【導入事例】トヨタ紡織東北株式会社 様 / 岩手
Japan/Iwate Oct.2024
岩手県北上市に本社を構え、主にトヨタ自動車のシートやドアトリムなどの自動車用内外装部品の製造を手掛けるトヨタ紡織東北株式会社。このたびトヨタ紡織東北株式会社では本社を含む3拠点でヤマハの遠隔会議用ワンストップサウンドソリューション「ADECIA」が導入されました。
その選定理由や活用方法などについてトヨタ紡織東北株式会社 IT推進グループ 管理部 総務人事室の伊藤 泰洋 氏、田中 秀一 氏にお話をうかがいました。
「ADECIA」のグースネックマイクの利便性を評価
トヨタ紡織東北株式会社について教えてください。
田中氏:
弊社は主にトヨタ自動車のシートやドアトリムなどの自動車内装品、外装品、エンジン周辺部品などを製作する専門メーカーです。1957年に横浜で自動車用シート専門メーカーとして創業しました。現在は岩手県北上市の本社工場、岩手県胆沢郡の金ケ崎工場、宮城県黒川郡の宮城工場の3拠点で稼働しています。
もともとテレビ会議システムを導入されていたそうですが、どのように利用していたのですか。
田中氏:
主に本社と弊社2拠点とをつなぐ会議でテレビ会議システムを使っていました。それがコロナ禍以降は社内会議だけではなくお客様との打ち合わせでもリモート会議が求められるようになりました。
テレビ会議システムを更新することになったのはどうしてですか。
田中氏:
一つはこの会議室が響きすぎて声が聞きとりにくいという問題がありました。もう一つは拡声用のマイクで話した音声がリモート会議の音声に入らないことにも困っていました。たとえば社内研修で講師が拡声用マイクを使うと、その音声は遠隔の拠点には届きません。
そんな中、2024年3月に元Jリーガーを招いて講演会に登壇いただくことになり、これを機にこれらの問題点を改善しようということになりました。
そこでヤマハのワンストップサウンドソリューション「ADECIA」を選定した理由を教えてください。
田中氏:
ヤマハ以外にも他メーカーの遠隔会議システムを検討しましたが、私が「ADECIA」で特に気に入ったのはワイヤレスマイクとその充電ステーションでした。ポンと置くだけで充電ができ、使いたいときに必要な数を持ち出せばいいので、かなり利便性が高いと感じました。
マイク数の拡張と、自室内拡声のため
シグナルプロセッサー「MRX7-D」を導入
本社会議室の「ADECIA」のシステムにはシグナルプロセッサー「MRX7-D」が使われています。これはどうしてですか。
田中氏:
第一にはマイクの本数の問題でした。この会議室は壁がパーテーションの可動式で隣の会議室と連結して大会議室としても使用可能です。標準の「ADECIA」のシステムはマイクが最大16台までですが、この会議室ではグースネックマイクを17台、さらに3台のテーブルトップマイクを使用したいと考えました。そこで「ADECIA」のプロセッサーに「MRX7-D」を使えばマイクを増やせるということだったので導入しました。
それともう一つの目的は「ADECIA」のマイクを室内拡声用としても使用するためです。グースネックマイクを使うことや、音響技術者による設定や調整も必要でしたが、「MRX7-D」によって自室内の話者と遠隔先からの音声の両方を拡声できるようになりました。
「ADECIA」を導入後に開催された講演会は、いかがだったでしょうか。
伊藤氏:
講演会は多くの社員が非常に楽しみにしていて、会議室一部屋には入り切らない参加者数でした。親会社のトヨタ紡織からもリモート参加があるなど大規模な催しになりましたが非常に好評でした。「ADECIA」で収音した音声の配信も問題なく、おかげさまでつつがなく終えることができました。
「ADECIA」導入から約半年ですが、会議などでの社内の感想などはいかがですか。
田中氏:
弊社の3拠点の会議室に同時に「ADECIA」を導入したこともあって、拠点間の会議での音声の聞こえがとても良くなったとよく言われます。私自身もリモート会議中に「今のところ、もう一度お願いします」と聞き返すことがなくなりました。会議の準備のための時間やストレスも減りましたし、会議時間の短縮や会議の質の向上にも大きく寄与していると思っています。
本日はご多忙の中、ありがとうございました。
トヨタ紡織東北株式会社
https://www.tb-tohoku.co.jp/