CD-S3000 CDプレーヤー

CD-S3000は、「潤沢なパワーの供給と伝送ロスの低減によって音楽本来の情報量を活かす」という設計思想を実践したUSB DAC機能搭載のSA-CD/CDプレーヤーです。ヤマハHiFiの新たな伝統となった全段フルバランス伝送と徹底した低インピーダンス化、高剛性・低共振コンストラクションなどの基本的な考え方をプリメインアンプA-S3200と共有しながら、音質傾向を左右するD/Aセクションには米国ESSテクノロジー社の新世代32bit D/Aコンバーター=SABRE(セイバー)32 Reference DAC(ES9018)を投入。そしてもちろん、専用設計のオプティマイズド・ハイプレシジョン・リジッドCDメカニズムや、ヤマハオリジナルのUSBデバイスコントロールIC=SSP2によるDSD5.6MHzネイティブ&192kHz/24bit対応USB DACなど、あらゆるデジタルオーディオソースを最善の精度で受け入れる態勢も整えました。めくるめくデジタルの進化を縦糸に、熟達のアナログ技術を緯糸にして、まるで楽器のように聴き手の心へまっすぐ届く無垢の音をどうぞ。

CD-S3000 CDプレーヤー

希望小売価格:528,000円(税込)

「潤沢なパワーの供給と伝送ロスの低減によって音楽本来の情報量を活かしたUSB DAC機能搭載SA/CDプレーヤーの最上位モデル

  • 色/仕上げ(SP)シルバー/ピアノブラック

優れた制振性と信号読み取り精度を実現するオプティマイズド・ハイプレシジョン・リジッドCDメカニズム

高精度な信号読み取りと優れた制振性の基となる剛性の確保――ディスクに記録された信号を、音楽として満足のいく形で引きだすには避けて通れない関門です。

ヤマハの答は、ヤマハオリジナルのローダーメカニズムにメタルブロック製のアンカーを追加した新開発のオプティマイズド・ハイプレシジョン・リジッドCDメカニズムです。ローダーメカニズムと一体設計された高剛性シャーシがCDドライブ全体を支える構造となっており、前後のアンカーを介することにより剛性を確保しつつ、外部からの振動の影響や回路基板へのディスク回転による振動の伝播を徹底して排除。ドライブメカニズムのシャーシ取り付け工程では一台一台入念に水平の微調整が行われ、ネジによる調整機構を備えた二層構造を持つ前方のアンカーが、ローダーメカニズムの前後左右の水平基準を高精度に整え、安定した回転や精度の高い信号読み取りを実現。ピックアップを駆動するサーボの負担が軽減されることで、サーボ電流の変化に伴う信号への影響も低減、ジッターの少ないクリーンな信号を読み出します。高速で回転するディスクから信号を読み取るピックアップ、ディスクを安定した状態で回転させるドライブメカのパーツも厳選。CDトレイには、剛性の高いアルミニウムを採用。高速で回転するディスクやモーターとの共振による2次的な振動の発生を抑え、音声信号の読み取り精度の向上や静粛性にも貢献しています。さらに、スマートなデザインと高品位な質感に加え、その再生音にふさわしい高品位な操作フィーリングにもこだわり、独自のメッシュドワイヤードライブ方式による滑らかでスムーズな開閉動作を実現しました。

ローダーメカを支えるメインシャーシにも、徹底した強度を追求。各部に補強を施すことでシャーシ自体の剛性を高めるとともに、トップパネルに厚さ6mm、フロントパネルは厚さ7mmのアルミ材を使用することで、シャーシ全体の高剛性化に貢献しています。外部の振動を遮断する重要なレッグ部にはヤマハオリジナルのメタルレッグを採用し、制振性能を徹底。スパイクによる点設置とスパイクカバーによる面設置が選択でき、組み合わせるラックに合わせてお使いいただけます。

CD-S3000のCDメカニズム CD-S3000 ヤマハオリジナルメタルレッグ

オーディオの理想を追求した全段フルディスクリート構成&フルバランス伝送

CD-S3000 アナログ基板

高い読み取り精度も、その後の情報ロスが大きければ意味がありません。通常、CDから読み取られ、D/Aコンバーターから出力される信号は、I/V変換回路、フィルター回路などの複数段を経由してアナログ信号として出力されます。CD-S3000では、DAC以降のアナログ部をフルディスクリート構成とすることで高いスルーレートを実現し、バランス出力はI/V変換回路をシンプルな1段構成で設計、多段構成による情報ロスを飛躍的に低減し、レスポンスを高め、活き活きと伸びのある高域を実現しました。さらに、これらのD/Aコンバーター以降の回路はすべてバランス伝送となっており、フローティング&バランスパワーアンプのA-S3200とバランス接続することにより、トータルとして理想的な全段フルディスクリート構成&フルバランス伝送を現実のものとすることができます。CD-S3000が高い精度で読み取った信号は、その純度を落とすことなくA-S3200へ、そしてスピーカー出力へ、聴取者の耳へ、心へと繋がっていくのです。

また、アナログ出力での再生時、デジタル出力回路を停止し、アナログ出力の品位を高めるピュアダイレクトモードでは、より音楽性豊かな再生音を出力でき、CD-S3000/A-S3200トータルシステムとしての完全バランス伝送の価値をより一層高めます。

