男声合唱の醍醐味と楽しさを満喫 男声合唱団エルデ 第10回定期演奏会 ~つながる・響きあう~

男声合唱団エルデは1982年創立以来、多摩地区を中心に活動中の合唱経験、年齢層も多様な30名弱の合唱団です。2年前から東日本大震災被災地への慰問演奏、被災地に花を咲かせる活動等にも取り組んでいます。

本年9月8日、前回(2011年)に引き続きオリンパスホール八王子で1300名のお客様をお迎えし、エルデ創立30周年および東日本大震災復興支援コンサートとして、「つながる・響きあう」をサブテーマに第10回定期演奏会を開催しました。多田武彦作曲「組曲:雪明りの路」(指揮/鹿内芳仁)、東北を中心とした日本民謡(指揮/峯岸世羽武)、良く知られた日本の歌(指揮/鹿内芳仁、ピアノ/宮岡美紀)、そしてロンバーグ作曲 北村協一編曲「学生王子」(指揮/鹿内芳仁、エレクトーン編曲および伴奏/前田勝則)と、バラエテイに富んだステージ構成でした。エルデの定期演奏会の特色は、お客様に「男声合唱の醍醐味」を味わっていただくとともに「遊び心・癒し・楽しさ」を感じていただくステージを組み合わせ、「エルデならではの魅力」を心から楽しんでいたくことにあります。選曲に加え衣装、振付、ダンス、照明、映像、MC等の演出にも工夫を凝らしています。

「学生王子」ステージでは、前田勝則先生編曲の「序曲」から始まり、曲間の間奏も含めオーケストラにも匹敵するエレクトーンの多彩な音色やドラマチックな効果が、大ホールに相応しい迫力と魅力溢れるサウンドをもたらしてくれました。時計の針を〇十年巻き戻してエルデ団員が学生に扮した小芝居、若いダンサーの踊り等も交え、ファイナルステージに相応しい華やかで、楽しいステージとなりました。前田先生には8年前の第6回定期演奏会から毎回、その圧倒的なエレクトーン編曲、演奏により演奏会に華を加えていただいています。

アンコールの「上を向いて歩こう」や「花は咲く」(山室紘一先生委嘱編曲)の演奏では会場のお客様の大合唱が湧きあがり、まさに「つながる・響きあう」を実感しつつ、感動のうちに演奏会を終えることができました。

男声合唱団エルデ/後藤英生

エレクトーン演奏/前田勝則

2013年9月8日 オリンパスホール八王子