デジタルオーディオミキシングコンソール「DM3シリーズ」がローランド ビデオ・スイッチャー「V-80HD」との機能連携に対応

ヤマハ株式会社はローランド株式会社との協業を発表し、ヤマハのコンパクトデジタルオーディオミキシングコンソール「DM3シリーズ」と、ローランドのダイレクトストリーミングビデオスイッチャー「V-80HD」とのシームレスな連携を実現しました。
ライブストリーミングやイベントの映像制作において、高品質な音と映像はどちらも重要です。コンパクトなヤマハ「DM3シリーズ」は、卓越したオーディオクオリティ、プロフェッショナルな要求にも答えられる機能性、簡単なセットアップや柔軟な操作性により、最高の音作りを提供するデジタルミキサーです。また、ローランド「V-80HD」はポータブルでセットアップが簡単なビデオスイッチャーで、3G-SDI、HDMI、USB 3.0、LAN(RTMP/SRT)接続を含む柔軟なI/O機能に加え、PTZカメラの統合コントロール、専用のコントロールアプリを使ったビデオモニタリングとリモート操作が可能です。
今回の機能連携により、ローランド「V-80HD」からヤマハ「DM3シリーズ」のシーンメモリーを呼び出すことや、「DM3シリーズ」から「V-80HD」のオーディオミキサーのフェーダーレベルとミュートボタンをコントロールすることができます。これらの機能を組み合わせることで、イベントや配信の演出がより迅速かつ容易になり、高品質の音と映像の制作が1台のコンパクトなシステムに統合され、1人のオペレーターでも簡単にコントロールできるようになります。
連携機能を使用するには、「DM3シリーズ」と「V-80HD」をイーサネットケーブルで接続し、「V-80HD」上で「DM3シリーズ」のIPアドレスを設定し、Yamaha Mixer ControlをOn(有効)にするだけで簡単にセットアップできます。シーン・コントロールは、「DM3シリーズ」のシーンを「V-80HD」のアサイナブル・パッドから呼び出しができます。また、「V-80HD」のオーディオ・レベルを「DM3シリーズ」のフェーダーからコントロールできるので、映像の音声もまとめて「DM3シリーズ」で調整することができます。「V-80HD」と「DM3シリーズ」のフェーダー及びON/OFF(MUTE)は同期しているので、視覚的に音量バランスが確認でき、トラブルの回避にもつながります。

ローランド株式会社 Live Production事業部 事業部長 服部 宏平氏のコメント
ヤマハとコラボレーションを発表できることを大変嬉しく思います。「V-80HD」および「DM3シリーズ」は多くの現場において活用されており、その評価の高い両機種のコントロール連携は映像・音響演出のクオリティの向上だけでなく、オペレーションの効率化や負荷軽減の点でもお役立ていただけると考えております。
ヤマハ株式会社プロフェッショナルソリューション事業部長 Thomas Hemeryのコメント
高品質な音と映像が同様に重要とされるライブやストリーミングコンテンツのワークフローを大幅に強化するローランド社との新たなコラボレーションを発表できることを嬉しく思います。「DM3シリーズ」と「V-80HD」ビデオスイッチャーの連携により、一人のオペレーターでも効率的かつ簡単な操作性で優れたストリーミング制作を実現できるでしょう。
「DM3シリーズ」と「V-80HD」の機能連携は、6月5日公開の「V-80HD」の最新ファームウェアにアップデートすることで使用できます。また、2025年6月11日から13日までフロリダ州オーランドのオレンジカウンティ コンベンション・センターで開催されるInfoComm 2025にて展示されます。