【導入事例】株式会社イトーキ 様 福岡オフィスプラザ / オフィス・ショールーム / 福岡

Japan/Fukuoka Jul.2022

『明日の「働く」を、デザインする』をミッションステートメントとし、健康的で、かつ高い生産性と創造性が発揮できるオフィス環境を提案する株式会社イトーキ。このたび九州のビジネスの中心地、福岡市天神にあるイトーキのショールーム兼オフィス「福岡オフィスプラザ」に、ヤマハの遠隔会議用ワンストップサウンドソリューション『ADECIA』が導入されました。

その導入の理由と活用方法などについて、株式会社イトーキ 営業本部 セールスディベロップメント統括部 ソリューション営業部 第2支店 支店長 田口 陽介 氏と、同 ワークスタイルデザイン統括部 第1デザインセンター 4ルーム 室長 奥園 浩一郎 氏にお話をうかがいました。

株式会社イトーキ 営業本部 セールスディベロップメント統括部 ソリューション営業部 第2支店
支店長 田口 陽介 氏(左)
同 ワークスタイルデザイン統括部第1デザインセンター 4ルーム 室長 奥園 浩一郎 氏(右)

イトーキが提案する先進的なオフィス環境を
稼動している状況で見学できる「ワーキングショールーム」

福岡オフィスプラザについてご紹介ください。

奥園氏:
イトーキ福岡オフィスプラザは2021年12月にオープンしました。ここは私たちが実際に執務しているオフィスでもあり、また「ワーキングショールーム」と言って弊社がご提案する様々なソリューションを実際に使っているところを見ていただくショールームの機能も持っています。

株式会社イトーキ ワークスタイルデザイン統括部第1デザインセンター 4ルーム 室長 奥園 浩一郎 氏

単なるショールームではなく、みなさんが働いている姿を通して具体的にどのように機能しているかがわかるわけですね。

奥園氏:
そうです。しかも私たち自身が使ってみることで、実践的な知見や経験が得られますから、それらを製品開発にフィードバックしたり、リアルなケーススタディとしてお客様に提案する、といったことも行えます。

イトーキ福岡オフィスプラザにはどんなスペースがあるのですか。

田口氏:
ここは個室が極端に少ないオープンオフィスで、個室の会議室は『ADECIA』を導入した「プレゼンテーションルーム」だけです。あとは「フォンブース」という1人で入ってリモート会議を行う個室が2部屋、それと弊社の新製品を試用するLABOというスペースが3つほどあって、そこでは定期的に新製品を入れ替えて我々自身が試用しています。

株式会社イトーキ 営業本部 セールスディベロップメント統括部 ソリューション営業部 第2支店 支店長 田口 陽介 氏
イトーキ福岡オフィスプラザ見取り図
フォンブース1
LABOスペース

コストパフォーマンスと集音性能の高さで『ADECIA』を採用

今回プレゼンテーションルームに遠隔会議用ワンストップサウンドソリューション『ADECIA』を導入いただいた理由を教えてください。

田口氏:
プレゼンテーションルームはベンチシートで机がないんです。ですから机上に設置するマイクではなく天井設置型を最初から検討していました。2018年秋に新本社オフィスとして立ち上げたショールーム「ITOKI TOKYO XORK」では他社製シーリングマイクを導入した経験があり、天井設置型は便利だという認識は持っていました。今回は使い勝手とコストパフォーマンスが優れている点で『ADECIA』を導入しました。我々自身が使いやすいということだけでなく、自信を持ってお客様に勧めやすいと感じています。

プレゼンテーションルームでは大型モニターの前にベンチシートが設置されている

奥園氏:
卓上型のマイクはどうしてもマイクを意識しますから、発言にある種の緊張感が出てしまいます。一方、天井設置型ではマイクを意識することなくリラックスした雰囲気の会話が引き出せるのですが、そのぶん参加者が次々発言したり複数人で喋りだしたりすることもあります。話者を自動で収音してくれる性能の高さが『ADECIA』にはあり、それらの発言をしっかりと拾ってくれるので、ストレスなく遠隔で会話が行えます。そういった点も『ADECIA』導入理由の一つです。

