【導入事例】株式会社映像センター 様 / 東京

Japan/Tokyo Mar.2022

株式会社映像センターは、映像・音響機器のレンタルと販売を通じて企業や官公庁、学校における映像空間づくりをトータルサポートするオーディオビジュアルコミュニケーションの専門企業です。

このたび東京・有明にある映像センター 本社オフィスのショールームに、ヤマハの遠隔会議用ワンストップサウンドソリューション「ADECIA」が導入されました。その導入の理由と、今後の遠隔会議の市場動向などについて株式会社映像センター 管理企画室 情報システム課 課長 内田 健次 氏と、同社 システム販売事業部 首都圏営業部ソリューション営業部 和泉田 幸穂 氏におうかがいしました。


遠隔会議システムの音響面を強化するため「ADECIA」を追加

このたびは貴社のショールームに「ADECIA」を導入いただきありがとうございました。まずは貴社のことをご紹介いただけますか。

内田氏:
弊社は映像・音響機器のレンタルと販売を行っており、特にオフィスや文教関係の映像音響機器のシステムの構築、導入をクライアント様のニーズに合わせてご提案しています。本社オフィスには遠隔会議システムを体験いただけるショールームを設けていますが、このたびそちらに「ADECIA」を導入いたしました。

株式会社映像センター 管理企画室 情報システム課 課長 内田 健次 氏

「ADECIA」を導入した経緯を教えてください。

内田氏:
ショールームには弊社の商材である「オールインワンミーティングボード MAXHUB」を設置しています。こちらはWebカメラ、マイクロフォン、スピーカー、モニター、ホワイトボード機能などを一体化したもので、1台でテレビ会議ができるというシステムです。このショールームは普段は我々の会議室としても活用しておりまして、私もよくここでリモート会議をするのですが、コロナ禍以降、机ごとに飛沫避けの大型アクリル板を設置してからは音が遮蔽されてしまって、スピーカーの音が聞こえづらかったり、マイクロフォンで声も拾いにくくなってしまいました。
そこでこの問題を改善するために「ADECIA」を導入することになりました。

Webカメラ・モニター、マイクロフォン、モニターなどを一体化した「オールインワンミーティングボード MAXHUB」
新型コロナウイルス染防止のため会議室の机はぞれぞれアクリル板で仕切られている

アクリル板で仕切るまでは大丈夫だったのですか。

内田氏:
結構広い会議室なので、話者の声質や声量によっては拾いにくいことはあったと思います。ただアクリル板を設置したところで急激に聞きづらさが増したのと、マイクロフォンも机の上に置くタイプだったので、アクリル板の影響をダイレクトに受けてしまうんです。それで社内からもなるべく早く改善してほしいということで導入に至りました。

アクリル板の影響を受けにくい天井設置型マイクロフォンと
ラインアレイスピーカーで音響クオリティが向上

「ADECIA」を実際に使ってみていかがですか。

内田氏:
天井設置型のマイクロフォンなのでアクリル板の影響は全く感じませんし、会議参加者それぞれの声も非常に明瞭に拾ってくれます。私は元々声が大きい方なので(笑)聞こえづらいと言われることはありませんが、声が小さい方や、マイクロフォンで拾いづらい声質の方もいらっしゃいます。そういう方がマイクロフォンを意識せず普通に話せるようになったと言っていました。それとスピーカーの音質が向上したことで会議がかなり快適になったと感じています。

天井に設置されたシーリングアレイマイクロフォン「RM-CG」

モニターの左右に設置されたラインアレイスピーカーは「VXL1W-16P」ですね。

内田氏:
はい。コンパクトすぎてスピーカーだと気づかない人もいるほどのサイズですが、音質がとてもいいと思います。実例で言いますと、弊社では四半期に一度全社会議があり、本社、名古屋、大阪の拠点、そして在宅勤務者と複数の拠点をつないだリモート会議を行っています。これは3、4時間ぐらいの会議なんですけど、これまではいつも発言者の言葉を聴き取ることにかなりの集中力が必要で、それだけでいつも非常に疲れていたんです。今思うとそれがかなりのストレスだったと思います。
ところが「ADECIA」導入後は本当によく声が聞き取れるようになりました。スピーカーの音が良くなることの心理的なプラス効果は本当に大きいと実感しています。

