【導入事例】株式会社XENOZ 様 / eスポーツイベント / 東京

Japan/Tokyo Mar.2025

eスポーツチーム「SCARZ」を運営する株式会社XENOZ(ゼノス)がポータブルPAシステム「STAGEPAS 1K mkII」「DXL1K」を導入

eスポーツ黎明期からプロeスポーツチーム「SCARZ(スカーズ)」を運営する株式会社XENOZ(ゼノス)。同社はファンコミュニティの育成やイベント開催にも積極的に取り組んでいます。このたびXENOZにヤマハのポータブルPAシステム「STAGEPAS 1K mkII」、パワードスピーカー「DXL1K」が導入されました。

その導入理由や使い勝手などについて、株式会社XENOZ 経営戦略室 濱野 尚之 氏、マネジメント事業部 横地 志亮 氏、コンテンツクリエイション事業部 長谷 裕香 氏にお話をうかがいました。

株式会社XENOZ 経営戦略室 濱野 尚之 氏(左端)
同 マネジメント事業部 横地 志亮 氏(中央)
同 コンテンツクリエイション事業部 長谷 裕香 氏(右端)

最初に株式会社XENOZについて教えてください。

濱野氏:
弊社はeスポーツ専門の会社です。2012年に代表取締役社長の友利が日本で3番目のプロeスポーツチームSCARZを立ち上げ、2016年に運営会社であるXENOZを設立しました。SCARZは 2021年には「Apex Legends」で世界10位、2023年には「VALORANT」で日本一を獲得。現在はSCARZを含め6部門を擁しています。

熱心なファンの方々が多いのでコミュニティ形成も積極的に行っており、PARCOや大丸松坂屋でオフラインイベントやアパレル販売などを行いファンへの還元を行っています。

このたびポータブルPAシステム「STAGEPAS 1K mkII」、パワードスピーカー「DXL1K」を導入し、2025年2月にはこれらの機器を使用してイベントを開催したそうですね。

濱野氏:
2025年2月7日から16日までの期間、渋谷PARCOで「AREA52 vol.2」というイベントを開催しました。これは2月から当社チームに所属する選手のお披露目イベント、eスポーツのウォッチパーティー、人気ストリーマーとのファン交流、グッズ販売など行うイベントでした。イベントの様子は公開収録をして、後日YouTubeで公開する予定です。(公開されたイベントの動画はこちら

渋谷PARCOで開催された「AREA52 vol.2」
「AREA52 vol.2」イベントスケジュール
物販スペース
イベントスペース

eスポーツやオンラインゲームというとバーチャルな感じですがリアルなイベントも大切にしているのですね。

濱野氏:
これまでゲームファンは、主にネット上でゲーム実況を観戦することが中心でした。しかし最近ではゲーム実況の配信者がストリーマーとしてゲーム大会を主催したりサイン会を開催したりするなど、オフラインイベントの機会が増えてきています。弊社でも、ファンのエンゲージメントをさらに高めるため、オフラインイベントを積極的に開催しています。

株式会社XENOZ 経営戦略室 濱野 尚之 氏

そういったイベントでは、これまでどのような音響システムを使われていたのですか。

濱野氏:
音響システムは使用していませんでした。これまでのイベントは配信が目的だったので小規模な会場が多かったですし、大規模な会場でのイベント例では幕張メッセの東京ゲームショウなどに出展することもありますが、そこでもゲーム体験が中心なので、PAは必要なかったんです。

このたび「AREA52 vol.2」でポータブルPAシステム「STAGEPAS 1K mkII」、パワードスピーカー「DXL1K」を導入した理由を教えてください。

濱野氏:
これまでのイベントはゲーム体験を通じてeスポーツを知っていただくことが趣旨でしたが、eスポーツの認知度が上がってきたので、最近は会場でファンと一緒に盛り上がれる企画をするようになりました。

今回の「AREA52 vol.2」は大きめの会場で来場者数も大人数が見込まれたので、PA無しでは会場全体に音が届かないという懸念がありました。そこで音響に詳しいスタッフと相談し、初心者でも使いやすく性能も優れているということで「STAGEPAS 1K mkII」と「DXL1K」を導入しました。

会場に設置された「STAGEPAS 1K mkII」
「DXL1K」

「STAGEPAS 1K mkII」、「DXL1K」は具体的にはどのように使用したのですか。

横地氏:
イベント期間中に行われた「VALORANT」部門が出場した大会のパブリックビューイングなどで使用しました。「VALORANT」は一人称視点のシューティングゲームで、ゲーム内で再生される足音や効果音などによって敵の位置がわかるように、サラウンド音源が使われています。

