【導入事例】株式会社 エス・シー・アライアンス様 / 東京
Japan/Tokyo Dec.2024

- エンターテイメント空間の演出を手掛ける同社の春江オフィスに遠隔会議システム「ADECIA」を導入。
- 音質と会議の効率化を重視し、テーブルレイアウト変更に柔軟な対応が可能なワイヤレスタイプを選定。
- 音質向上による遠隔コミュニケーションの一体感と効率化、クライアントとの遠隔会議の質向上を実現。
ライブPA、テーマパークの照明、音響、映像、音響機器の開発、ホール音響設計、空間プロデュースなどを様々エンターテイメント空間の演出を手掛ける株式会社 エス・シー・アライアンス。各業務に特化した6つの会社が連携する社内カンパニー制を採用しています。
このたび東京都江戸川区にあるエス・シー・アライアンスの春江オフィスにヤマハの遠隔会議システム「ADECIA」が導入されました。その選定理由や導入後の効果などについて同社の植草 慎一 氏にお話をうかがいました。

株式会社 エス・シー・アライアンスについて教えてください。
植草氏:
エス・シー・アライアンスのS、CはSpace Creatorsの略で「空間を創造するクリエイターたちの集合体」という意味です。私が所属しているのはテーマパークなどの音響・照明・映像オペレーションを行う「テクニランド」で、そのほかに音響空間のデザイン・調整に特化した「アルテ」、ライブ音響の「サウンドクラフト ライブデザイン」、演出設備のシステム設計・施工の「サウンドクラフト エンジニアリング」、放送および音響機器の提供・開発を行う「SCAサウンドソリューションズ」、エンターテイメント空間のプロデュースを行う「メディアエンターテイメント」があります。
グループ会社の拠点はそれぞれ分かれているのですか。
植草氏:
以前は拠点がバラバラでしたが、現在は統合が進み3拠点に集約しています。春江オフィスはテクニランド、エンジニアリング、メディアエンターテイメント、サウンドソリューションズ、アートウィズなどがあり、ライブデザイン、アルテは多摩市の永山オフィス、さらに経営本部とスタジオは創業の地である新宿区の早稲田を拠点にしています。

この春江オフィスは、とても広くて素敵な空間ですね。
植草氏:
ありがとうございます。もともと物流倉庫だった物件を改装しました。1階は音響や照明機器の倉庫ですが2階は広々としたロフト風のワンフロアのオフィスになっています。来社されるお客様からも「音響会社っぽくない、きれいなオフィスですね」とお褒めいただいています。


エス・シー・アライアンスでは今までも遠隔会議システムを使っていたのですか。
植草氏:
コロナ禍以前は対面が基本でしたが、コロナ禍以降は頻繁に遠隔会議を行うようになりました。たとえば月に1回定例で社内会議を行っていますが、以前は対面で各拠点から集合していました。それも今は遠隔会議になりました。ただ最初はきちんとした遠隔会議システムがなかったので、各自が自分のパソコンにイヤホンやマイクを接続して遠隔会議に参加していました。
各自イヤホンやマイクを用意したとのことですが、みなさん音響の専門家ですよね。
植草氏:
はい、なんだかんだ言って音響という趣味を仕事にしているような人間ばかりなので、それぞれこだわったマイクやヘッドホンを使っていましたし、PCにオーディオインターフェースを繋いでダイナミックマイクとコンデンサーマイクとで聴き比べをするなど、いろんな試行錯誤をしていました。そんな中で早稲田オフィスにヤマハのマイクスピーカーシステム「YVC-1000」を導入したら、音も問題なく簡単に遠隔会議が行えました。それで遠隔会議システムはヤマハがいい、と思うようになりました。
春江のオフィスでは「ADECIA」が導入されましたが、その選定理由を教えてください。
植草氏:
当初は春江オフィスでも「YVC-1000」の導入を検討しました。しかし早稲田の会議室はレイアウト固定の部屋ですが、この会議室は早稲田よりも広く、しかも用途に応じてコの字型、ロの字型、スクール型など頻繁にレイアウト変更をします。そのような用途なので有線の「YVC-1000」ではセッティングが大変だなと思っていました。そんな時、ちょうどいいタイミングでヤマハの営業の方から「ADECIA」はどうですか、とご提案いただきました。

「ADECIA」には天井設置型マイクもありますが、テーブルトップ型ワイヤレスマイクを選定したのはどうしてですか。
植草氏:
天井マイクも検討しました。でも我々音響屋としては「マイクが話者に近い方が音質的に有利」と先に考えてしまいます。それとテーブルトップ型を試してみて良かったのが、マイクごと個別にオン/オフができることでした。発言しておらず議事録などでパソコンのキーボードを打つ際は、極力ノイズ音が入らないようオフにしたいです。それらの理由でテーブルトップ型のワイヤレスマイクを選定しました。



実際に運用してみた感想はいかがですか。
植草氏:
リモート先の参加者からは「春江オフィスの会議室の音はクリアになった」という感想を多くもらいました。個々のパソコンにマイクをつないでいた時と比べて全体の音量と音質がそろったので、各自のマイクがバラバラだったときよりも気が散らず、会議の進行もスムーズになったと思います。会議室の反射音や音質については、私の諸先輩方である音の巨匠の方々からも、かなり改善されたという声を頂いています。音響の会社なので、相手が聞き取りやすいクリアな音声を会議でもお届けしたいと考えています。


音響のプロが集まっている会社で「ADECIA」を高く評価いただき、ありがとうございます。遠隔会議の音質が向上したことで会議そのものにも変化はありましたか。
植草氏:
通話の品質が向上したことで、リアルの参加者とリモート参加者の差が縮まり、会議での一体感が生まれました。またこれまでは各自が機器を用意する必要もありましたが「ADECIA」にして準備が必要なく快適に会議ができるようになりました。会議室には4Kカメラも常設されているので、必ずしも個人のパソコンを持ち込まなくても会議に参加できるようになり、業務効率も上がっています。
また最近はクライアントとの遠隔会議も日常化しています。特に施工系の業務では現場での進捗状況を共有する際に遠隔会議は欠かせない物になっています。その場合も「ADECIA」を使うことで質の高いコミュニケーションが行えるようになりました。

今後「ADECIA」を活用して、どんなことができるとお考えですか。
植草氏:
今後は一歩進んだ「ADECIA」の使い方として、遠隔会議のみでなく通常の対面会議でも「ADECIA」を使いたいと思っています。会議を「ADECIA」で収録し、その音声データを使ってAIで議事録を自動作成する、といった活用方法も今後薦めていきたいと思っています。
本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。

株式会社 エス・シー・アライアンス
https://sc-a.jp