Do More - 新しい時代の、新しいDM。コンパクトにして妥協のない次世代デジタルミキシングコンソール『DM3シリーズ』を発表

2023年4月7日 静岡 - ヤマハ株式会社はプロフェッショナルオーディオのデジタルミキサーラインナップに新たにDM3シリーズを追加します。Dante対応モデルとDante非対応モデルを用意し、幅広い用途に対応するヤマハで最もコンパクトなデジタルミキシングコンソールです。

コンパクトなデジタルミキサーを選ぶとき、限られたスペースでの使用を重要視するため、必要な機能を妥協しがちです。DM3シリーズは、この固定観念を覆し、コンパクトミキサーの新たなスタンダードとなるでしょう。96kHzサンプリングレートの高音質、充実した機能、迅速でシンプルなセットアップと操作性を、わずか320×140×455mm、重さ6.5kgの筐体に凝縮し、このサイズのミキシングコンソールでは他に類を見ないポータブル性を実現しています。

DM3シリーズは、様々なオーディオ機器と迅速かつ柔軟に接続できるオーディオネットワークDante搭載した「DM3」と、Dante非搭載の「DM3 Standard」の2機種のラインナップからなります。Dante搭載以外の機能は両機種共通で、モノラル16ch、ステレオ1ch、FX Return 2chの入力チャンネルと、Mix バス 6ch、FX Send 2ch、ステレオバス1ch、マトリクス2chの出力チャンネルを搭載しました。

高音質なオーディオ、低レイテンシー、18種類の高品質エフェクトを2系統搭載しており、マルチタッチコントロールに対応した9インチの大型スクリーンとTOUCH AND TURNノブで、シンプルかつ直感的に操作することができます。また、「DM3 Editor」や「DM3 StageMix」では、チャンネル名を複数の言語から選択、設定できたり、背景の明暗も調整できるなど、周囲の明るさに合わせたり、また様々な言語のユーザーにも使いやすくなっています。

DM3シリーズは、そのコンパクトなサイズにもかかわらず、さまざまな用途に対応することで、ユーザーの可能性を広げます。カスタムフェーダーバンクや個別のモニターミキシングのための「MonitorMix」により、プレゼンテーションや会議からライブバンドや多種多様なイベントまで、幅広いライブサウンド用途に活用できます。また、DM3はDante対応メインミキサーの拡張用途としても最適です。

また、DM3シリーズは、18in/18outのUSBオーディオインターフェースとDAWリモート機能により、レコーディングやミックスに必要な機能を備え、音楽制作、レコーディングを効率化します。

USB to Host端子経由でのマルチトラックレコーディングに加え、フロントパネルのUSBコネクターを使用したシンプルな2トラックレコーディングも可能です。Dante対応のDM3では、Dante Virtual Soundcardを使用したマルチトラックレコーディングにも対応します。また、DAWリモート機能により、様々なDAWをミキサーからコントロールすることができます。録音した音源は、付属のCubase AIやお好みのDAWで編集することができます。

DM3シリーズは、高品質なストリーミング配信に必要な機能を備えています。ステレオやマトリクスなど、オーディオルーティングは自由度が高く、配信先に応じて独立したミックスを制作することができます。

DM3シリーズのもう一つの重要な市場は固定設備です。両機種ともOSCとMIDI(USB経由)の汎用性の高い外部制御プロトコルに対応し、ユーザーアカウントコントロール、User Defined Key、カスタムフェーダーバンクを用いて、ユーザー向けの設定を行うことができます。また、ヤマハのソフトウェア「ProVisionaire」に対応しており、遠隔操作や設置場所のモニタリングなどのニーズに合わせたオーダーメイドのコントロールパネルを作成できます。また、オプションのラックマウントキット「RK-DM3」を使用することで、両モデルとも標準的な19インチ機器ラックに13Uでマウントすることが可能です。

DM3シリーズには、様々なソフトウェア・アプリケーションを用意しており、より柔軟な対応が可能です。オンライン操作とオフラインでの設定・編集が可能なスタンドアローンのWindows/Macアプリケーション「DM3 Editor」、シンプルで直感的なインターフェースでDM3シリーズをリモートコントロールできるiPadアプリケーション「DM3 StageMix」などがあり、エンジニアはステージ上の演奏者の位置からミックスパラメーターをコンソールすることができます。また、iOS/Android端末用のアプリケーション「MonitorMix」は、各出演者のモニターミックスを出演者それぞれが手元でコントロールすることができます。

両モデルとも、セットアップ時間を大幅に短縮するために、使用シーンに応じた豊富なシーンプリセットを搭載しています。また、著名なエンジニアや多くのメーカーの協力を得て制作した、さまざまなマイクや出力機器に対応するQuickPro Presets™を搭載しています。このプリセットのパラメータは、そのまま使用することも、調整するための出発点として使用することもできます。

ヤマハ株式会社 音響事業本部プロフェッショナルソリューション事業部グローバルマーケティング&セールス部長 Thomas Hemeryのコメント:

DM3シリーズはコンパクトな筐体でありながら、多彩なアプリケーションに使用できるミキシングコンソールです。機能性や操作性が高いことはもちろん、シンプルで直感的なインターフェースや新たに対応したチャンネルネームの多言語対応により、様々なお客様にとってより身近で親しみの持てるコンソールとなれることを期待しています。

Yamaha Digital Mixing Console DM3 Series

DM3 Series

あらゆるシーンやシステム規模にフレキシブルに対応するコンパクトなデジタルミキシングコンソール。