その音を伝えるためにSTAGEPAS 1Kmk2とDXL1Kを会場前方に並べてステレオ再生しました。おかげで会場全体でゲームの臨場感が味わえて大変盛り上がりました。

株式会社XENOZ マネジメント事業部 横地 志亮 氏

濱野氏:
今回ほど音響にこだわった例は少ないと思います。ゲームのパブリックビューイングは、いろんなさまざまなところで開催されていますが、通常はモニター内蔵のスピーカーや小型スピーカー程度で、プレイヤーがヘッドホンを装着していれば無音ということもあります。今回は迫力ある音が会場全体に再生されたので、観客とプレイヤーが同じ瞬間と緊張感を共に共有できパブリックビューイングがとても盛り上がりました。

長谷氏:
私もパブリックビューイングの音響が向上したことで、ゲームの臨場感が一気に高まったと感じました。選手のプレイと音響の迫力の相乗効果で観客同士の一体感がすごかったです。

株式会社XENOZ コンテンツクリエイション事業部 長谷 裕香 氏

確かにみんなでゲームを観る時、音に迫力があると盛り上がりそうですね。お客様からの反応などはありましたか。

横地氏:
「音がすごいよね!」という客席での会話を実際に耳にしましたし、後ろから見ていてもこれまで以上に会場が盛り上がっているのが分かりましたね。

濱野氏:
私自身は普段はヘッドホンでゲームをプレイすることが多いので大音量でゲームの効果音を聴く機会が少なかったんです。でもこのイベントで「STAGEPAS 1K mkII」で再生されたゲーム音は、低音がとても深く響いて、こんなに重厚な音だったのかと再発見しました。

長谷氏:
失礼ながら「STAGEPAS 1K mkII」は一見すると、それほど迫力のある音が出そうには見えなかったのですが、実際に音を出すと、その迫力に驚かされました。

イベント会場でのセッティングや使い勝手はいかがでしたか。

濱野氏:
「STAGEPAS 1K mkII」、「DXL1K」はコンパクトなので搬入や運搬は助かりました。イベント時はいつもワンボックスカーで何度も往復するんですけど、今回は1回で搬入が完了したのでとても助かりました。

横地氏:
セットアップも映像スイッチャー音声とMCマイクを「STAGEPAS 1K mkII」に入力するだけだったので、全く苦労しませんでしたね。操作もわかりやすくて、音響初心者の僕たちでもすぐに扱えました。

長谷氏:
よくみるスタンドに立てるタイプのスピーカーだとケーブルにスタッフやお客様が足を引っかけて倒してしまう危険があるので注意が必要ですが、「STAGEPAS 1K mkII」や「DXL1K」はスタンド不要で倒れるリスクが少ないので、イベント運営としては安心でした。

今後、「STAGEPAS 1K mkII」と「DXL1K」を使ってやってみたいことはありますか。

濱野氏:
引き続き「AREA52 vol.2」のようなイベントを継続して開催していきたいです。これまでのイベントだと、ときおり「声が聞き取りにくかった」と言われることがありましたが、「STAGEPAS 1K mkII」、「DXL1K」を使った今回は多くのお客様が満足してくれました。やはり音が明瞭に聞こえたことが、そうした結果につながったのだと思います。

ゲームイベントというとつい映像に気を使いがちですが、イベントを盛り上げるためには、音響が極めて重要だと痛感しました。今後のイベントでは「STAGEPAS 1K mkII」「DXL1K」を積極的に使っていこうと思います。

本日はお忙しい中、ありがとうございました。

SCARZ オフィシャルWebサイト
https://www.scarz.net

株式会社XENOZ オフィシャルWebサイト
https://xenoz.co.jp

Yamaha Portable PA System STAGEPAS 1K mkII

STAGEPAS 1K mkII

希望小売価格: オープンプライス

1100Wパワーアンプ、1.5インチx10基のラインアレイスピーカー、12インチのサブウーファー、5チャンネルデジタルミキサーを搭載したポータブルPAシステム。

Yamaha Powered Loudspeaker DXL1K

DXL1K

希望小売価格: オープンプライス

DXL1Kは、スリムな外観ながらパワフルなサウンドを生み出すコラム型パワードスピーカーです。コンパクトなメインPAシステムとしての使用の他、STAGEPAS 1K mkIIの拡張用にも使用することができます。