立50周年を迎えます。音響の会社では弊社より古い会社はありますが、音響と照明を同時に請け負う会社としては、日本では先駆的だったと思います。

ヤマハプロオーディオ部門も2019年に50周年を迎えましたので、ほぼ同じぐらいですね。

萩原氏:
そうですね。弊社とヤマハさんとの付き合いはヤマハ主催の1970年代の「世界歌謡祭」のころからのはずですから、非常に古いおつきあいになります。機材も初期からヤマハのミキサーPM1000を使っていたと聞いています。私が入った頃もメインのミキサーはPM2000、PM3000でした。ミキサーに関しては今もヤマハがメインです。

ずっとヤマハのミキサーをお使いいただいている理由はありますか?

萩原氏:
やっぱり使いやすいというのが一番じゃないですかね。アナログミキサーの時代は他社の卓も保有していましたが、現状保有しているデジタルミキサーはほとんどヤマハです。

パワー感と遠達性に優れているNEXO STM

NEXOスピーカーを導入した経緯を教えてください。

萩原氏:
いくつかありますが、スピーカーもアンプも様々な組み合わせ、設定ができること。ヤマハの卓からアンプまでネットワークの連動性と簡易性、あとは社長の推しですかね。
STM M28は2015年に、そしてGEO M10は2017年に導入しましたが、つい先日もBunkamuraオーチャードホールで行われたコンサートでNEXOのSTM M28を使用しました。

綜合舞台の機材センターにて

コンサートでのNEXOの評判はいかがでしたか。

萩原氏:
一昨年までは他社の小型のラインアレイを使用していたのですが、去年からNEXOのSTM M28に変えてみたんです。その結果、サウンドはかなりパワフルな感じになりました。サイズを考えるとパワー感は、他社の同等のものと比べても追随をゆるさないのではないでしょうか。アーティストの事務所からも非常に高い評価をいただきました。

オーチャードホールで開催されたコンサートで使用されたNEXO STM。STM S118、STM B112、STM M28をグランドスタック。

NEXOのSTMをグランドスタックで使っていただいたのですが、具体的にどんな点が良かったですか。

萩原氏:
低域のパワー感、遠達性もあります。B112を適切に使用することで2階席でもしっかり低域が届いていました。サウンド的にはちょっと暴れた感じがありますが、逆にそれがいいという人もいるのではないでしょうか。アルファシステム譲りといいましょうか。

音場補正中の萩原氏

NXAMPとの組み合わせでクロスオーバーが緻密に設定できる点もメリット

使い勝手の面に関して、良かった点はありますか。

萩原氏:
NEXOのシステムはフルレンジとサブウーファーのクロスオーバー周波数が変えられるのが利点ではないでしょうか。このあたりはスピーカーというよりNEXOのパワードデジタルTDコントローラー「NXAMP」の良さかもしれません。仕事のジャンルごとに設定を変えることができますから、今後使いながらどんどん最適な設定を突き詰めていけるかなと思います。

舞台袖に組まれたアンプラック

NEXOの良さはスピーカーとアンプ(コントローラー)との組み合わせから生まれているということでしょうか。

萩原氏:
スピーカーはNEXO、アンプとネットワークはヤマハでという棲み分けがうまく機能していますよね。それが一体になって良いシステムができあがっているのだと思います。

高性能DSPを搭載したコントローラーと最先端のパワーアンプ技術が融合したパワードデジタルTDコントローラー「NXAMP」。

GEO M10は扱いやすく多目的に活躍

山下さんは、NEXOを使ってみてどんな感想をお持ちですか。

山下氏:
私は機材の管理も担当しているので、新しい機材は導入した段階で一度は使うようにしています。STMについては、パワー感が全然違うということと、パラメーターで調整できる幅が広いので、そこを調整することで理想とするサウンドを突き詰めていける点に可能性を感じました。システムの構成が自由な分、レベル調整やキャビネットの組み合わせによって様々な音響調整が検討できると思います。
GEO M10に関してはフルレンジとサブウーファーのシンプルな構成なので、気軽に使ってもいい音が出せる、そんな扱いやすさを感じました。こちらもクロスオーバーは可変ですが極端なところを選ばない限りは、どこを選んでもあまりハズレはないなという印象でした。

株式会社綜合舞台 山下伸一朗氏

山下氏:
また指向角に関してもGEO M10は水平80度までカバーできるので、2,000人ぐらいまでのホールであれば、最低限のGEO M10を持っていけばビシッと均等に聴衆エリアをカバーできるので、とても使いやすいです。

GEO M10は今回インフィルとして使用されている
GEO M10

NEXOのラインアレイはセッティングや運搬が容易

サウンド以外でNEXOを使ってみて良かった点はありますか。

萩原氏:
NEXOは現場でのセッティングが早いですね。連結や角度設定用の金具が良くできていて、アレイの角度を調整したり連結したりといった作業は、とても早くできます。フライングするのもすごく楽です。

グランドスタックされたNEXO STMの背面

山下氏:
GEO M10はコンパクトで積みやすく運びやすいです。STM M28はドリーに載せたままでもある程度運べますし、4段、5段ぐらいまでだったら二人いれば手作業で積むことができます。

NEXOは小さいサイズでよく鳴るということでしょうか。

山下氏:
そうですね。正直キャビネットの重量がものすごく軽いわけではないですが、それを差し引いてもこのサイズとは思えないパワー感に十分満足しています。

本日はありがとうございました。

株式会社綜合舞台
https://www.sogobutai.co.jp


データ

NEXO

NEXO製品についてはこちらをご覧ください。
NEXOサイト 日本語ページ