柏市合唱連盟の合唱祭で第九を! 第30回 柏市民による合唱の集い

柏市合唱連盟は、加盟団体42、所属する連盟員延べ1,000名によって構成されています。毎年6月には、加盟団体が一堂に会して「合唱の集い」を開催していますが、今年は未加盟団体を加えて47団体の参加で開催いたしました。年々、各合唱団のレヴェルが向上しているように思うのは、主催者の自負だけではないと確信しています。

講評者には、毎回、日本の合唱界の著名な先生方にお願いしていますが、今年は辻秀幸先生をお招きしました。辻先生は、「全く飽きる事無く楽しく聴かせて頂けた合唱祭でした。各合唱団が単にレヴェルが高いと言う域を超えてパフォーマンススタイルを確立されており、合唱の名曲を、ハーモニーを噛み締める様に歌っておられたのが驚くべき事、印象に強く残った合唱祭でした。合唱団出演者を除く一般入場者数1,300人の合唱祭なんてありますかぁ!」(原文のまま)と、ブログでおっしゃっておられます。

今年は、創立30周年の記念すべきイベントとして、「ベートーヴェンの第九を歌いませんか」と連盟員に呼び掛けたところ、220名もの参加があり、合唱連盟第九合唱団を結成しました。指揮は、講評をお願いした辻秀幸先生。ソリストは、加盟団体の指導者にお願いしました。そして、辻先生から生のオーケストラ演奏と変わらないとお聞きして、エレクトーンでの演奏と決め、エレクトーン奏者の赤塚博美氏と、お弟子さんの川崎雪絵さんにお願いすることになりました。演奏後、エレクトーンとの共演が初めての合唱団員やお客様から、音色や演奏技術の素晴らしさに感動したとの感想をたくさんいただきました。

3・11の東日本大震災で一時は開催も懸念されましたが、私たちが歌うことで、被災された方々を慰め勇気づけることができるのだと、開催を決意しました。6月19日の柏市民文化会館は、各合唱団のいつもにまして心のこもった演奏で満たされ、「第九」演奏では、歌っている合唱団員も客席にいる人たちも、2台のエレクトーンの豊かなオーケストラサウンドに酔いしれた、感動の中での合唱祭となりました。

柏市合唱連盟副理事長/松井 津

エレクトーン演奏/赤塚博美、川崎雪絵 写真/スタジオ・スペース・フォト

2011年6月19日 柏市民文化会館大ホール