ESS社製32bit D/Aコンバーターの採用により緻密で高精細な音を再現

ESS社製32bit D/Aコンバーター 「SABRE32 REFERENCE DAC™」(ES9018)

豊かな情報量、低域の力強さや高域の抜けの良さ、緻密で高精細な音を実現するため、微小信号の再現性に優れたESS社製32bit D/Aコンバーター 「SABRE32 REFERENCE DAC™」*(ES9018)を採用しました。マスタークロックをデバイス内で生成するとともに、独自のジッター除去機能も備えており、ジッターの影響が極めて少ないD/A変換が可能です。さらに、チップ内には8chのD/Aコンバーターを内蔵。左右それぞれ4chのD/Aコンバーターとしてダブルディファレンシャル動作で使用することで、バランス構成のアナログ信号処理回路のための良質でS/Nの優れた信号出力を可能にしています。

*SABRE32 REFERENCE DAC™は、ESS Technology, Inc.の登録商標です。

デジタル/アナログ独立構成、左右対称配置+ツイントロイダルトランスによる音質最優先のコンストラクション

回転体であるローダーメカニズムをセンター、左側にデジタル電源および回路基板、右側にアナログ電源および回路基板を配置することでデジタル/アナログが独立した完全対称コンストラクションとし理想的な重量バランスを実現しました。さらにデジタル/アナログ回路を電源から完全に独立させ、それぞれに専用の電源トランスを搭載したツイン電源トランス方式を採用。デジタル部とアナログ部の干渉による音質劣化を解消し、ノイズの少ない、クリアなアナログ音声の再現を可能にしています。電源トランスは磁束漏洩が少ないトロイダルトランスを採用し、磁束漏れや振動の影響を低減するため、銅メッキケースに封入するとともに、取付ベースには素材の音色を吟味して無垢の3mm真鍮板を選定。ディスクから読み出した信号への影響を減らし、しっとりと落ち着いた音の響き、微小信号の再現性向上による開放感のある音を実現し、弦楽器などの柔らかな音も、表現力豊かに再現します。また、ブロックコンデンサーをデジタル/アナログ回路基板のそれぞれにダイレクトにマウントし電源回路を一体化、電源トランスからの配線はネジ止め接続によりはんだ付けを排除、基準グランドとなるボトムシャーシには銅メッキを施すなど、徹底したローインピーダンス化が図りました。

CD-S3000内部構造 CD-S3000ネジ止め結線 CD-S3000トロイダルトランス

ヤマハオリジナルUSBデバイスコントローラーICを投入し、DSDネイティブ再生にも対応したUSB DAC機能

ヤマハオリジナルUSBデバイスコントローラーIC

優れたD/A変換や良質なバランス出力を幅広くお楽しみいただくため、PCのデジタル信号をUSB端子でダイレクトに入力できるUSB DAC機能を搭載しました。USB DAC機能用のICには、ヤマハオリジナルのUSBデバイスコントローラーIC「SSP2」を採用。内部にマスタークロックを持ち、PC側のマスタークロックとは同期させずに信号を伝送します。最大で192kHz/24ビットのPCM再生や、AISO2.3またはDoP方式でのDSDネイティブ再生にも対応しています。ドライバーソフトとしてASIO2.3準拠のヤマハ・スタインバーグドライバーを用意しています*。

*USB DAC機能をご使用いただくには、お使いになるPCに専用ドライバーソフト(ヤマハホームページからダウンロードできます)をインストールする必要があります。5.6MHzでのDSDネイティブ再生についてはfoobar2000での動作を確認しています。

※foobar2000のSuper Audio CD Decoderコンポーネントは、foo_input_sacd-0.6.6にて動作確認しています。

所有の愉悦を感じさせる、高級感あふれる精緻でシンプルなデザイン

CD-S3000製品画像

楽器のように、外観からはいっさいネジの見えない、精緻かつ美しいデザイン。そこには世界規模の楽器メーカーとしての、ヤマハの匠の技とこだわりが息づいています。グランドピアノと同じ塗装・研磨工程で仕上げたピアノブラックのサイドウッド、シルバーヘアライン仕上げの7mm厚アルミフロントパネル、削り出し加工によって立体感を表現したアルミトップパネル、金属と木材という異なる素材のトップパネルとサイドウッドの接合部分、フロントパネルとCDトレイ部のすりあわせ、ディスプレイ部のガラスパネルとフロントパネルの接合…いずれも高度な加工技術を駆使して丁寧に仕上げました。また、アルミダイキャスト製CDトレイやオリジナルデザインのアルミ製スイッチ/ボタンなども、触れることそのものに喜びを感じさせる直感的なデザインとなっています。

付属リモコンについても、アルミパネルを用いた本体と共通するデザインを採用。金属的な質感を伝えるフォルムに、シンプルでわかりやすくボタンを配置。CDの選曲や再生といった操作に加え、A-S3200の音量調整や入力切り替えといった基本操作を手軽に行えます。

3年間の長期製品保証

永く安心してご愛用いただくため、CD-S3000にはご購入日から3年間の長期製品保証を標準で付与いたしました。

製品登録のご案内

製品登録のご案内

所有されている製品をご登録いただくことで、ヤマハミュージックメンバーズWebサイトやメールニュースでお客様にマッチした製品やキャンペーン、イベントに関する情報をお届けします。

 

製品の色は実際の色と若干異なる場合があります。