【導入事例】Music Club JANUS 様 / ライブハウス / 大阪
Japan/Osaka Feb. 2026
2010年、大阪・心斎橋にオープンし、ロック、アイドル、お笑い、演劇まで多彩なライブパフォーマンスを日々発信する「Music Club JANUS(ジャニス)」。そのJANUSにヤマハのデジタルミキシングシステム「RIVAGE PM3」が導入されました。
選定の理由や音の印象、ライブハウスでの使い勝手などについて、店長の吉田 浩二 氏(写真奥)、音響チーフを務める株式会社 KNUCKLE 野口 正 氏(写真手前)にお話をうかがいました。
「Music Club JANUS」は多彩な表現の場
「Music Club JANUS」はどんなライブハウスなのでしょうか。
吉田氏:
当店は350~400人規模のライブハウスで、店名の「JANUS(ジャニス)」は、ローマ神話に登場する神様「ヤヌス」に由来しています。ヤヌスは「二つの顔を持つ神」と言われていますが、この店もオープン当初は昼のイベントとオールナイトイベントという「二つの顔を持つライブハウス」というコンセプトで運営していました。コロナ禍以降、オールナイトイベントの頻度は減りましたが、そのコンセプトは今も根底にあります。
出演するアーティストのジャンルも非常に幅広いと聞きました。
吉田氏:
ロックバンドはもちろんですが、ビジュアル系やアイドル、お笑いライブ、そしてお芝居の公演もあります。ジャンルにとらわれず「何でも受け入れられるライブハウス」でありたいと考えています。
野口氏:
音響担当の立場から見ても、弊社が管理しているライブハウスの中で最も幅広いジャンルのライブハウスですね。多様化した今の音楽業界の縮図のような感じで、あらゆるジャンルをカバーしています。
「RIVAGE PM3」はヤマハの圧倒的な信頼性と
ライブハウスの現場で求められる直感的な操作性で選定
このたび「RIVAGE PM3」を導入した理由を教えてください。
野口氏:
オープンした2010年から約15年間、他社のデジタルミキサーを使用してきました。「RIVAGE PM3」に入れ替えたのは、これまで使用していた機材の老朽化もありますが、最大の理由は出力数の不足です。オープン当初はまだイヤモニ(インイヤーモニター)を使用するバンドは少なく、モニターはステージ上のウェッジ(フロアスピーカー)だけを使うことが普通でした。最初のミキサーの出力は16chでしたがその頃は十分足りていました。
その後、16chでは足りない状況になってきたのですか。
野口氏:
はい。コロナ禍明けのあたりから、イヤモニが普通になってきました。イヤモニ用の機材が入手しやすくなったこともあり、今やアマチュアバンドでもイヤモニが当たり前になりつつあります。そうなると出力が16chでは全然足りない。例えば5人のバンドで、メンバー全員がステレオでイヤモニをしつつ、ウェッジも鳴らしたい、となった場合、もう回線はパンクです。最初はアウトプットカードの増設も考えましたが、今後を見据えると音響システムを一新した方が良いという結論に至りました。
機種選定で重視した点を教えてください。
野口氏:
一番の理由はヤマハ製品への絶対的な信頼です。これまでいろんな場所でヤマハの「CLシリーズ」や「QLシリーズ」を使ってきましたが、トラブルが非常に少ないと実感していました。またPAエンジニアなら誰もが使える操作性も重要でした。乗り込みのPAエンジニアでヤマハのミキサーを使ったことがない人はいないはずで、まさに「共通言語」のような存在です。
ヤマハのデジタルミキサーには「DM7シリーズ」などもラインナップしていますが、フラッグシップである「RIVAGE PMシリーズ」を選んだのはなぜですか。
野口氏:
二つの理由があります。一つは音質。この店には第一線で活躍してきたベテランアーティストが数多く出演します。彼らが要求するクオリティに応えるためには、フラッグシップモデルの音質が必要だと判断しました。
もう一つは操作性です。ライブハウスの卓として最も重要なリアルタイムでの操作性の高さの点で、他のモデルより「RIVAGE PMシリーズ」がしっくりきました。
アナログを知る世代も納得する「密度」と「分解能」
「RIVAGE PM3」を導入して10ヶ月ほどですが、使ってみた印象はどうですか。
野口氏:
まず音が明らかに良くなりました。I/Oラック「RPio622」の恩恵が大きいと思いますが、分解能が劇的に向上し、音に繊細さと立体感が増しました。アナログ卓のサウンドを知る世代のエンジニアも納得するような、リッチな出音だと思います。
内蔵エフェクトやプラグインの使用感はいかがですか。
野口氏:
使いやすいです。特に「Dynamic EQ6」などの新しいダイナミックEQは操作性が良く、遅延も気になりません。コンプレッサーも種類が豊富で「Rupert Comp 830」などもよく使いますが、音作りがスムーズに行えます。
乗り込みエンジニアの方々からの反響はいかがですか。
野口氏:
月の3分の1ほどは乗り込みのエンジニアが来られますが、ほとんどの方が「音が良くなった」と言いますし、逆に「使いにくい」「音が悪い」といったネガティブな意見は、導入以来一度もありません。
もう一つ、乗り込みでの大きな変化は、外部プラグインの持ち込みが激減したことです。以前はミキサーに外部プラグインを繋ぐケースが多かったのですが、エフェクトにこだわるエンジニアの多くが「内蔵エフェクトだけでいける」と言っています。
最後に、今後の展望や機能への期待をお聞かせください。
野口氏:
システムとしては非常に満足していますが、欲を言えば、インサートできる数やリバーブの種類などが、今後のアップデートでさらに増えていってくれると嬉しいですね。
吉田氏:
Music Club JANUSとしては、様々なジャンルのアーティストが最高のパフォーマンスを発揮できるよう「RIVAGE PM3」という新たなツールでしっかりと支えていきたいと思います。
ご多忙中、ありがとうございました。
Music Club JANUS
https://janusosaka.com