【導入事例】株式会社河野製作所 様 / 会議室 / 茨城
Japan/Ibaraki Jan. 2026
株式会社河野製作所は、顕微鏡下で手術を行うマイクロサージャリーの分野で高い評価を得ている医療機器メーカーです。世界最小(直径30ミクロン/長さ0.8ミリ)の超微細手術針をはじめ3,000種以上にのぼる製品を世に送り出しています。
このたび、茨城県常総市のつくば工場に新棟を建設し、その応接室および会議室にヤマハの遠隔会議システム「ADECIA」が導入されました。そこで、「ADECIA」の選定理由や遠隔会議用プロセッサー「RM-CR」を用いた会議室の分割/合同運用について、株式会社河野製作所 製造部 兼 開発ものづくり技術部 執行役員の朝岡 延豪 氏、同社 つくば工場 工場長の宮崎 直人 氏にお話をうかがいました。
(写真左)同 つくば工場 工場長 宮崎 直人 氏
世界オンリーワンの製品づくりを通して
医療技術のさらなる進化に貢献
はじめに河野製作所についてご紹介いただけますか。
朝岡氏:
当社は、1949(昭和24)年から、計測機器の「指針」など微細な製品の加工を手がけてきました。その微細加工技術を活かし、1964(昭和39)年に医療分野へ進出。1974(昭和49)年には、国内で初めてマイクロサージャリー用の針付縫合糸を開発・発売し、2004(平成16)年には世界最小の“超微細”手術針を誕生させました。
当社の強みは、臨床分野やドクターのニーズにきめ細かく対応できる点にあります。製造装置や検査機器の開発から製品化に至るまで、トータルな“ものづくり”に取り組み、数多くの製品を「CROWNJUN ─ クラウンジュン ─」ブランドとして展開しています。
現在、世界15カ国・地域で製品を展開しており、今後も海外市場の開拓を積極的に進める方針です。
つくば工場、そして今年1月から稼働している新棟について教えてください。
宮崎氏:
つくば工場は、市川の本社、御茶ノ水の営業所と並ぶ当社の主要拠点で、全従業員の約6割が勤務しています。製品の生産のほか、製造装置や検査機器の開発・製作を行う部署も配置しています。
今回完成した新棟は、建物や内装、周囲の景観に至るまでデザインを一新した、これまでにない施設です。可変性を持たせた間仕切りのない空間には、カフェスペースや間接業務に携わる従業員がフリーアドレスで働くオフィス、畳敷きのフロアも設けられています。屋外には日本庭園を築くなど、日本らしさを感じさせる設えを随所に施しています。
これは、海外の医師や研究者の方々をお招きし、日本のメーカーならではのおもてなしを提供するためです。製造の現場を実際に見ていただくことで、当社の製品力や、針一本にかける熱意をご理解いただき、海外展開の確かな足がかりにしたいと考えています。
可変性のある空間にも柔軟に対応する「ADECIA」
クリアな音声とすっきりレイアウトで会議が円滑に
ヤマハの遠隔会議システム「ADECIA」は、エントランスに近い応接室と、工場内の会議室に導入いただいています。
宮崎氏:
応接室、会議室ともに、遠隔会議用プロセッサー「RM-CR」とL2スイッチ「SWR2311P-10G」、シーリングスピーカー「VXC2P」を導入しています。会議室はスチールパーティションで分割/合同できる構造になっていて、分割時は“会議室1”が四方を仕切ったクローズドな空間、“会議室2”は二方向がオープンなエリアになります。2室を合同で使用すると、100人規模のセミナーにも対応できる広さです。
用途によって机や椅子の配置が変わるため、会議室にはシーリングアレイマイクロフォン「RM-CG」を導入しました。会議のたびにマイクを用意する必要がない点は非常に助かっています。
一方、応接室は、テーブルや椅子の配置がほぼ固定されているため、ワイヤレスのテーブルトップマイクロフォン「RM-WOM」を採用しました。
ヤマハの「ADECIA」を選ばれた理由を教えてください。
朝岡氏:
コロナ禍でリモート会議が不可欠になった際に、本社の会議室にヤマハのスピーカーフォン「YVC-1000」を導入しました。音のクオリティはもちろん、操作性などの性能面も優れていたので、ヤマハ製品に対する信頼感がありました。
また、医療系の学会などでも遠隔会議にヤマハ製品が多く使われていると聞いていたこともあり、新棟の計画にあたっても、ヤマハの遠隔会議システムを前提に検討を進めました。
システム構成で重視したのは、見栄えのよさです。「YVC-1000」は本体とマイクをケーブルで接続するため、机まわりの配線がごちゃごちゃになる点が気になっていました。ちょうど新棟の設計プランを検討していた時期に、マイクもスピーカーも天井に設置できることを知り、ぜひ導入したいと考え、会議室には『ADECIAシーリングソリューション』の導入を即決しました。
応接室には『ADECIAワイヤレスソリューション』を導入しましたが、テーブルトップマイクロフォン「RM-WOM」はコンパクトで、資料を広げても邪魔にならない点が気に入っています。とても良い選択だったと感じています。
遠隔会議用プロセッサー「RM-CR」と「MCP1」で
会議室の分割/合同にもシンプルに対応
間仕切りによってスペースを分割/合同する会議室の運用はいかがですか。
宮崎氏:
2分割した会議室を個々に使用する際の利便性を考慮し、各室に専用のラックを設置しています。分割時は各会議室の「RM-CR」で運用し、2室を合同で使用する際は、ウォールマウントコントローラー「MCP1」で運用パターンを切り替えています。複雑な制御も、タップ操作するだけで瞬時に切り替えられるため、誰でも直感的に運用ができる点が非常に便利です。
会話に特化した音声処理を自動で行ってくれるから
ウェビナーなども大きなトラブルの心配なし
「ADECIA」はどのような場面で使われていますか?
宮崎氏:
現在は、つくば工場、市川の本社、御茶ノ水の営業所という3拠点を結んだ社内会議での利用が中心です。シーリングアレイマイクロフォンを導入している“会議室1”をメインに使用していますが、目の前のマイクを意識することなく、どの席にいても発話をしっかり拾ってくれるので、安心して会話に集中できます。
今年の年始には、代表の年頭挨拶を“会議室1”と“会議室2”を合同で使用して実施しました。つくば工場の従業員約90人が一堂に会し、スピーチではRM-CR前面の端子に接続した他社製のワイヤレスハンドマイクを使用しましたが、問題なく会場全体にクリアな音声を届けることができました。
今後「ADECIA」はどのような使い方を想定していますか。
朝岡氏:
当社製品をご使用いただく先生が工場見学にお越しになる際に、手技や当社製品の臨床での使用方法についてご講演いただくことがあります。そうした知見は当社にとっても貴重ですので、こちらで講演を行っていただき、3拠点を結んだ遠隔会議で全従業員が共有し、新製品開発につなげていきたいと考えています。
「ADECIA」は会話に特化した音声処理を自動で行ってくれるため、高名な先生を招聘してのウェビナーも、大きなトラブルの心配なく実施できそうです。オンラインでの新卒採用説明会においても、当社の印象向上に貢献してくれるのではないかと期待しています。
今春には日本庭園や錦鯉が泳ぐ池など外構工事も完成し、国内外から多くの来客を迎える予定です。「ADECIA」を導入した応接室や会議室も本格稼働しますので、これからの展開が楽しみですね。
本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。
株式会社河野製作所
https://www.konoseisakusho.jp/
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