【導入事例】梅田クラブクアトロ 様 / ライブハウス / 大阪
Japan/Osaka Sep. 2025
渋谷、梅田、名古屋、広島の4拠点で展開する老舗ライブハウス「クラブクアトロ」。大阪駅からほど近い「梅田クラブクアトロ」は、雛壇型のフロアと臨場感溢れる音響設計により、アーティストとの一体感が味わえるライブスペースとして高く評価されています。
このたび、梅田クラブクアトロのモニター用ミキサーとしてヤマハのデジタルミキシングシステム「RIVAGE PM5」が導入されました。その選定理由や使い勝手などについて、音響オペレートを担当する株式会社テイクファイブの神田 清和 氏(写真左)と猪田 奏美 氏(写真右)にお話をうかがいました。
「梅田クラブクアトロ」についてご紹介ください。
神田氏:
全国4拠点で展開しているクラブクアトロは、クラブスタイルで音楽が楽しめるライブハウスで、国内外の著名アーティストのパフォーマンスが間近で観られるライブ空間としてご好評をいただいています。梅田クラブクアトロは、心斎橋にあった店舗が2012年に移転してオープンしました。
これまでクラブクアトロではどんな音響卓を使っていたのでしょうか。
神田氏:
アナログミキサーの時代は各店舗の音響チーフの好みがあったり、店舗の形状もそれぞれ異なっていましたので、店舗ごとに違うモデルを使っていました。その後デジタルミキサーの時代になり、バンドが日本各地のクアトロでツアーする場合、コンソールデータを共有できるメリットが生まれ、各店舗のミキサーを揃えようということになり、現在はFOH、モニター共に共通化を進めています。
このたび梅田クラブクアトロにモニター卓として「RIVAGE PM5」が導入された理由を教えてください。
神田氏:
オープン当初から10年以上使用していたコンソールの更新時期となり、これまでモニター卓は他社製品でしたが、乗り込みエンジニアの方々のオススメ・ご意見をリサーチした部分、ゲネリハを行うリハスタでの卓や国内外のフェスで使われているモニター卓を調べた部分、どのベクトルも断然ヤマハのデジタルミキサーが多かったです。であればヤマハのミキサーで、かつ国内外のアーティストが納得するフラッグシップモデルを、と考えて「RIVAGE PM5」にしました。
モニター卓として「RIVAGE PM5」を導入した反応はいかがですか。
神田氏:
ヤマハのフラッグシップモデルなので、これまでの卓と比べると全ての面で勝っていますが、特に素晴らしいのがヘッドアンプのクオリティです。音量を上げても飽和しない、下げても音場が崩れず音が聴こえやすい。しかもまるでホールのように音場が広い。乗り込みのエンジニアさんからも「RPio622の音質はすごいですね!」とよく言われます。
それに96kHz運用の分解能も効いていて、音がとてもクリアで定位も明瞭です。音質がいいので、自然で混ざりやすく、狙ったバランスにすぐに持っていけますし、音を置いたところにすっと落ち着く印象です。
猪田氏:
私の場合、これまでのモニター卓より乗り込みのエンジニアの方からの質問が減りました。ヤマハのミキサーはみなさん扱い慣れていてすぐに使いこなせます。質問への対応が減った分、ステージの設定など自分の仕事に集中できるようになり、助かっています。
猪田さん自身は「RIVAGE PM5」をオペレートしてみていかがですか。
猪田氏:
カスタマイズがしやすくなりました。ディスプレイが3画面あって全てリンクやセパレートも出来ます。例えばここにミックスを出すなど、といった画面表示のカスタマイズがとても簡単です。またチャンネルも並び替えが簡単にでき、そのレパートリーも何個か作ることができるので、その時々で自分が使いやすい操作環境が作れるのがいいと思います。
時々私から乗り込みエンジニアの方に「RIVAGE PM5」のカスタマイズの提案をすることがありますが「そんなやり方があるのか、助かった」と言っていただくことが多いです。そこから会話が生まれて、よりコミュニケーションが円滑になることもあります。
「RIVAGE PM5」の機能で、気に入ったものはありますか。
猪田氏:
「SILK」をよく使っています。「SILK」にはREDとBLUEがあって効き方が違うので使い分けていて、例えばキックをもうちょっと持ち上げてほしいと言われた場合、BLUEの「SILK」をちょっと入れると音が太くて力強く、はっきりします。またボーカルを少し立たせたい時はREDを入れると華やかで元気な印象になり、少し際立ってきます。
それとエフェクトでは内蔵の「Y7 Reverb by Bricasti Design」も使いますね。響きが高品位できめ細かいので、これを使ったら「すっきりしたね」と言われたことがあります。
TWINLANeとDanteとの連携はどうですか。
神田氏:
DSP側のHYスロットに「HY144-D-SRC」を装着していて、Dante 144chの入出力が可能になっています。これはSRC内蔵なので、外部のDante機器の動作にかかわらず「RIVAGE PM5」本体は96kHz運用のまま安定してブリッジできます。
今後「RIVAGE PM5」でやっていきたいこと、期待することを教えてください。
神田氏:
「RIVAGE PM5」は音作りするうえで必要とするプラグインが最初から標準で入っているのがありがたいです。特にRupert Neve Designsとコラボした機能で、さっき話に出た「SILK Processing」とか、ほかにも「Portico II Master Buss Processor(P2MB)」などもすごいと思います。今後もどんどんプラグインを広げていってほしいですね。期待しています。
猪田氏:
私は入社2年目でまだまだ至らないところが多いのですが、それでも出演者の方が求めていることに対して応えられたときに、この仕事をやっていて良かったなと思います。今後は「RIVAGE PM5」の機能をもっと学んで私自身の技術にしていけるように頑張りたいです。
本日はありがとうございました。
梅田クラブクアトロ ホームページ
https://www.club-quattro.com/umeda/