【導入事例】SCSK株式会社 様 / 東京

Japan/Tokyo Nov.2024

コンサルティングやシステム開発、ITインフラ構築など多岐にわたるITサービスをフルラインアップで提供し、ITを軸としたお客様や社会との共創による、さまざまな業種・業界や社会の課題解決に向けた新たな挑戦に取り組むSCSK株式会社。「夢ある未来を、共に創る」を理念に、社会課題の解決と成長に貢献しています。

このたび東京ミッドタウン八重洲にある「SCSK LINK SQUARE」にヤマハの遠隔会議用ワンストップサウンドソリューション「ADECIA」が導入されました。その選定理由や使い勝手、今後の可能性などについて、SCSK株式会社 総務・法務本部 ファシリティサービス部 東日本・中部オフィスサービス課 小島 潤一 氏、同 鈴木 愛 氏、同 大木 一也 氏にお話をうかがいました。

SCSK株式会社 総務・法務本部 ファシリティサービス部 東日本・中部オフィスサービス課 課長 小島 潤一 氏(写真左)
同 課長代理 鈴木 愛 氏(写真中央)
同 課長代理 大木 一也 氏(写真右)

共創、実証、発信する場である「SCSK LINK SQUARE」

この「SCSK LINK SQUARE」はどんな施設なのですか。

小島氏:
SCSK株式会社の本社は豊洲ですが、東京駅の真向かいの東京ミッドタウン八重洲にある「SCSK LINK SQUARE」は、弊社のブランディング拠点として2024年6月に開設された施設です。開設の目的としては「SCSKグループの事業を通じた価値創造に、お客様と共感する場」、「ライブオフィスで新しく柔軟な働き方を実感できる場」、「先進的なテクノロジーや取り組みなどを業界の垣根を越えて共創・実証・発信する場」の3つを掲げています。

ライブオフィスでは先進的なテクノロジーを取り入れた柔軟な働き方が実感できる環境を提供し、共創の面では業界の垣根を越えてお客様とともに新たなビジネスを創出することで、SCSKブランドの価値を広く発信する機会を提供しています。

SCSK株式会社 総務・法務本部 ファシリティサービス部 東日本・中部オフィスサービス課 課長 小島 潤一 氏

東京駅至近という好立地で、多様な働き方との共創のあり方を提案するということですね。

小島氏:
はい。最近はリモートワークやハイブリッドワークなど、コロナ禍を経て培った新たな働き方の仕組みや、それを支援するツールがあります。それらを弊社でも導入し、我々が実際に使って実証しつつ、その様子をライブオフィスとしてお客様に見ていただくことで、新しい働き方を提案しています。

SCSK LINK SQUARE エントランス

「ADECIA」の導入でリアルとリモート参加者が
同じ空間にいるようなコミュニケーションが可能に

このたびSCSK LINK SQUAREに「ADECIA」が導入されました。どんな用途で導入したのですか。

小島氏:
「ADECIA」も新たな働き方を支援するツールとして導入しました。2つの会議室で「ADECIA」を導入していて、一つは社内打ち合わせ用の会議室です。こちらは主に社員が使っていて、たとえば豊洲本社とSCSK LINK SQUAREでミーティングをするなど、場所に縛られることなく密なコミュニケーションを行っています。

もう一つはレセプションルームという会議室で、お客様に高品位な遠隔会議を体験していただくために導入しました。レセプションルームではお客様と対面と遠隔のハイブリッドでの打ち合わせを行ったり、来社されたお客様に対して弊社の別拠点から遠隔でプレゼンテーションをしたりする場面で「ADECIA」を活用しています。

レセプションルーム

数ある遠隔会議システムから「ADECIA」を選定した理由を教えてください。

小島氏:
まずブランドとして、遠隔会議用のマイクスピーカーシステム「YVC-1000」でヤマハが培ってきた実績への信頼が大きかったです。製品としての「ADECIA」の魅力は、天井に付けるタイプのシーリングマイクが我々のニーズに合致していた点です。

通常大きめの会議室で遠隔会議をするとなると机の上にマイクを並べ、配線をする準備風景が思い浮かぶのですが、シーリングマイクならWEB会議用のPCにUSBケーブルを1本接続するだけで準備が完了するというシンプルさがいいと思いました。しかもヤマハですから、当然音質もいい、ということで選定しました。

レセプションルームの天井に2基設置されたシーリングアレイマイクロフォン「RM-CG」

鈴木氏:
「ADECIA」が導入されるまで遠隔会議の準備は大変でした。それまで使っていたのはスピーカーフォンとWEBカメラで、遠隔会議の際にはその都度、各々が機材を持ち込んでセッティングをしていました。準備に時間がかかりますし、ケーブルがあちこちに張り巡らされてしまうので、見た目もあまり良くはありませんでした。特にお客様をお迎えする場所では、常時マイクを配置しておくわけにはいかないので、毎回綺麗にセッティングするのも時間がかかっていたんです。

SCSK株式会社 総務・法務本部 ファシリティサービス部 東日本・中部オフィスサービス課 課長代理 鈴木 愛 氏
シーリングアレイマイクロフォン「RM-CGW」
モニターの横に設置されたDante/PoE対応ラインアレイスピーカー「VXL1B-16P」
ラック下の遠隔会議用プロセッサー「RM-CR」(上)とL2スイッチ「SWR2311P-10G」(下)

小島氏:
それに加えて、どうしても複数の機器を接続するとOSやアプリのバージョンアップのタイミング、さらに機器同士の相性の場合もあり、うまくつながらないなど、トラブルの確認に時間を要してしまうこともありました。

実際に「ADECIA」を運用してみた感想はいかがですか。

鈴木氏:
便利になりました、以前と全然違います。毎回マイクを人数分並べたりケーブルを整理したりしなくてもよくなりました。ケーブルが全く見えないので美観の点でもお客様をお迎えしておもてなしするレセプションルームらしい、すっきりとした空間になりました。音の面も、スピーカーからの音がこれまでよりもずっとクリアで聞きやすくなりました。

大木氏:
私は以前のシステムより収音が格段に良くなったと感じました。以前使っていたスピーカーフォンでは拾えなかったような会議室のスピーカーフォンから離れた席の人の声も「ADECIA」導入後はよく拾ってくれて、それが遠隔会議参加者にもクリアに伝わるようになりました。コロナ禍を経て対面と遠隔をミックスしたハイブリッド会議が一般的になった今、リアルの人の声と遠隔先の声が同じ空間に居るかのように感じられるクオリティで聴いたり話したりできるのは、遠隔会議システムにとって重要なことだと思います。

SCSK株式会社 総務・法務本部 ファシリティサービス部 東日本・中部オフィスサービス課 課長代理 大木 一也 氏

今後「ADECIA」やヤマハに期待することがありましたらお聞かせください。

小島氏:
たとえば通話先の本社が「ADECIA」を導入すれば、双方で全体の音質が向上すると思いますが、一部の人は手元にマイクがないと不安だ、という心理もあると聞いています。良い事例をより多く紹介していけば、シーリングマイクへの理解が広まるのではないでしょうか。

また、「ADECIA」によって音声がクリアになるということは音声認識率の向上にもつながるので、他のアプリと連携して「ADECIA」で集音した会議音声で議事録を自動生成して共有できるようなシステムを提案してほしいと思います。それも期待しています。

本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。

SCSK株式会社
https://www.scsk.jp