プレゼンテーションルームに設置されたシーリングアレイマイクロフォン『RM-CG』

ラインアレイスピーカー『VXL1B-16P』の導入理由も教えてください。

田口氏:
さまざまなメーカーの製品を組み合わせてシステム構築する方法もありますが、設定や調整などを個別で行う必要があり煩雑になります。その点『ADECIA』はマイク、プロセッサー、スピーカーがセットになっており、設定も一括で自動調整できるのでそのメリットを生かしました。ラインアレイスピーカー『VXL1B-16P』はデザインが洗練されていて、そこも気に入っています。さらにPoE給電でアンプ内蔵なので、音声のDante用LANケーブル1本だけで接続できるのも施工面では大きなメリットです。

モニターの左右に設置されたDante/PoE対応ラインアレイスピーカー「VXL1B-16P」

『ADECIA』の音の印象はいかがですか。

奥園氏:
とてもいいですね。『VXL1B-16P』はリモートミーティング先からの音声が非常に聴き取りやすいですし、『RM-CG』は自室の誰が発言しても相手にきれいに聞こえます。

プレゼンテーションルームはかなり横長ですが、『VXL1B-16P』は非常に指向性が広く、音が均等に広がるので両サイドまで問題なくカバーできています。また人の声が聴き取りやすいような音質設定をしていただいたので、明瞭性も全く問題ありません。会話の内容が非常にクリアに聞こえます。

会議室にベンチシートを置くという発想は意外でしたが、参加メンバーの距離感が近く、リラックスして会話ができますね。

奥園氏:
そうなんです。しかもリモート先から見るとベンチシートに座っているメンバーは、ひな壇に並んでいるような映りで話者が分かりやすいんです。ベンチシートの後ろには2列目のカウンター席があり、そこにも座れるようになっています。こちらも好評で参加者みんながカジュアルに話すことができるようになりました。

ベンチシートの後ろ側の2列目のカウンターも活用できる

ウェブ会議の増加でニーズが急激に高まった
スピーチプライバシー「VSP-2」のデモも可能

福岡オフィスプラザにはヤマハ独自のサウンドマスキング技術で会話内容の漏洩を防ぐスピーチプライバシーシステム「VSP-2」も導入されています。その導入理由も教えていただけますか。

田口氏:
スピーチプライバシーシステムは遠隔会議が増えたことで特にニーズが高まり、最近お客様からの問い合わせが増えています。弊社では「ITOKI TOKYO XORK」という東京のショールームが立ちあがった2018年から、社員の心身を健全に保つ空間品質基準「WELL Building Standard」を導入しました。その基準に基づき、弊社のオフィスにはスピーチプライバシーシステムを設置することが標準となっています。この福岡オフィスプラザではプレゼンテーションルームとフォンルームの周辺にスピーチプライバシーシステム「VSP-2」を設置しています。

照明レールにマウントされたスピーチプライバシーシステム「VSP-2」のスピーカー部
「VSP-2」プロセッサー部

奥園氏:
ここでは常時スピーチプライバシーシステム「VSP-2」を稼動させていますので、サウンドマスキングのデモは、最初にサウンドマスキング音を“オフ”にするところから始めます。その時の発言するのが憚られる静けさと会話の筒抜け感には、みなさんたいてい驚かれます。『ADECIA』の性能もそうですが、「VSP-2」のサウンドマスキングの効果も実際に体験しないと実感できませんので、ご興味がある方はぜひイトーキオフィスプラザでご体験いただきたいと思います。福岡オフィスプラザはこれからのワークプレイスを、見て、触れて、感じる、ことができるライブオフィスです。ウェブ経由でご予約いただければどなたも来館いただけます。

ショールームにはワークブースの豊富なラインナップを展示中

本日はご多忙の中、ありがとうございました。

株式会社 イトーキ 福岡オフィスプラザ
https://cs.itoki.jp/showroom/fukuoka/

製品情報

遠隔会議用ワンストップサウンドソリューション ADECIA