モニターの横に設置されたDante/PoE対応ラインアレイスピーカー「VXL1W-16P」

ショールームでは20人規模の会議室から
小規模な会議室まで様々なサイズの遠隔会議が体験可能

貴社のショールームとしての稼動状況とお客様の反応について教えていただけますか。

和泉田氏:
天井設置型マイクロフォンを運搬、仮設してデモするとなると、しっかりした環境作りのためには大がかりな準備が必要になってしまいますので、可能であれば弊社のショールームにお招きして「ADECIA」を使った遠隔会議を体験していただいています。会議室のサイズ感に関しても、今はパーティションを開けているので20人規模ですが、部屋を仕切れば小さい会議室になりますので、小規模な空間での使用感もご体験いただけます。

株式会社映像センター システム販売事業部 首都圏営業部ソリューション営業部 和泉田 幸穂 氏

実際のデモはクライアントの会議室と、このショールームをつないで相互で音声を確認するのですか。

和泉田氏:
そういうパターンが多いです。またヤマハさんにご協力いただくことで、東京営業所のショールームとこのショールームをつなぎ、2拠点で「ADECIA」を導入した場合のデモも行えるようになっています。

「ADECIA」を導入いただいたお客様の反応はいかがですか。

和泉田氏:
今までの会議システムって、どうしても小さいマイクロフォンと小さいスピーカーで一生懸命に聞いて頑張って声を張ってというストレスの中で会議していたんだと思うんです。デスクに置くマイクロフォンだと、話者はどうしてもそこに向かってしゃべらなくてはいけないという意識になりますが、「ADECIA」はシーリング設置ですし小さい声でも確実に音声を拾ってくれるのでマイクロフォンの存在を忘れてしまうぐらい自然にお話いただけます。その点を高く評価いただくことが多いです。
またラインアレイスピーカーもコンパクトなのに音が良いので、そこに驚かれる方も多いです。あとは天井設置マイクロフォンは机上にケーブル配線が無くすっきりしてスマートです。

会議システムを提供するシステムインストーラーとして「ADECIA」にはどんなメリットがありますか。

和泉田氏:
ここ数年天井設置型のマイクロフォンが増えてきましたが、ヤマハさんはもともと遠隔会議用のスピーカーフォンが強いですし、業務用のスピーカー機材も素晴らしいので、マイクロフォン、プロセッサー、そしてスピーカーまでが1つのシステムになっている「ADECIA」は非常に扱いやすいです。それとこのショールームもそうでしたが、既存の設備に対して「ADECIA」が追加しやすいこともメリットです。初期投資が抑えられるのでこちらとしても提案しやすいです。

L2スイッチ「SWX2310P-10G」(上段)、遠隔会議用プロセッサー「RM-CR」(下段)

コロナ禍を契機に遠隔会議システムの
投資効果の高さが認知されつつある

今後の会議室にとってオンラインやハイブリッド用の設備は必須となるのでしょうか。

和泉田氏:
今すでに会議室においてリモート対応は必須だと思います。以前は会議室といえばたくさん人が入る部屋、たくさんの人に見てもらえる大きなボードやスクリーンがほしい、と言われましたが、今はまずカメラは必須で、なるべく簡単にWeb会議ができるようにしてほしい、と言われます。

内田氏:
普段私がやり取りをしているシステム系の会社は、元々あった大会議室を小分けにして、ミーティングスペースを拡充したと聞いています。大きな部屋の需要より、小さい部屋をいっぱい持って、回線を強化してリモート用のスタジオ環境を作る方向になっている会社さんも多いと感じています。

和泉田氏:
実際、小さい会議室に改装したいというお客様が増えています。最近は撮影スタジオのように背景変更用のグリーンバックがあって、カメラが常設されていて、部屋に入ったらすぐにWeb会議システムで会議が始められる小さな部屋を作ってほしいという要望が増えています。

コロナ禍後もリモート会議はなくならないのでしょうか。

和泉田氏:
リモート会議のネガティブ要素は「実際会わないと話がしにくい」とか「よく聞こえないのであまり意味がない」というものでしたが、音声の問題が「ADECIA」などで劇的に解消されてきているので、今後もリモート会議は増えていくのではないでしょうか。

内田氏:
直接的な話をすれば、目に見える効果は出張減による移動コストの削減です。たとえば先ほどの四半期に一度の会議も以前は対面でした。これがリモートになって出張経費がかなり削減できています。このように投資効果は高いわけです。弊社にもイベント部門はありますが、すでにイベントやライブは配信とリアルとのハイブリッドがあたりまえです。今後のコミュニケーションのあり方は、オンラインの利用が当たり前になるでしょうし、音や配信に関わるシステムの需要も、ますます高まってくると思います。

本日はご多忙の中、ありがとうございました。

株式会社 映像センター
https://www.avc.co.jp

製品情報

遠隔会議用ワンストップサウンドソリューション ADECIA