【イベントレポート】株式会社映像センター 様 / デジタルサイネージジャパン2021
Japan/Chiba May.2021
株式会社映像センターは、映像・音響機器のレンタルと販売を通じて企業や官公庁、学校における映像空間づくりをトータルサポートするオーディオビジュアルコミュニケーションの専門企業です。
2021年4月14日~16日、幕張メッセにおいて開催された「デジタルサイネージジャパン2021」の映像センターブースで、ヤマハの遠隔会議用ワンストップサウンドソリューション「ADECIA」※の展示・デモンストレーションが行われました。ADECIAの展示理由と、その背景としての遠隔会議市場の現状についておうかがいしました。
※「ADECIA(アデシア)」とは、遠隔会議に必要な機器をすべて揃えた音響システムとして、シーリングアレイマイクロフォン「RM-CG」、遠隔会議用プロセッサー「RM-CR」を中心に、PoE対応L2スイッチ「SWR2311P-10G」、Dante/PoE対応ラインアレイスピーカー「VXL1-16P」で構成されたソリューションです。
ニューノーマルの会議室には遠隔会議システムは不可欠
このたび「デジタルサイネージジャパン2021」の貴社のブースでADECIAの展示とデモンストレーションをしていただきありがとうございます。まずは貴社のことをご紹介ください。
和泉田氏:
弊社ではオフィスや文教関係の映像音響機器のシステムの構築、導入をクライアント様のニーズに合わせてご提案しています。最近はコロナ禍の影響でリモート会議のニーズが急増しておりインターネットを使ったZOOM、Webex、Teamsなどで遠隔会議をしたいという需要に対応するシステムのご提案をする機会が増えています。
コロナ禍で遠隔会議が増えたということですが、以前の会議システムとはどう違うのでしょうか。
和泉田氏:
今まではテレビ会議コーデック、つまりテレビ会議専用機を使ったシステムが多かったんです。離れた会議室間に専用回線を引くタイプのシステムでしたから、コストもかなりかかっていました。
磯崎氏:
コロナ以前は在宅やテレワークがまだ一般的ではありませんでしたから、自宅やリモートオフィスから会議に参加するということは想定されていませんでした。ところがコロナ禍でテレワーク、在宅勤務が急増しましたので、自宅からスマートフォンやパソコンを使って会議をするということが増え、それに対応した遠隔会議システムが求められるようになりました。
コロナ禍で会議室の概念そのものが変わりつつあるのかもしれませんね。
磯崎氏:
そう思います。今新しい会議室を作る際、遠隔会議を前提としない会議室はないですね。ニューノーマル時代の会議室において遠隔会議システムは不可欠だと思います。
和泉田氏:
このごろは会議室のご提案でもZOOMは使えますか、Webexは使えますか、画面共有はできますか、といった質問が必ずあります。あとはお客さまが気にされるのはマイクやスピーカーの性能ですね。遠隔会議での音声のクオリティを気にされる方が増えてきました。
遠隔会議において音声は重要視されますか。
和泉田氏:
もちろん映像も大切ですが、コロナ禍以降ずっと多くの方が遠隔会議を体験してきて、みなさん思っているのが「音って大事だよね」ってことなんです。
磯崎氏:
最近はウェブ会議のアプリも進化してきていてビデオ通話も簡単にできますし、仮に映像が止まっても音声が聞こえれば会議は続けられます。でも音声が聞き取れないと会議は止まってしまうんですよ。ですから遠隔会議システムで一番お客さまに言われるのは音声で、そこはかなり強く求められています。
音の入口から出口まで機器が揃ったワンストップがADECIAの魅力
このたび貴社ブースでADECIAの設置とデモンストレーションをしていただきました。貴社がADECIAを選定いただいた理由をお聞かせください。
和泉田氏:
弊社は今までもヤマハのアンプ、ミキサー、スピーカーなどの機器を採用してきました。そして今回は入力にあたるシーリングマイクも手掛けるということで、入力から出力までを「ADECIA」というシステムでワンストップに提案できるということで選定しました。パッケージとしてお客さまにお勧めしやすいですし、こちらとしても相談先を一本化できるので助かります。
磯崎氏:
もともとヤマハさんは会議用のユニファイドコミュニケーションスピーカーフォン「YVCシリーズ」などで認知度があります。ADECIAにはその会議システムのエッセンスが全部入っているので私たちとしても信頼できます。
具体的におうかがいしますが、シーリングマイク「RM-CG」についてはいかがでしょうか。
和泉田氏:
まずマイクを意識しないで会話に集中できる点がいいと思います。設置の面でも、会議室でのマイクは主にグースネックマイクが使われてきましたが、これですと人数分マイクを用意する必要があります。ハンドマイクを使い回すのも、コロナ禍の今は感染防止の見地から敬遠されます。その点ADECIAのシーリングマイクは1台で複数人をカバーでき、さらにハンズフリーで会話が行えます。
今までいろいろマイクを使われてきたと思いますが、ADECIAの音はいかがでしょうか。
和泉田氏:
すごく良かったです。話者を自動的に追尾してくれて、複数人で喋っても個々の発言をしっかりと捉えてくれます。デモンストレーション環境は、展示会という雑音が多い場所ですけど、けっこう小声でもはっきりした音声を遠隔地に届けられたので、集音と内蔵されているプロセッシングの性能もいいと思いました。リモート会議ってマイクに向かって声を張らなきゃいけないっていう気持ちが無意識にあるので、つい大声になりがちですが、ADECIAなら遠隔会議でも相手と同じ空間にいる感覚で話せます。
ネットワークによる設置、配線の自由さと容易さも魅力
システム全体がネットワークで構築されているメリットもありますか。
和泉田氏:
大きいと思います。既存の会議室を更新する場合、遠隔会議システムを入れるのであれば配線工事や電源工事なども労力がかかるところですが、ADECIAであれば全てLANケーブルでつなげてL2スイッチ「SWR2311P-10G」に入れてしまえば音声を含めた全ての配線は完了です。遠隔会議用プロセッサー「RM-CRやラインアレイスピーカー「VXL1-16P」もDante/PoE対応なので、そのためにアンプや電源を用意する必要がありません。
今後は遠隔会議用の高性能マイクと高音質なスピーカーを備えた会議室が当たり前になっていきそうですね。
和泉田氏:
そう思います。今まではコロナ禍によるニーズの変化があまりに急激でしたのでいろいろ手探りでしたが、やっとどんなニーズがあるのか、どんなシステムが求められているのかが定まってきました。
磯崎氏:
ZOOMという言葉すら一般的になったのは去年ですからね。ここにきてわかったのは高音質と使いやすさ、そして品質感は必須だということで、それがないと選んでもらえないと思います。今後はADECIAのような品質の高い遠隔会議システムが求められていくのではないでしょうか。今回もそれを見据えて、ADECIAの展示とデモンストレーションを行いました。
本日はご多忙の中、ありがとうございました。
株式会社 映像センター
https://www.avc.co.jp
製品情報
遠隔会議用ワンストップサウンドソリューション | ADECIA |