【導入事例】Listen 様/ SRカンパニー / 佐賀

Japan/Saga Apr.2022

佐賀県小城市にオフィス兼倉庫を構えるListen様は、2004年に設立されたPAカンパニーです。コンサートやイベントを中心に、様々な催し物の音響を手がけ、また『ドゥイング三日月(小城市生涯学習センター)』の施設管理も担当しています。

そんなListen様は2019年、メインのスピーカー・システムとして、GEO M10シリーズとNXAMPMK2を導入。さらには昨年、モニター・スピーカーとしてP12を追加導入し、Danteを基盤としたハイ・クオリティで堅牢なPAシステムを構築しました。

はたしてどのような経緯でNEXO製品を導入することになったのか、どのあたりを気に入ってNEXO製品を愛用し続けているのか、代表の松浦克至氏にお話を伺いました。


Listen様は2004年に設立されたと伺いました。

松浦氏:
以前は長崎の音響の会社で働いていたのですが、2004年に故郷の佐賀に戻り、独立して立ち上げたのがListenになります。手がけている仕事は多種多様で、イベント、コンサート、お祭り、発表会、コロナ禍でライブ配信も始めましたし、本当にいろいろですね。小城市にキャパ500人くらいの『ドゥイング三日月』という施設があるのですが、そこの管理も手がけていますし、音響機材のレンタルもやっています。田舎ですから、周りはウチみたいに個人で営んでいる音響屋さんが多いので、そういった人たちと協力して現場をこなすこともありますね。

現在、メインとなっている機材を教えていただけますか。

松浦氏:
卓はほぼヤマハさんで、メインはQL5とQL1、ステージ・ボックスはRio3224-Dですね。あとは独立したときに購入した01V96もいまだに使っています。私は新しいもの好きで(笑)、最新機材が出るとすぐに飛びついてしまいますね。スピーカーは2/4対向のNEXO GEO M10システムがメインで、他にはヤマハさんのパワードスピーカーDZR12やDXR10も使っています。

GEO M10を導入されたきっかけを教えてください。

松浦氏:
2019年に導入したのですが、それまで使っていたラインアレイが更新時期に入っていたので、導入の2年くらい前から検討し始めました。メーカーさんからデモ機をお借りし、『ドゥイング三日月』で個人的な試聴会をやったりして(笑)、市場に出回っているスピーカーはほとんど聴いたのではないかと思います。

最終的にGEO M10を選定した理由の一つは、専用アンプのNXAMPMK2がDanteに対応している事です。私が若い頃は、すべてのスピーカーをマルチで繋いでというのをやっていたわけですけど、Danteではたった数本のケーブルでセットアップが完了してしまう。QLシリーズとRio3224-Dを導入して、本当に夢のようなオーディオ・ネットワークだなと感動し、いずれはシステム全体をDanteで統一したいと考えていたんです。

その点GEO M10とNXAMPMK2は、単にDanteに対応しているというわけでなく、QL側でパッチやアンプのコントロールまでできてしまう。最近の現場は、卓の周りにたくさんのパソコンがあるわけですが、このシステムならば、パソコンを開かなくてもQL側でセットアップができてしまうんですよね。私が手がけている現場は、機材を搬入したらすぐにリハーサルに入らなければならないことが多いんですけど、そんなタイトな現場でもパソコンを開かずに作業に入ることができる。QLシリーズとのインテグレーションが、一番の魅力と言ってもいいかもしれません。

サウンドに関しては、どのような印象でしたか。

松浦氏:
GEO M10を導入する際、最後まで悩んだスピーカーがあったのですが、実際に大音量で試聴してみると、何かしっくりこなかったんです。EQを触っても、自分のイメージと少し違うというか。その点、GEO M10はEQの反応も良く、自分のイメージどおりに鳴ってくれるスピーカーという印象でした。素直でクセがなく、最初に小屋鳴りをちょこっと切りさえすれば、細かいチューニングをしなくても使えてしまうというか。

