【導入事例】名古屋鉄道株式会社 様 / 会議室 / 愛知
Japan/Aichi Feb. 2026
名古屋鉄道は、愛知・岐阜両県下において私鉄第3位となる営業キロ444.2kmを誇る大手私鉄であるとともに、運送・不動産・レジャー・流通など多角的にグループ事業を展開しており、同社沿線の生活基盤を支えつつ、地域の発展に寄与しています。
その本社事務所が2025年に移転し、新たに設けられた会議室にヤマハの遠隔会議システム「ADECIA」が導入されました。その経緯やシステムの選定理由などについて、名古屋鉄道株式会社 総務部 総務担当課長 近藤 元樹 氏にお話をうかがいました。
本社事務所の移転を機に
会議室の稼働率アップを追求
はじめに本社移転の経緯を教えていただけますか。
近藤氏:
弊社の旧本社事務所は、名鉄名古屋駅の上階に位置する「名鉄バスターミナルビル」にありました。
「名鉄バスターミナルビル」は昭和42(1967)年の竣工から50年以上が経過した建物で、ビルそのものやインフラ設備も老朽化していました。また駅周辺の再開発も進展していたことから、駅を含むビル群を取り壊して再整備する方針が打ち出され、事務所の移転も決定しました。
そういった経緯を経て、旧本社事務所から約140mの位置に建設されたオフィスビル「エニシオ名駅(2023年竣工)」に本社部門の16部署が移転し、2025年1月から業務を開始しました。
移転にあたって、新たに設ける会議室に求めたのはどのようなことでしょうか?
近藤氏:
旧本社事務所は4フロアで約1500坪と広さは十分でしたが、会議には適さない、深く腰掛けるタイプのソファを配置した応接室も多く、ミーティングや会議スペースが不足していました。
一方、移転後の事務所は4フロアで約1000坪であり、スペースをどう有効活用するかが課題でした。
また、広さや設備、設えなどによって、各会議室や応接室の稼働率に大きな差があった点も課題でした。そこで、来客用の応接室にも会議室向けのテーブルを採用し用途の自由度を高めるとともに、一部の会議室はスライディングウォールで複数室に区切れるようにするなど、各部屋の稼働率を高め、会議室数の不足解消を目指しました。
役員会議室と一番広い会議室には
クオリティの高い音響システムを
新たな会議室で工夫された点はどのようなことでしょうか?
近藤氏:
例えば、以前は一般社員が立ち入る機会が少なく、稼働率が低調だった役員会議室も一般社員に開放することで、従業員が使用する際のハードルを下げました。また、大きな会議室は不可欠な施設である一方で、大会議室としての広さで使う機会はそれほど多くありません。そこで、一番広い会議室は、スライディングウォールで仕切ることで、最大3室に分割できる構造としました。これにより会議室数の確保につなげました。
ヤマハ「ADECIA」は、役員会議室と3室合同/分割で運用されている一番広い会議室に導入されたのですね。
近藤氏:
現在、会議室は4つのフロアに大小合わせて20室程度あります。その中でも、役員会議室と災害時に対策本部を設置するなど、一定の広さが必要な際に使用する大会議室については、他の会議室と少し用途も異なることから、音のクオリティが優れたヤマハのソリューションを導入することになりました。
一番広い会議室の使われかたを教えていただけますか。
近藤氏:
こちらの会議室は、3室合同にするとスクール形式で50~60名を収容でき、人事研修や外部講師を招いたセミナーなどにも利用しています。また、鉄道運行に支障が生じるような台風や地震などの災害時には、ここに災害対策本部が設置されます。本社とは別拠点で活動する鉄道事業本部および不動産事業部(現・名鉄都市開発株式会社)との3拠点間をWeb会議システムで接続し、危機管理や情報収集にあたります。
以前は一つの会議室に集まった各メンバーがそれぞれノートパソコンを開いてWeb会議システムに接続し、各自がイヤホンで音声を聞いていましたが、現在は、大きなスクリーンに映像を映し出し、会議室のどこにいても、天井スピーカーから相手の音声を聞くことができますので、全メンバーで状況を共有でき、互いの連携もスムーズに進むので、万一の時も機動力を発揮できると思います。
「ADECIA」ならではの音声の聞き取りやすさは、聞き漏らしや聞き間違えが許されない緊迫した場面ではいっそう重要なポイントになりますね。
状況の変化に対応しやすい「RM-WOM」、準備の手間を軽減する「RM-CG」
決め手は、用途に見合った“利便性”
3室合同/分割で運用されている一番広い会議室では、テーブルトップマイクロフォン「RM-WOM」を中心としたADECIAワイヤレスソリューションを導入されています。このマイクロフォンを導入した理由を教えてください。
近藤氏:
こちらの会議室は、広い1室に小さい2室が連なる造りになっていて、3室合同だけでなく、広い部屋と小さい部屋1室を合同する運用も想定しています。合同/分割の方法によって広さのパターンが変わるほか、椅子やテーブルのセッティングも用途に応じてスクール形式、シアター形式、グループ形式などさまざまです。そのため、マイクケーブルが不要で、どのようなレイアウトにも対応できる利便性の高さから「RM-WOM」の導入を決めました。
3室合同/分割で運用するにあたって、機器の操作性はいかがですか?
近藤氏:
合同/分割のパターンに応じたスピーカーの切り替えはコントロールパネルのボタンを押すだけで行えますし、音量もつまみで簡単に調整できるので、誰でも日常的に利用できる操作性です。災害対策本部の設置手順と日常使いの手順を統一することで、緊急時にもスムーズに対応できるものと考えています。
役員会議室については、シーリングアレイマイクロフォン「RM-CG」を中心としたADECIAシーリングソリューションを導入されています。
近藤氏:
会議の運用面で改善したかったのは、準備にかかる時間の軽減もあります。以前は卓上マイクを使用していたため、会議のたびにラックから取り出して配置し、音声チェックを行い、終了後は片づけるーーといった手間がかかっていました。
そこで、ADECIAシーリングソリューションを導入したところ、会議開催前後の手間がなくなり、マイクケーブルも不要になったことでテーブルまわりもすっきりしました。役員の方々も、このシステムを快く受け入れていただいています。「RM-CG」は収音性能が高いため、議事録作成もスムーズに進むようになりました。
ヤマハ「ADECIA」を実際に運用されてみて、どのような評価をされていますか?
近藤氏:
音のクオリティは想像以上でしたね。遠隔会議では相手の音声が天井から降ってくるように聞こえ、クリアで聞き取りやすい音質に驚かされました。機器の操作に不慣れであっても使えるよう、わかりやすいマニュアルも作成しましたが、運用面での不安や不満はまったくありません。“音のヤマハ”と言われるだけのことはある、確かなクオリティを日々実感しています。
この度は、お忙しいところお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
名古屋鉄道株式会社
https://top.meitetsu.co.jp/
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