ヤマハグループ、イマーシブオーディオの新機軸「Sound xR」を発表

ISEバルセロナ、2025年2月4日
1985年以来、当社は音響デザインの先駆者として、デジタル技術を駆使した空間オーディオの革新を牽引してきました。「Sound xR」におけるヤマハのビジョンは、すべての人にイマーシブ(没入型)体験を提供するという目標に基づいています。
仮想空間では、「Sound xR Core」がヘッドフォンを通じてイマーシブ体験の新たな地平を切り拓き、現実世界では、「AFC(アクティブフィールドコントロール)」が観客やイベント来場者に豊かなイマーシブ体験を提供します。
ヤマハグループが一体となり、あらゆる規模のイマーシブなサウンドインスタレーションやイベントにおいて、制作から提供まで一貫したソリューションとシームレスなワークフローを実現しています。
ISE 2025で新たに登場するNEXO『DME10』は、最大128入力/64出力の『AFC Image』プロセッシングに対応したイマーシブオーディオプロセッサーです。『AFC Image』は、演劇、オペラ、コンサート、メディアアートなど、多彩なシーンでイマーシブな音響演出を可能にするオブジェクトベースの音像制御システムです。『AFC Image』が持つ立体的なサウンドコントロールと洗練された3Dリバーブ機能により、没入感あふれる体験を提供します。さらに、標準で256×256のDante入出力を備え、幅広い用途に対応可能です。
さらに、ヤマハシグナルプロセッサー『DME7』にも新たに最大64入力/32出力の『AFC Image』機能を追加できる拡張キットが登場します。これにより、『DME7』とヤマハスピーカーの組み合わせは、小規模なイマーシブサウンドインスタレーションやイベントに最適な洗練されたソリューションを提供します。NEXOの新しいプロセッサー『DME10』は、同社のパワードTDコントローラーやポイントソース、ラインアレイスピーカーシステムと組み合わせることにより、最大級のイベントを含むあらゆる規模の用途に対応した強力なソリューションを実現します。
ヤマハの統合プラットフォーム『ProVisionaire』の各種ソフトウェアは、システムデザイン、運用、ライセンス管理をサポートする使いやすいソリューションとツールを提供し、『DMEシリーズ』のワークフローを強化します。
Steinberg、NEXO、ヤマハの最先端技術を活用することで、シームレスなワークフローの統合が実現し、卓越したイマーシブオーディオ体験を提供します。
Steinberg「Nuendo」は、映画、テレビ、ゲームオーディオ、イマーシブオーディオの分野で世界中のプロフェッショナルに選ばれ、現在最も先進的なオーディオポストプロダクションソリューションとして広く利用されています。数々の著名な作品や製品、インスタレーションのサウンドトラック制作において、欠かせないツールとなっています。
NEXOのシステム構成・シミュレーションソフトウェア「NS-1」には、イマーシブオーディオに適した効果と観客エリアのカバレッジを予測する機能「AFC Design Assistant」が搭載されています。この機能により、スピーカーの数量、密度、配置を定義することで、スピーカー構成をより詳細にシミュレートできるようになります。さらに、「NS-1」で設計したスピーカー構成は『AFC Image』にエクスポートでき、オブジェクトベースの3Dミキシングに素早く取り掛かることが可能になります。
『AFC Image』の操作は、固定設備やライブイベントでのオーディオミキシングにおいて業界標準として高く評価されているヤマハのデジタルコンソールがサポートしています。加えて、OSCプロトコルを介したサードパーティ製品との連携もサポートされており、異なるプラットフォームやシステムへの適応性を高め、柔軟な運用を実現します。
ヤマハグループは、各社が持つ先進技術を組み合わせることで、コンテンツ制作から再生に至るまで、他にはない独自のシームレスなワークフローを実現しています。
イマーシブオーディオソリューションの詳細については、以下をご覧ください。