【導入事例】日本貨物航空株式会社 / 東京

Japan/Tokyo Sep.2021

日本で唯一の国際貨物専門航空会社であり、輸送戦略のスペシャリストとして質の高い航空輸送サービスを展開する日本貨物航空株式会社。

このたび、ヤマハの遠隔会議用ワンストップサウンドソリューション「ADECIA」が導入されました。その導入の理由や使い勝手などについて、日本貨物航空株式会社 総務部長 稲岡 久仁章 氏にお話をうかがいました。

*「ADECIA(アデシア)」とは、遠隔会議に必要な機器をすべて揃えた音響システムとして、シーリングアレイマイクロフォン「RM-CG」、遠隔会議用プロセッサー「RM-CR」を中心に、PoE対応L2スイッチ「SWR2311P-10G」、Dante/PoE対応ラインアレイスピーカー「VXL1-16P」で構成されたソリューションです。

日本貨物航空株式会社 総務部長 稲岡 久仁章 氏

コロナ禍による遠隔会議の急増とオフィス移転を機に、遠隔会議システム「ADECIA」を導入

日本貨物航空株式会社について教えていただけますか。

稲岡氏:
弊社は日本で唯一、貨物専用機のみを運航する航空会社です。成田空港に自社の整備ハンガーがあり、そこが本社となっています。ADECIAを導入したのは浜松町にある東京事業所で、管理部門、営業部門の拠点となっています。

このたび遠隔会議システム「ADECIA」を導入いただいたきっかけを教えていただけますか。

稲岡氏:
コロナ禍以降、弊社でも遠隔会議が急速に増加しました。在宅勤務が増えましたので部署内の会議、さらに海外支店とのやり取り、そして今までは出張していたような会議もリモートになりました。そこで、様々な会議体で机のレイアウトに左右されず、よりクオリティの高い遠隔会議を行うために「ADECIA」を導入しました。

「ADECIA」導入以前はどんなデバイスで遠隔会議をしていたのですか。

稲岡氏:
弊社はたまたまコロナ禍前から働き方改革の一環としてフリーアドレス化を推進していて、各社員にモバイルパソコンやスマホを貸与していましたので、テレワークにはそれらを使い対応してきました。ただ会社の会議室には遠隔会議用の設備がありませんでした。
そこで東京事業所の移転を機に会議室を遠隔会議対応にしようということになり、6つある会議室の1つに「ADECIA」を導入しました。

会議、セミナーなど用途に応じてレイアウトを変えるために
天井設置型マイクを導入

「ADECIA」を導入した会議室について教えていただけますか。

稲岡氏:
オフィスでいちばん大きい会議室で、定員は16名です。現在はコロナ禍で16人も集まることはありませんし、それ以上のメンバーが参加する場合はリモート参加を併用して対応します。

「ADECIA」が設置された東京事業所の会議室

この会議室ではなぜ「ADECIA」を導入したのですか。

稲岡氏:
他の会議室は机を固定して使う想定なので机上の据え置き型マイクを使っていますが、ここは会議やセミナーなど用途に応じて机のレイアウトを自由に変えられるようにしたいと考え、天井設置型のマイクにしようと思っていました。
天井設置型のマイクは他社にもありますが、機種選定の時にヤマハから「ADECIA」が発売されたことを知り、実際にヤマハの箱崎のオフィスにお邪魔して、テストをさせていただきました。その結果、これはいいと判断して導入しました。ヤマハを選んだもうひとつの理由としては、これまで使っていた卓上用のマイクスピーカーシステム「YVC-1000」の音が良かった、使いやすかった、という実績もありました。

天井のプロジェクターを挟んで手前と奥に設置された2台のシーリングアレイマイクロフォン「RM-CGW」
遠隔会議用プロセッサー「RM-CR」(中段左)とPoE対応L2スイッチ「SWR2311P-10G」(下)

ラインアレイスピーカー「VXL1W-16P」についてはいかがでしょうか。

稲岡氏:
スピーカーも非常に音がクリアで、しかも非常にコンパクトなデザインが良いと思います。これもヤマハのオフィスで実際に試聴し、音が良かったので採用を決めました。またヤマハのシーリングスピーカーも社内で流しているサウンドマスキングBGMの再生用スピーカーとして使用しています。

壁面スクリーンの左右に設置されたDante/PoE対応ラインアレイスピーカー「VXL1W-16P」
執務エリアなどの天井に設置されているシーリングスピーカー「VXCシリーズ」

海外出張がコロナ禍で遠隔会議となり
コスト、時間、健康面で大きなメリットに

実際に「ADECIA」を使って会議をしてみた感想はいかがですか。

稲岡氏:
机の上にマイクを置かなくていいし、配線も表に見えないので非常にすっきりとした状態で遠隔会議が行えます。今まではマイクの近くに座る人が書類をいじるバサバサ音を拾ったり、マイクから遠い人の声が小さくなるので会議中にマイクの場所を変えたりしていましたが、天井設置で適度に距離があることやマイク内蔵のノイズリダクション機能、オートゲインコントロール機能のおかげでそういった心配もいらなくなりました。

部屋のどこにいてもきちんと声が拾えますし、小声でボソボソしゃべる声も遠隔先にもきちんと伝わっています。ここは我々がこだわった点で、テストの時にわざとボソボソしゃべってみて、それがちゃんとマイクで拾われているかを確認したところでもありました。

現在は遠隔会議がほとんどだそうですが、ポストコロナを見据えた今後はどうなっていくとお考えですか。

稲岡氏:
コロナ禍を契機に導入した遠隔会議システムなどで、弊社のワークスタイルの自由度はかなり高まりました。ここからコロナ禍以前の状態に戻ることはないだろうと考えています。このオフィスはフリーアドレスですが、もう全員分のデスクは用意していません。今後は会社と在宅ワーク、さらにシェアオフィスなども利用していくことになると思います。出張に関しても、ほとんどが遠隔会議になったことで、コスト、移動時間の大幅な削減、さらに海外出張の場合は時差による体への負担もなくなりました。それらによって生産性も向上していると思います。

日本貨物航空株式会社、東京事業所オフィス内。社内はフリーアドレス化され、書類は可能な限り電子化されている

今までお客さまとのミーティングは、出張ベースだったのでしょうか。

稲岡氏:
以前は海外を含めてほとんど先方に出張しての対面ミーティングでした。コロナ禍以前も一部電話会議がありましたが、声だけですとどうしても細かいニュアンスが伝わりにくかったこともありました。その点「ADECIA」であれば遠隔会議でもマイクの存在をほとんど意識することなく話せるし、相手の声も良く聴こえるということで、あたかもリアルで対面している感覚で打ち合わせができるようになりました。これも「ADECIA」のおかげです。

本日はご多忙の中、ありがとうございました。

日本貨物航空株式会社
https://www.nca.aero/main.html

製品情報

遠隔会議用ワンストップサウンドソリューション ADECIA