【STAGEPAS 1K アンバサダー事例】社会福祉協議会 / 京都府宇治市

Japan/Kyoto Jul.2023

地域の福祉を推進・支援する目的で全国の市町村に設置されている社会福祉協議会。宇治市にある社会福祉協議会でヤマハのポータブルPAシステム「STAGEPAS 1K」が活躍していると聞きました。

どのような用途で使われているのか、そして使い勝手などについて、宇治市社会福祉協議会の田中 弘導 氏にお話をうかがいました。

社会福祉法人 宇治市社会福祉協議会 田中 弘導 氏

高齢者の方々に憩いの場を提供する「ふれあいサロン」で「STAGEPAS 1K」を活用

社会福祉協議会の主な仕事内容を教えていただけますか。

田中氏:
社会福祉協議会は、各都道府県や市区町村に設置された非営利組織として福祉活動を推進しています。活動としては地域や関連機関と協力し、福祉サービスや相談、ボランティア活動の支援などを行っています。例えば災害が発生した際にはボランティアの方々を受け入れる災害ボランティアセンターの運営などを担います。

宇治市社会福祉協議会は宇治市総合福祉会館にある

田中さんは「STAGEPAS 1K アンバサダー」に当選されました。アンバサダープログラムに応募した理由を教えてください。

田中氏:
地域の施設で開催している「ふれあいサロン」は、高齢者の方々にとって大事な憩いの場となっています。これまで私自身が「ふれあいサロン」でお話したり音楽を流す機会が何度かありました。しかし音響設備がない場所もあり、肉声で話したり、旧式の小さな音響機器を持ち込んでいたりしましたが、それだと後ろまできちんと言葉が届かないんですよね。そのような課題を感じていた時に「STAGEPAS 1K」のアンバサダープログラムをウェブで見つけ、これならばと思い応募しました。

聞こえづらい高齢者の方々にも、言葉を明瞭に伝達したい

「STAGEPAS 1K」を使い始めたのはいつごろからですか。

田中氏:
2020年初めには「STAGEPAS 1K」を受け取りましたが、コロナの影響で実際の利用開始は2021年11月頃からとなりました。この頃から「ふれあいサロン」も再開し、「STAGEPAS 1K」を使用するようになりました。

「ふれあいサロン」の様子

最初に使用したのはどのような場面でしたか。

田中氏:
最初に利用したのは、地域で「ふれあいサロン」を運営している方向けの研修会で、80名収容の会議室での開催でした。

使い勝手はいかがでしたか。

田中氏:
最初にテストした時は「かなり大きい音が出るんだな」と驚きました。そして実際に研修で使ってみると、遠くの席まで確実に声が届いている、という実感が持てました。クリアと言うんでしょうか、言葉が遠くの席まで明瞭に伝わっているという感覚がありました。

現在の使用頻度はどの程度でしょうか。

田中氏:
その研修会を皮切りに「ふれあいサロン」や、介護予防教室などで使うようになり、月に2回ほどのペースで使用しています。

実際に「STAGEPAS 1K」を活用するようになって、それ以前との違いはありますか。

田中氏:
「ふれあいサロン」などには多くのご年配の方々が参加していますが、どうしても音が聞こえづらい方が多いですね。でもそういう方って声が聞き取れなくても、なかなか「よく聞こえません」とは言ってくださらないんです。ですから「STAGEPAS 1K」を使うことで遠くに座っている方まで確実に言葉が届けられるという安心感は大きいです。

イベントや会議では話し声の拡声が重要なのでしょうか。

田中氏:
「STAGEPAS 1K」の一般的な用途としては音楽再生が多いのかもしれませんが、私たちにとっては、言葉を確実に伝達する、意味を伝えるということが非常に重要です。たとえば音響システムが貧弱な場合、参加者全員がうなずいていたとしても、みなさんにしっかり意味が伝わっているとは限らないのです。その結果、後々の話し合いがうまく進まなかったり、摩擦が生じることもありえます。そういう意味でも、確実に言葉を伝える「STAGEPAS 1K」は私たちにとって欠かせないツールとなっています。

「STAGEPAS 1K」は軽自動車で運搬できて、組み立ても操作も簡単

「STAGEPAS 1K」の設営や操作の面はいかがでしたか。

田中氏:
最初に使用したとき、直感的にセットアップできたので特に苦労は感じませんでした。マイクも簡単に接続でき、低音を調整する機能など、非常に使い勝手がよかったです。操作に関してはマイクの音質が調整できるのがいいと思いました。会場によっては低音がモワモワと響きすぎて聞こえづらかったりするので、低音を抑えることでより聴き取りやすくすることができます。

「STAGEPAS 1K」の持ち運びについてはいかがですか。

田中氏:
「STAGEPAS 1K」はキャスターがついた専用の台車もありますし、サイズ的にも軽自動車でも運ぶことができる大きさなのでとても助かっています。サロンや介護予防の教室は宇治市内に90カ所くらいあるのですが、いつも持ち運んでいてとても重宝しています。

Bluetoothでスマホと接続できるだけでなく、ケーブルでラジカセなども使用可能

使用して便利だった点があれば教えてください。

田中氏:
スマホの音源などをBluetooth接続して手軽に再生できるのは便利ですね。以前はCDやカセットなどの音源を用意していましたが、今は手ぶらで出かけて行って、現場で思いついた時にさっと流せるのはとても大きなメリットです。

田中氏:
それと高齢者の方が多く集まるところではカセットテープなどのオールドメディアがまだ健在なんですね。カセットを再生するラジカセなどの機器もケーブルで「STAGEPAS 1K」と接続できる点もメリットです。ラジカセをケーブルでつなげておけば操作自体はいつもと同じようにカセットを操作するだけなので、古い音源を使う時でも非常に便利です。

今後も「STAGEPAS 1K」が出動する機会は増えていくと思います。

本日はお忙しい中お時間をいただき、ありがとうございました。

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PAシステム STAGEPAS 1K