ピアノとエレクトーンの素晴らしいコラボレーション 青山学院大学グリーンハーモニーOB合唱団 第11回演奏会 「天(かみ)、生命(いのち)、そして未来(あす)への祈り」

青山学院大学グリーンハーモニー(通称GH:ゲーハー)OB合唱団は、1990年に結成されて今年で22年。第11回の演奏会を開催することができました。常任指揮者が伊藤栄一先生からGH現役の指揮者樋本英一先生に引き継がれるという大きな節目はありましたが、合唱技術の向上と格調高い演奏を目指して土曜日の午後4時間の練習に励んでいます。勇退時に伊藤先生が「20代から70代の幅広い年代の人達との融和を図り名実共にGHOB合唱団にしてほしい」と願われたことを少しでも実現すべく努力しています。

GH現役合唱団は、5年ごとに(2014年第60回)記念定演と銘打ってOBと現役が一緒にモーツアルトの「レクイエム」を演奏します。その積み重ねが若いOBたちとの交流を少しずつ深め、OB合唱団への参加に繋がり、今回の演奏会では、学生時代に樋本先生の下で歌った若手OB達だけでワンステージを持つことになりました。日本の伝統芸能や民族芸能での楽器の旋律を口で唱えられるよう独特な言葉を当てた曲「唱歌(しょうが)」を少人数で見事な演奏を披露し、舞台の袖で聞いていた団員もお客様も感激いたしました。

プーランクの「グローリア」、鈴木憲夫の「祈祷天頌」、黒人霊歌、平均年齢がチョット高めの団員にとっていずれの曲も難しく、感動を与えられる演奏ができるか悩み苦しむ日々でしたが、手を抜かず、妥協せず、達の能力を少しでもレベルアップしようと厳しくご指導くださった先生方のおかげで良い演奏ができたと感謝の思いで一杯です。「グローリア」では伴奏のアレンジを伊藤佳苗先生にお願いし、ピアノとエレクトーンの素晴らしいコラボレーションは私達の合唱をより一層高みへと引き上げてくれました。

世代が異なろうとも声を合わせ、心を合わせれば深みのある豊かなハーモニーが作り出せると実感いたしました。次回にはもっと素晴らしい演奏ができるようにより一層の精進を重ねたいと思います。

団員/安倍松枝

エレクトーン演奏/杉田香織

2012年2月25日 渋谷区文化総合センター大和田さくらホール