それともう1つ選定ポイントだったのが、可搬性とセッティングのしやすさです。新しいラインアレイを選定するにあたって、1人で積み下ろしができるというのは絶対条件だったんですが、GEO M10は非常に軽量で、2/3だったら1人でスタッキングできてしまう。これもGEO M10を選んだ大きなポイントでした。

導入後、現場での使用感はいかがでしたか。

松浦氏:
確か長崎ブリックホールで行われたバレエの発表会が最初だったと思うのですが、イメージどおりのサウンドでした。普通にセッティングするだけで、“もうこのままでいいや”という音が鳴ってくれる(笑)。以前使っていたラインアレイは、耳に痛いところが出てくる感じだったんですけど、GEO M10はそれとは対照的で、突っ込んでも小さな音でも耳障りな音にはならない。でも、ハイが出ていないわけではなくて、ちゃんと出ていて聴こえるんです。ローエンドの箱鳴りする部分だけを切ってしまえば、ハイに関しては最初の段階でチューニングする必要はほぼ無いですね。人間の声というか言葉もクリアで、これは専用のNXAMPMK2によるところが大きいんでしょうけど、これまでとはまったく解像度が違います。

MSUB15が2台とGEO M1012が4台の2/4対向システムを導入したのですが、パワー的にもウチが手がけているような現場なら問題無いですね。2,000人を超えるキャパの会場で、ロックだと物足りないかもしれませんが、演歌のコンサートとかであれば全然いけてしまいます。

セッティングのしやすさについてはいかがですか?

松浦氏:
普通の連結方法だと2人いないと固定が難しいのですが、GEO M10は上から落とし込めばピンが自動で挿さるオート・リグなので、1人でガチャンと積めてしまいます。ただ、いつも気を付けているのはスタッキングです。GEO M10は角度を自由に変えられるのですが、このセッティングを間違えてしまうと、とんでもないことになってしまうんですよ。ホールのオペ席って大抵一番高い場所にあるのですが、そこに合わせてハイをチューニングしてしまうと、下の席でワンワンした音になってしまうことが多いんです。ですので、セッティング時は会場内を歩き回って、音が客席に均等に届いているか、オペ席にもしっかり届いているかどうか、入念に確認します。角度を1つ変えるだけで、ハイがスコーンと聞こえるようになりますからね。

先頃、P12も導入していただきました。

松浦氏:
先ほどもお話ししたとおり、すべてをDanteで統一するのが目標だったので、モニター用にもNXAMPMK2でドライブするP12を導入しました。これまでモニターは、2ウェイ・タイプしか所有しておらず、ウチはトラックを持っていないので、コンパクトな同軸タイプに惹かれたんです。まだ3現場くらいしか使っていないんですけど、そのうち1つの現場ではインフィルとサイドフィルで使いました。現場で使った印象としては、音の分離感が素晴らしいなということ。これだけオケが出ていたら、声は抜けてこないんじゃないかと思ったんですが、P12は一つ一つの音がきれいに分離して聴こえるんです。ミュージシャンの反応も、“聴きやすくて良かった”と好評でしたし、現場をお願いしたステージ・マンも“PAチックな音というか、ガッツリした音で良い”と言っていましたね。

最後に、NEXO製品に対する印象をお聞かせください。

松浦氏:
GEO M10は3年間使ってきて、ウチにとってはベスト・セレクションのスピーカーだと思っています。いろいろな仕事に対応できて、スタッキングにも時間がかからず、Danteで全部繋がっているので仕込みも早く済む。パソコンを広げなくてもパッチやレベルの変更ができてしまいますし、個人でやっているPA屋には本当にベスト・セレクションのスピーカーですね。あとはヤマハさんのサポートがあるというのも心強いです。Danteになって、ああいうネットワークの知識は皆無だったんですけど、ヤマハさんは電話ですぐにサポートしてくださいますし、安心して使えています。

本日はご多忙の中、ありがとうございました。


データ

NEXO

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