【導入事例】ファーストキャビン市ヶ谷 様 / ホテル / 東京

Japan/Tokyo Sep.2022

2022年2月、東京・JR市ヶ谷駅から徒歩2分の好立地に飛行機のファーストクラスをイメージしたコンパクトホテル「ファーストキャビン市ヶ谷」がリニューアルオープンしました。「美と健康」をテーマにしたファーストキャビン市ヶ谷に音響設備としてヤマハの「スピーチプライバシーシステム」とBGM設備に最適なチューニングを施したヤマハシーリングスピーカー「VCシリーズ」が導入されました。

その導入理由と使い勝手や音の印象について、株式会社 ファーストキャビンHD取締役 小林 千花氏と、設計施工を担当された電音エンジニアリング株式会社 システム事業部 営業グループ 鈴木 翔登氏にお話をうかがいました。


飛行機のファーストクラスをイメージしたコンパクトホテル
ファーストキャビン市ヶ谷は「美と健康」にフォーカス

ファーストキャビン市ヶ谷はいつオープンしたのですか。

小林氏:
ファーストキャビンは都内には赤坂、愛宕山、羽田空港内など、さらに関西や九州まで、現在国内で9つが営業しています。ファーストキャビン市ヶ谷の開業は1年前2022年2月にリニューアルオープンしました。

ファーストキャビンのコンセプトについて教えてください。

小林氏:
ファーストキャビンは飛行機のファーストクラスをイメージしたラグジュアリーなコンパクトホテルです。気軽に利用していただくことで、時間に余裕を持つことができ、身体も心も充実するということで「STAY SMART」というコンセプトを掲げています。

ファーストキャビン市ヶ谷の特長はありますか。

小林氏:
ファーストキャビン市ヶ谷は「美と健康」をテーマにしています。たとえばホテルプランとして「16時間断食」を提唱されている青木厚先生の完全監修のもと、実際に16時間断食していただく「ファーストファスティング-青木式16時間断食プラン-」を用意しています。プラン監修医師の青木先生が16時間断食をレクチャーする動画や キャビン内でできる独自の筋トレプログラム動画をプラン限定で配信し、空腹時には「レスキューフード」として1階のラウンジで空腹時にナッツを食べたりスムージーを飲んだりできます。気軽にファスティングを体験してもらおうというコンセプトで実施しています。

もう一つの特長は漫画が約3,000冊も用意されているラウンジです。ラウンジはワーキングスペースとしてお使いいただいても、また日常から離れて漫画を読みながらリラックスする隠れ家的なスペースとしても活用していただけると思います。

ファーストクラスキャビン
ファーストファスティングプラン
ラウンジ
ラウンジには漫画が3,000冊以上用意されている

さきほど客室を拝見しましたが、女性と男性のフロアが完全に別れていて、女性の方でも安心して泊まれそうだと感じました。

小林氏:
ファーストキャビンは男性用と女性用のエリアをしっかりと分離しているので安心してお泊まりいただけます。また美肌や身体のリラックス効果が期待できる「ファイテンウォーターシステム」採用の大浴場のパウダールームもあり、女性のお客さまからご好評いただいております。

パウダールーム
大浴場

ラウンジにスピーチプライバシーシステム「VSP-2」を、
全客室フロアでシーリングスピーカー「VC6NB」を設置

このたびヤマハの音響機器を導入いただいた経緯をご紹介ください。

鈴木氏:
リニューアル前からラウンジにヤマハのスピーチプライバシーシステム「VSP-2」が導入されていまして、お客さまに好評だったためです。また他にも、館内全体にヒーリング効果のある音・音楽を再生するシステムを設置しようということになりました。

電音エンジニアリング株式会社 システム事業部 営業グループ 鈴木 翔登 氏
ラウンジに設置されたスピーチプライバシーシステム「VSP-2」コントロールユニット(上)とスピーカー(下)

小林氏:
これまで客室フロアは無音だったので、どうしても生活音が聞こえてしまうケースがありました。それを少しでも気にならないようにするにはどうしたらいいのかを考えて、ラウンジのようにヒーリングミュージックとサウンドマスキングをミックスして客室に流してみたらどうだろうというアイディアが出ました。それで電音エンジニアリングさんにお願いしてテストしたところたいへん好評だったので、導入に至りました。

今回客室スペース用にヤマハのシーリングスピーカー「VC6NB」を導入いただきましたが、その選定理由を教えてください。

鈴木氏:
フロア全体をカバーしたかったので、できるだけ広い範囲に音が届くスピーカーということで検討し、ヤマハのシーリングスピーカー「VC6NB」を選定しました。ファーストキャビン市ヶ谷では客室フロアなど全部で39台設置しています。ヤマハのシーリングスピーカー「VCシリーズ」はカバーエリアが広いだけでなく、コストパフォーマンスが高く、音質も高品位で、設置の面でも施工側としても使いやすいので、ホテルのBGM再生用にはとても良いスピーカーだと思います。

客室フロアがシックな黒が基調の内装なので「VC6NB」の黒いカラーリングがよく馴染んでいますね。

小林氏:
私も最初はどんな感じになるのかと思っていましたが、仕上がりを見て、天井と色もデザインもよくマッチしたと思っています。

客室天井に設置された「VC6NB」
フロントの裏に配置された音響用ラック

スピーチプライバシーシステムは
防音よりも費用対効果が高い

リピーターの方も多くいらっしゃると思いますが、音の変化について反響はありましたか。

小林氏:
今までは客室フロアでは音に気を遣うとおっしゃる方もいらっしゃいましたが、BGMを導入したことで生活音があまり聞こえなくなった、服の脱ぎ着や片付けなどが抵抗なくできるようになったとおっしゃるリピーターの方が多いです。また以前は階段を登る音などが気になる、という方もいらっしゃいましたが、それもBGMの効果でマスキングされて気にならなくなったようです。

音を消すのではなく、音を出すことによって防音のような効果が出せるんですね。

鈴木氏:
そうなんです。弊社はよく「会議室の声が漏れるので防音したい」という依頼を受けますが、防音工事は工事規模も大きくなります。そんな場合、弊社では音を出すことで生活音や会話をマスキングするヤマハの「スピーチプライバシーシステム」を提案することが多いです。そのほうが安価ですし、設置も容易で費用対効果は高いです。

小林氏:
私たちもそれを実感しており、つい2022年9月16日にリニューアルオープンした「ファーストキャビン西梅田」でもヤマハの音響システムを導入しました。今後は他の店舗でも導入を検討したいと思っています。

ありがとうございます。最後にファーストキャビンの今後の目標をお聞かせください。

小林氏:
今後は日本全国に施設を展開したいと考えています。また女性のお客さまの利用をもっと増やしていきたいと思います。カプセルホテルやコンパクトホテルはどうしても女性一人では不安、という方も多いと思いますが、いちどお泊まりいただければファーストキャビンの魅力がおわかりいただけると思いますし、泊まることで時間の余裕が生まれるファーストキャビンの「STAY SMART」もご実感いただけると思います。普段使いのホテルとして、ぜひお気軽にご利用ください。

本日はお忙しいところお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

ファーストキャビン市ヶ谷
https://first-cabin.jp/hotels/33

製品情報

スピーチプライバシーシステム VSP-2
シーリングスピーカー VC6NB