【導入事例】T-SPEC 様 / SRカンパニー / 和歌山

Japan/Wakayama Jan.2021

和歌山を拠点とし、音響機器の設営や運営、デジタルミキサーや照明機器などの機器のレンタル業務を行っているT-SPEC。このたびT-SPECにヤマハデジタルミキシングシステム「RIVAGE PM3」が導入されました。その導入の経緯や選定理由などについて、有限会社ティースペック 代表取締役社長 橋本 敏邦 氏にお話をうかがいました。

音響特機株式会社 大阪営業所 主任 田中 裕樹 氏(右)
有限会社ティースペック 代表取締役社長 橋本 敏邦 氏(左)

2年前に先行して「RIVAGE PM7」を導入

最初にT-SPECについてお聞かせください。

橋本氏:
弊社は平成6年創立で、今年で26年になるSRカンパニーです。PA/SRのオペレーションからPA機器、照明機器などのレンタル、そして最近ではインターネットでの遠隔セッションなどの音響コンサルタントなども行っています。

以前からヤマハの機器をお使いだったのでしょうか。

橋本氏:
独立する前にいた会社でも「PM3000」を使っていましたし、独立した頃は「03D」を使っていました。

このたび「RIVAGE PM3」を導入いただきましたが、「RIVAGE PM7」をすでに導入されていると聞きました。

橋本氏:
2年ほど前に「RIVAGE PM7」を導入しました。「RIVAGE PM7」を入れるまでは主に「CL5」を使っていましたが、上位モデルも必要だと思っていたので「RIVAGE PM7」が出る前にはフラッグシップモデルの「RIVAGE PM10」の導入も検討していたんです。でも「RIVAGE PM10」は実際のPAの現場で使うにはちょっと違うかなということと、パームレストの木目調の木の色があまり好みではなかったんですよ(笑)。そうこうしているうちに「RIVAGE PM7」が発表になって、同時に「RIVAGE PMシリーズ」のファームウェアがアップデートされてデジタルオーディネットワークもTWINLANeだけでなくDanteも使えるようになりましたし、パームレストの色も黒色で、とても気に入ったので発表されてすぐに購入しました。
「RIVAGE PM7」の稼働状況はそこまで多くありませんが、レンタルの依頼などで「どんな卓をお持ちですか?」と聞かれた時、「RIVAGE PM7があります」と言えるということが大切なんです。フラッグシップ級のデジタルミキサーを置いていることで、小さな会社ですが、どういう思いでPA会社をしているか、PAに対してどう向き合っているかといった心意気が伝わると思っています。

「RIVAGE PM7」の導入に際してDanteへの対応は大きかったのでしょうか。

橋本氏:
大きかったです。「CL5」で使っていたI/Oラックの「Rio3224-D2」などのDante機器が使えますから、初期投資を抑えながら導入できました。「CL5」のDante入力は64chが上限だったんですけど、「RIVAGE PM7」からは144ch以上扱うことができるようになったのが自分としては大きかったですね。私は根っからのDanteファンですので、Danteがたくさん使えるということはこの上ない幸せなんですよ。

先行して導入された「RIVAGE PM7」

音質・機能をそのままコンパクトに凝縮した「RIVAGE PM3」

RIVAGE PM3

そしてこのたび、「RIVAGE PM7」に続いて「RIVAGE PM3」を導入されましたが、その導入理由を教えてください。

橋本氏:
「RIVAGE PM5」と「RIVAGE PM3」が同時に発表されて、どっちにしようかと思ったんですが、弊社には「RIVAGE PM7」がありますから、「RIVAGE PM5」だと大型機が2つになってしまいます。「RIVAGE PM3」はその点かなりコンパクトなので「RIVAGE PM7」とは違うニーズに応えられると思いました。それで「RIVAGE PM3」も発表されてすぐに注文しました。

いち早く「RIVAGE PM3」を使ってみた感想を教えてください。

橋本氏:
一番はやはりDanteが使えることです。そして二つ目はコンパクトさ。機能や音質は「RIVAGE PM7」や「RIVAGE PM5」と変わらないです。コントロールサーフェスのサイズが違うだけですから。

コンパクトなことは重要ですか。

橋本氏:
最近のライブでは、PAに客席を割くと入れられる客数が減って収益が下がるのでなるべくコンパクトにやってほしいと言われます。そんな場合は機能性も音質も損なわない「RIVAGE PM3」は非常に便利だと思います。またモニター卓として使う時も、舞台袖の大きさには制限がありますから「RIVAGE PM3」のほうが使いやすいという現場も増えてくると思っています。

省スペースな現場での活躍が期待される「RIVAGE PM3」

その他に良かった点はありますか。

橋本氏:
それと好みが分かれるところだとは思いますが「RIVAGE PM3」のコントロールサーフェスとDSPエンジンが別になっている点は、私はメリットだと思います。コントロールサーフェスを複数つなげるとか、DSPエンジンを二重化できるなどいろいろメリットはありますが、可搬性の面でも運びやすいです。重い物を1回で運ぶか、軽くして2回運ぶか、ということですが。

DSPエンジン「DSP-RX」
Dante用I/Oラック「Rio3224-D2」がマウントされた入出力用ラック

近い将来、「RIVAGE PM3」はライブPAで一番使われる卓になる

今後、T-SPECとしてやっていきたいことはありますか。

橋本氏:
おそらく5年後ぐらいには、多くの現場で「RIVAGE PM3」を使うようになっていると思うんですよ、ちょうど今の「CL5」ぐらいの感じで。これだけ普及している「CL5」で使っている「Rio3224-D2」や「Rio3224-D」などが使えるわけですから初期投資が少なくて、乗り換えやすいですし、基本的な操作感も同じなので迷わず使えて、しかも音質や機能は格段にグレードアップしていますから。コロナ禍の今、なかなかライブやイベントが開催しづらい状況ですので、今はまず「RIVAGE PM3」を研究したいと思っています。

ところで「RIVAGE PM3」用にオリジナルの特別なケースを作られたと聞きました。どんなケースか教えていただけますか。

橋本氏:
「RIVAGE PM7」の導入時にも同じような発想でケースを特注したんですが、「RIVAGE PM3」では少しバージョンアップしました。趣旨はケースを全部開かなくても本体にセッティングデータの流し込みや確認ができるようしたいということで、ケースの一部を開けられるようにしています。デジタルミキサーのセッティングデータが直前にメールで送られてくることがよくあります。現場でデータをロードしてもいいんですが、もしものトラブルに備えて事前にデータを実機にロードして確認をするんです。結構ギリギリだったりするとケースを開けて本体を出すのは大変なので、全部出さなくてもデータをロードしたり設定確認ができるようにしています。

プロならではの工夫が凝らされたケース! 素晴らしいです。本日はお忙しい中ありがとうございました。

有限会社ティースペック
http://www.t-spec.co.jp

製品情報
デジタルミキシングシステム RIVAGE PM3