【導入事例】株式会社NTTドコモ 東北支社 様 / 大会議室 / 仙台
Japan/Tokyo Jun.2022
NTTグループの総合ICT事業を担う企業として、携帯電話サービス、端末機器販売などの通信事業、動画/音楽配信、決済サービスなどを担うNTTドコモ。その全国展開を支える10支社のうち、青森・秋田・岩手・山形・宮城・福島の6県を管轄する株式会社NTTドコモ 東北支社に、ヤマハの遠隔会議用ワンストップサウンドソリューション「ADECIA」が導入されています。
「ADECIA」を採用した理由や、導入後の使い勝手等、同支社 企画総務部 部長の上野 英俊 氏と企画総務部 事業企画担当の平山 卓 氏にお話をうかがいました。(所属は取材当時)
距離を感じさせない臨場感のある音声が「ADECIA」選定のコアに
はじめに株式会社NTTドコモおよび東北支社の概要をご紹介いただけますか。
上野氏:
弊社は日本電信電話公社時代に始まったポケットベルのサービスに端を発し、エヌ・ティ・ティ・移動通信企画株式会社として1991年8月に設立、翌年7月に営業を開始しました。現在は『新しいコミュニケーション文化の世界の創造』を企業理念とし、スマートフォン/タブレットを中心としたモバイル通信と、そこから広がる快適で便利な生活の実現に向けたさまざまなサービスの提供を軸に事業展開しています。東北6県を管轄する東北支社は、県域拠点と連携しながらNTTドコモのサービスを便利にお使いいただくためのさまざまなご提案を行っています。
「ADECIA」導入にあたってはどのような経緯があったのでしょうか。
上野氏:
「ADECIA」を導入したのは、東北支社の拠点であるドコモ東北ビルの大会議室です。ここには従来からプロジェクターや音響設備等の会議支援システムを配備し、会議だけでなく入社式や研修会などさまざまなイベントを実施できる環境を整えていました。そのシステムの更新を検討していた中コロナ禍となり、以前のような集合型の会議・イベントからオンライン中心の会議・イベントへとシフトする必要が生じました。
そのとき思ったのが「オンラインだからこそ、リモート参加の社員に対してもリアルな会議と変わらないような臨場感のある音声を届けたい」ということです。地理的に離れた人に不明瞭な音声が届く状況では、どうしても「距離」を感じさせてしまう。そのためにできるだけ明瞭に音声を拾ってくれる会議システムを選びたいと考え、「ADECIA」の導入に至りました。
仙台と東京をオンラインで結び、両地点で事前に音質確認
「RM-CG」の優れた音声自動追尾性能が選定の決め手に
会議室のレイアウト変更やマイクセッティングの負担軽減も導入の理由だったと聞きました。
平山氏:
はい。この会議室は、パーテーションで2部屋への分割・併合が行えるだけでなく、パーテーションを外し1部屋として使用できることもあり、さまざまなスタイルの会議やイベントに利用されています。ですから会議支援システムの更新に際しては、机や椅子のレイアウトを変更した時も、できるだけスムーズに準備ができる環境にしたいと考えていました。オンライン会議のたびに会場レイアウトに合わせてマイクを並べるのは手間がかかりますし、コロナ禍では密を避けるために距離をとって座りますので、話者ごとのマイクの数も増えることになります。
会議室の準備負担を減らす何かよい方法がないか議論を重ねていた中、全国の著名な企業や大学、公官庁に向けた会議・音響システムの設計・施工で実績がある東和エンジニアリングさんのご紹介で天井設置型マイクを知りました。
ヤマハ以外の天井設置型マイクも検討されたのでしょうか。
平山氏:
検討しましたが、実際に東京のヤマハのショールームとドコモ東北ビルをオンラインで結んで音質確認を行い判断しました。決め手となったのは、室内のどこから発言してもしっかりと拾ってくれ、明瞭な音声を遠隔先へ届けられたことです。「RM-CG」には音声自動追尾機能が搭載されているとのことで、あちこちから発言があってもしっかり追尾してくれます。
「ADECIA」を導入されてすでに1年以上たちますが、使用感や使い勝手はいかがですか。
上野氏:
シーリングアレイマイクロフォンは、とてもクリアな音声を届けることができて、対面で会議をしているようなリアル感、臨場感があります。従来だとマイクに向かって話さなくてはならないという配慮が必要でしたが、今は自動的に音声を拾ってくれるのでマイクの存在を気にしなくてよくなりストレスがありません。見た目も天井設置で視界を邪魔しないし場所も取らないし、使い勝手はとてもいいと思います。
平山氏:
天井設置ということで、マイクセッティングの必要がなくなり会場設営の手間が劇的に減りましたし、テーブルレイアウトの自由度も格段にアップしました。以前の会議は対面での集合型がほとんどでしたが、コロナ禍ではリアル参加する人数を絞った会議や1対多で配信するスタイルも増えたので、いろいろなレイアウトに対応できるのはありがたいです。
貴社は総合ICT事業を展開する、いわばコミュニケーションのリーディングカンパニーですが、コロナ禍によってオンライン会議やリモートワークの重要度は増したのでしょうか。また、会議支援システムは今後どのようになっていくと思われますか。
上野氏:
仕事におけるオンラインの利用は機会も頻度もやり方も大きく変わりましたね。通常の業務もリモートワークで進めることがかなり多くなっています。NTTグループとしましても、2020年にはウィズ/アフターコロナの社会を見据えた『リモートワールド(分散型社会)』に着目し、その実現に向けた取り組みをスタートさせていますし、今年7月にはリモートワークを行う従業員の居住地制限を撤廃するなど、時代に先んじた方針が次々と打ち出されています。
この春には、仮想現実VRや拡張現実ARなどの技術を活用したサービスを『NTT XR』と名づけて、リアルの限界を超えた世界の体感・体験を多くの方に共有いただくというグループとしての新たなビジョンを公表しましたが、そうした技術を取り入れることで会議支援システムも変わっていくのではないでしょうか。
会議というと堅苦しいイメージがありますが、たとえば、リアルの自分の代わりに魅力的なキャラクター(アバター)の姿で会議に参加できるとか、遊びごころのある会議支援システムがあったら、コミュニケーションが弾んでこれまでになかったようなアイデアが生まれるかもしれません。
本日はお忙しいところお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
株式会社NTTドコモ 東北支社
https://www.docomo.ne.jp/tohoku/
製品情報
遠隔会議用ワンストップサウンドソリューション | ADECIA |